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復讐螺旋  作者: 桜野 ヒロ
衝動流転
24/50

贖罪

そういえば評価ポイントが5つきました。

つけてくださった方、ありがとうございます。

お礼を言うのが遅れてしまい申し訳ないです、あまり確認してなかったので……

 ─────蒼龍そうりゅうのメッセージは、少し遅れると簡潔に打たれたものだった。

 恐らくは、全く関係の無い第三勢力の存在に襲われた可能性が高い。

 出来れば蒼龍の場所へ向かいたいが、藤也とうやがそれを許容するはずが無い。

 だからオレは蒼龍を信じて、藤也を指定された場所まで誘導するしかない。

 オレの反応を気にする素振りも見せずに、藤也が火球を放つ。

 その火球を回避しながら藤也へと接近する。

 そのまま、藤也へと切りかか───────


「……切れるのかい?」


 腕をピタリと止めて拳を握り締めて顔面をぶん殴ることで、藤也の問いに答えた。

 切れるわけがない。だが、殴ってしまえばいいだけだ。

 藤也は吹き飛ばされ、十数メートル先の壁へと衝突する。

 口元を歪ませながら、藤也はムクリと起き上がった。


「……殴れはするってのかい?

 酷い友達だよ、まったく」


「あぁ、殴る。

 お前がどう思ってそうなったのかは知らない。

 ───────でもな、死ぬことは償いじゃないぞ」


 フラフラと不安定な足取りをピタリと止めて、藤也が無言になる。

 ……あの瓦礫を投げた時に確信をした。

 こいつは自身が死ぬことで今まで行ってきた虐殺という罪を償おうとしていると。


「バレねぇと思ってんのかよ藤也。

 あんな、どう考えても回避も防ぐことすらもできる投擲とうてきをあえて食らうメリット、デメリットが分からねぇ」


「……僕は回避出来なかった、防げなかった。

 キミは人よりも身体能力が優れているから、そんなことが───────」


「お前がアレを避けれないわけないだろ。

 何年つるんで、お前の身体能力の高さ見てると思ってんだよ」


 遮り、本当の事を言うことを促す。

 ……藤也は沈黙を貫こうとしている。

 ならいい。オレが勝手に言うだけだ。


「……お前は、望まない暗示を仕込まれていたせいで今の虐殺をやっちまったんだ。

 情状酌量の余地くらいあるだろう」


「……うる、さい」


 わなわなと。

 藤也は声を震わしてオレを拒絶する。

 だが、構わない。

 いくら藤也がなにを言おうが関係ない。

 オレは、どうあってもお前に救われて欲しいんだ。


「いいや五月蝿くない。

 ……頼む、生きようとしてくれ藤也。

 一番の償いは、それしかな───────」


「五月蝿いって、言ってるだろう未音!!」


 最後まで言うのは許されず。藤也が土の槍を生成し、オレの頬を掠めた。

 藤也の顔は苦しそうで、今にも死にたそうにしていた。

 ……チクリと。胸が痛む中、藤也は叫んだ。


「僕が生きることを許される?

 そんなわけが無い、今まで何人殺したと思っているんだ!!

 七人。七人も無関係の、なんの罪のない鬼を、人を殺したんだ!!

 笑顔で生きれるはずの彼らを、僕はこの手で、笑みを浮かべながら殺した!!

 それとは正反対に彼らは泣き叫んでいた……酷い話だろう!?

 だと言うのに、キミは大丈夫だと僕に手を差し伸べて、ギロチンを破壊しようとしている!!

 迷惑だ…………あぁ、とっても迷惑なんだよ未音───────!!」


 土の槍が放たれ、空を翔る。

 オレ、にではなく壁と繋がっているパイプを破損させ、水を勢いよく噴き出させる。

 その水が束なり、一体の蛇と化して藤也の背後へと現れる。


「…………キミも、蒼龍と同じだ。人の気も知らないで生きろ生きろと連呼する!!

 善人気取るのは勝手だけれど、それが悪魔の言葉だと、キミは気付くべきだった」


 蛇は口を大きく開けながら、オレへと迫る。

 咄嗟に回避しようと足に力を入れる。

 しかしオレの左右を塞ぐように、二つの壁が地面から生えてきた。


「逃がすわけないだろ。

 君は今、ここで死んでもらうんだからさ。

 ……そうすれば、蒼龍も決心がつくはずだ」


「藤───────」


 名前呼ぶ前に、蛇に呑み込まれる。

 どうにかして蛇の中で足掻くオレを、藤也が嗤いながら告げる。


「無駄だよ、キミは今は滝壺の中にいるような状態だ。

 ……いや、本当に残念だよ未音。

 君は出来れば、長生きして欲しかった」


 藤也が言い終える。

 同時に、意識が暗転した───────


実はもう一話書き終えておりますが、コレはどちらかというと幕間のようなもんなので別々に分けて投稿します。

手直しすると思われますので、少々時間をいただきます

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