表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/12

良いこと考えた!

 さて、俺らは馬鹿ではない。

 怪しげな輩や野次馬やマスコミがエイリアン労働センターの周囲にいることぐらいわかっている。っていうかリアルタイムでテレビに写ってるし。

 最初に決めたエリア内なら、ある程度偵察や転移が出来るのだ。

 ホームタウンというやつである。


 ギルドで一番だった俺達だ。政府が主催したもので変なことはしないと思うし、今度も一番でありたい。

 ということで、開店直後にプレハブ小屋の前に転移します!


「よっと!」

「ふええー」

「ですわ!」

「……到着」

「ムーンチルドレン参上!」


 そして、マスコミに向かって手を振りながらカメラを引き連れ、室内に入る。

 個人情報を守る為、プレハブ小屋の中はマスコミは入れないのだ。


 プレハブ小屋の中には、自衛隊員さんが銃持ってました。

 自衛隊員さんが銃持ってました。


「はう」

「ふええ」

「ですわ……」

「こわ」

「こ、ここは職業を斡旋する場所だろ……? と、撮ってるんだからな! ライブだからな!」


 ぷるぷると震えていると、簡単なデスクに座った役人さんが穏やかに笑いかけてくれる。


「ああ、安心してください。万が一のための警備員さんなので、基本強盗とかをしなければ問題はないですよ。強盗ってわかります? 勝手に物を奪ったりすることですよ」

「そ、そか」

「私達は善良なエイリアンですわ!」

「ナイスジョーク! さて、ではご用件を伺う前に、簡単な登録をさせてくださいねー」


 ナイスジョーク言われてしまった……。まあ、密入国かなり気にしてたからね。仕方ないね。


「文字は読めますかー」

「読めます。全員日本語は読み書きできます」

「じゃあ、こちらに書いていただけますか? 無理なことは書かなくてもいいですが、嘘は書かないでください。書類と引き換えに、チケットをお渡しします」


 そこには、種族や職業、渡航目的や覚えておいて欲しい特徴などを各欄があった。

 結構分厚い。

 テレパシーで口裏合わせしながらせっせと書いていると、外が騒がしくなった。

 UFOだとか騒いでいる。あと、外が急に明るくなった。

 UFO。

 UFO!??

 扉から、いかにもグレイっぽい宇宙人さん達が入ってきた。


「エイリアン……!」

「エイリアンですわ……!」

「ふええ」

「すっげ」

「皆で写真撮ってもらう」


 大丈夫? 職員さんや私達、きゃとるみゅーされない?

 固唾を飲んで見守る。


「すみません、ムーンチルドレンさん。個人情報の関係がありますので、撮影はストップしてもらってもいいですか?」

「構いませんよ。写真もオーケーです」


 にっこりとグレイさんの一人が笑う。笑ってるんだよねあれ? 気さくで良かった!


「ありがとうございますわ!」

「いい人だな!」

「ふええ」

「サインもください」


 ということで、写真とサインを貰った。

 グレイさん達は書類をもらう。

 流石に、書類の内容はカメラに映らないように気をつけた。


「英語でも大丈夫ですか? 書く方は日本語は自信がなくって」

「はいはい、大丈夫ですよ。英語版はこちらになります」


 政府すげぇな。


「チケットは全て極上の牛肉に変えていただくことは可能ですか? 内臓がいいです」

「わかりました」


 政府すげぇな。


 あれが許されるなら、俺らは余裕で許されるだろ。

 さて、紹介された仕事だが、なかなか美味しかった。

 政府や研究所の人と楽しくおしゃべりするだけでお金がもらえるし、テレビに出る仕事もあるし、病院の仕事もある。しかも不定期短期間でも良いらしい。一回くらい受けても良いのかもしれない。



 それにしても、グレイさん達が気になる。

 グレイさん達と俺達は、ちらちらと互いを伺う。


「「あのっ」」

「お、お先にどうぞ!」


 うわ、グレイさんに話しかけられちゃった。緊張する! け、敬語じゃないと駄目だよな。


「変身、お上手ですね。それとも、地球人に元からそっくりなんですか?」

「地球人にも似てますが、道具を使ってます」

「それって、お譲り出来ますか? 何か欲しいものはありますか? 私は結構地球滞在歴が長いので、ご相談にも乗れますよ」

「人に潜むことに掛けては私達より上はいないと思いますよ」

「羨ましい。ぜひご教授願いたいです」

「申し訳ないですが、貴重な道具を使う上に、一回使うとその人専用になってしまうのです」

「そこをなんとか!」


 そこで、役人が慌てて口を挟んだ。


「すみません、地球人に偽装できるアイテムの流通は困ります。せめて登録をしていただかないと! お困りの際は私どもが相談に乗りますので」

「しかし……。一つだけでも良いのです。緊急時など、やはり地球人に化けられる人が一人でもいると違いますから」

「ふむぅ……」


 そこで、良いことをひらめいてしまった。

 さすが俺である。


「俺達のチームに一名、加入してくれるなら考えますよ」

















【大体全部日本のせい】エイリアンが侵略してきた件67件目【ツッコミが追いつかない】

 グ レ イ 登場


 名無しのエイリアン

 さんをつけろ。呼び捨ていくない


 名無しのエイリアン

 今回のふたなりーずは伸びざるを得ない


 名無しのエイリアン

 何せ超豪華ゲストグレイさんの登場回だからな


 名無しのエイリアン

 奴ら本当にエイリアンなんだな……。

 

 名無しのエイリアン

 滞在歴長いとか人に潜むのが得意とか怖いんですが


 名無しのエイリアン

 政府頑張れ超頑張れ


 名無しのエイリアン

 自衛隊さん、応援してます。


 名無しのエイリアン

 グレイさんが英語出来たことでアメリカに飛び火したな


 名無しのエイリアン

 次回グレイさん変身回も見ざるを得ない


 名無しのエイリアン

 他の動画も頑張ってたけどやっぱりグレイさんには勝てなかったな


 名無しのエイリアン

 女王様の下僕として忍者登場は面白かった


 名無しのエイリアン

 猫も相変わらず可愛かった


 名無しのエイリアン

 大阪や京都の魔道ネットのエイリアン達からの電話相談も来てたし政府のエイリアン労働センター大成功じゃん。

 

 名無しのエイリアン

 それだけ侵食されてると考えれば喜んでばかりもいられないがな


 名無しのエイリアン

 大阪のエイリアン漫才師面白いよな。俺好き


 名無しのエイリアン

 京都の伝統文化を守る会もなかなか面白い。良く勉強してるなって思う。


 名無しのエイリアン

 サムライはもっと頑張れ

 

 名無しのエイリアン

 サムライはなあ。


 名無しのエイリアン

 TS少女は来週グレイさんのスカウト奪いに横殴りに行くって


 名無しのエイリアン

 楽しみ

 

 名無しのエイリアン

 スターレインはライブを行うそうだな。絶対行く


 名無しのエイリアン

 政見放送は今回もクオリティ高かったけど他が衝撃的すぎたな


 名無しのエイリアン

 エイリアンも医者にかかれるようにしてください


 名無しのエイリアン

 お金払ってでも喜んで治療させていただきます!

 司法解剖なんかも是非お待ちしてます!


 名無しのエイリアン

 ア、ハイ


 名無しのエイリアン

 俺だったら絶対遠慮するわ


 名無しのエイリアン

 とにかく政府頑張れ自衛隊頑張れ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ