プロローグ
今回初めて小説を書きました。処女作です。これは小説になっているのだろうか?という不安がよぎっているので、とっつきにくい部分が多々あるかとは思いますが、心おおらかに読んでいただけると嬉しいです。
読み進めて行くうちに徐々に世界観なり設定なりが分かっていくような感じにしてしまったので、あらすじはあまり書く事ができなかったのですが、3人がどのような紆余曲折をへて人類を救うことになるのか?その過程を楽しんで頂ければ幸いです。
物語の舞台はほぼファンタジーですけど、根底にはSFがあったりします。その話はまた後ほどに。
まだプロローグと1章だけの掲載ですが、徐々に続きを書いていきたいと思いますので宜しくお願いします。
「なんだ…これは…」
緊張した空気が流れる薄暗い会議室の中、プロジェクターの真正面に座るスーツ姿の男が、映し出されている映像に見入りながら愕然とした表情でそう呟いた。
その男の声に端を発したかのように、同じく映像に見入るスーツ姿の男女が驚きの声をささやいていく。
「そんなまさか…」「なんてことだ…」「信じられないわ…」
映像が流れ終わり、少しの沈黙の後、最初の男がプロジェクターの横に立つ小太りの男にゆっくりと問いかける。
「これは…事実なのか?」
「はい…。確認された時よりあらゆる検証を徹底的に行いましたが…間違いないと…。」
「確認したのはいつだ?」
「…半年前です…。」
すると突然別の男が声を荒げ、小太りの男を問い詰める。
「半年も前だと!なぜもっと早く報告しなかった!?」
「も、申し訳ございません…あまりに我々の、これまでの予想や推測からかけ離れた内容だったため、検証に時間がかかってしまい…」
「言い訳はいい!なぜ少しの報告もなかったんだと聞いている!」
さらに小太りの男を攻め立てるが、また別な男が、先ほどの映像に困惑した表情を残しつつ、二人のやり取りに少し呆れ気味な口ぶりで間に入る。
「今ここで所長を怒鳴り散らしたところで何も進まないでしょうに。要はこれからどう対処するか。幸い、時間はまだあるようだが、急いで対策を練らねばすぐに間に合わなくなりますよ。」
そう言われて怒りをこらえ口をつぐむ男と、ハンカチで額の汗を拭う所長と呼ばれる男。
そして続けて中心に座る男に問いかける。
「大統領。いかがなさいますか?」
大統領と呼ばれたその男は、両手を組んで祈るような姿勢で考え込んだ。
緊迫した時間が少しの間会議室を包み込み、そして、静かに口を開く。
「私にも…正直この事態をどう捉えてよいのか分からない…。今すぐどうこう結論を出そうにも、事実が判明しただけのこの状態ではまだ情報が少なすぎる。しかし、だからといって手をこまねいているつもりもない。」
一息入れた大統領がさらに続ける。
「そこでまずは、世界中より優秀なネットワーク技術者達を早急に招集し、事の対処にあたらせろ。またそれに付随する必要な技術者も手配するんだ。もちろん極秘裏にだ。金はいくらかかってもいい。人選は任せるが、現段階では少数に絞れ。こんな事を外部に漏らすわけにはいかないからな。
情報管理は最上級レベルに。絶対にマスコミには嗅ぎつけられるな。場合によってはあらゆる手を使って情報操作を行っても構わない。」
途中、スーツの女が割って入る。
「大統領、これはもう我々の国のみで対処すべき問題ではないかと。」
「わかっている。しかし、今はまだこの事を各国政府に知らせるわけにいかないだろう。現状では世界を混乱に陥れるものでしかない。まずは…希望を見出すことだ。すべての責任を私が持つという問題のレベルではないが、とにかくまずは少数精鋭で慎重かつ迅速に行動し、結論を導き出す。以上だ。」
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