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救いのない救済を
五章です。
───────さぁ、始まりだ。
僕の、僕以外の誰かの復讐劇の始まりだ。
君も、君も主役。
あぁでも、同時に脇役でもあるの言う自覚を持ちたまえ。
炎上する東京全域、それが劇の会場だ。
謳え、叫べ、喜べ、悲しめ、狂え、戸惑え、肯定しろ、否定しろ。
心地のいい、人々の悲鳴が聞こえる。
心地の悪い、殺人鬼たちの歓声が聞こえる。
どちらとも含まれる復讐鬼の雄叫びが響く。
その三重奏を前にワタシは、僕は空虚な情を抱く。
・・・・・・あぁ、なんて、救いのない───────
五章でした




