『プレスマンを川に落とした子供速記者』
子供速記者が、川べりで速記のことを考えていますと、うっかりとプレスマンを落としてしまいました。とんでもないことです。速記者の魂とも言えるプレスマンを川に落とすなんて、うっかりにもほどがあります。こんなうっかり屋は、溺れてしまえばいいのです。
…本当にそうなってしまいました。言ってはみたものの、実際に子供速記者が川に落ちてみると、気の毒なものです。子供速記者は、大声で助けを呼びました。
幸い、近くに大人がいて、すぐに駆けつけてくれました。大人は言います。大体、川べりでぼうっとしていたのではないのか。川は危ないから近寄ってはいけないと、学校で習わなかったのか。いや、大人はいいんだよ。泳げもしないのに、川べりに寄ると、危ない目に遭うのだ。これからは…。
子供速記者は、まず助けてくれてから、ゆっくりとお説教をしてくれるよう頼みました。
教訓:この後の子供速記者の人生は、慎重なものになると思われる。