「こと」の発端
レポートを書くのに1日掛かってしまいました。
申し訳ございません。
多少グロ、暴力要素が入っております。
苦手な方は、〜〜〜線より飛ばしてご覧下さい。
バタン!カンカンカン、カッ、ガタッ、ドカッ、
ガタガタガタ!!・・・・・・タッタッタッタッタッタッ!
あと15分しか時間が無い!
家の玄関の扉を勢いよく開けて、学校に向かって急いで走り出す。
焦っていたせいか、マンションの2階の階段から滑り落ち、頭を打った。
若干意識が遠のくが、そんな呑気な事は言ってられない。
構わず、走り出す。
ーーーーーーーーーーーーーー
「ゼェー・・・、ゼェー・・・、ハァー・・・」
ーーー意外に、余裕を持って着く事が出来た。
・・・とはいえ、息も絶え絶えなのだが。
火事場の馬鹿力、とでも言うのであろうか。
いつものペースじゃ、絶対に着かない。と言うか、着く前に疲れて力尽きるだろう。
「時間が無い」というだけで、ここまでの力が出せたのは、正直自分でも驚いた。
・・・授業に間に合わなさそうだったのが、今日が初めてだったからかもしれない。
・・・今日は、いつもとは少しだけ違うな。
まぁ、遅刻しそうになっただけなんだけど。
・・・寝坊。ただそれだけであって、後の1日が変わることは無い。
それはそうと、学校の前まで来ると、急に足が重くなる。
その理由は・・・
身を構えながら教室に入る。
「やァ!元気かいボッチ野、郎!」
教室のドアの死角から、拳が飛んでくる。
身を構えていたおかげで、何とかかわす事が出来た。
ーーそう、これが日常。(俺としては)全く謎の暴力や悪口。これが学校へ行きたくない理由だった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そんな危ないことばかりする奴はすぐに見つかって先生方に説教されんじゃないか、って?
それがあったなら、今ここで苦労はしてない。
そう言う奴らは、絶対に先生達に見つからないように罵倒したり、暴力を振るう。
・・・先生方が見て見ぬふりしているだけかもしれないけど。
・・・だったら尚更タチが悪いn
バコッッ
余計なことを考えていたせいで、鳩尾にモロ一撃食らってしまった。
「ゴフッ、ウッ、ゲホッゲホッ!」
今日は一段とひどい。教室に入って早々に連撃を食らうことは今まで無かった。
「アッハハは!いい気味!ボッチで死に損ないの
お前はやっぱり俺達の前で蹲っていた方がお似合いだよ!ッハハハハハハハハハハハハ!!」
「「「ハハハハハハハハハハハハハハ!」」
教室内のほぼ全員がこんなのだから、学校へ行きたくないのだ。
多分、適当な理由を付けて、ストレスの的にしてるんだろう。……コイツ等。
「早く死ね!死に損ないが!」
聞き捨てならない言葉とともに殴りかかってきた。
プチッ
・・・・・・あ。
後悔した時には、もう遅かった。
馬鹿力、2度目だ。
気づいたら、目の前の殴った
奴をボコボコにしていた。
流石に、我慢出来なかった。
もう、奴らがどうなろうと知ったことか。
目の前のやつは、鼻から赤い液体を出しながら、
無様に気を失っている。
「お前!何しやがっ・・・」
何か言いながら、殴りかかってくる。
度重なる悲鳴のせいでよく聞こえなかったが、そんなことはどうでもいい。
バキャ!ボコッドカッ!バキッ!・・・
ーーー大体6人ぐらい倒した。
・・・大分怒りが収まった。
冷静になって周りを見た。赤い液体だらけの床を見た途端に、焦りと後悔が頭をよぎった。
・・・ヤバイ。なんて事・・・。これ・・・どうする?
「おい!どうした!」 「何があったんだ!」
マズい。先生たちが来る。
もう、逃げるしか・・・ないか。
平常心をなくした俺には、最善だと思う行動はこれしか思いつかなかった。
周りに集まった生徒たちを押しのけて、俺は急いで急いで学校を出たのだった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
・・・・・・。
ーーどれぐらい、走っただろうか(まだ走っているのだが)。
もう、現在地がわからない。
返り血を浴びた服で、交番の前を通ったのがいけなかった。
警察の人たちに追いかけられ、道無き道を走っていた。
恐らくここは、森・・・?いや、坂が続いている事からして、、山なのだろう。
ーーああ、なんて事をやってしまったんだろう。
恐らく、少しでも人気のあるところに行けば、警察に見つかるだろう。
そうでなくとも、この赤い液体だらけの服で人前に出れば、確実に怪しまれるだろう。
もう、戻ることはできない。
相手が罵倒や暴力をしてきたとはいえ、同級生をボコボコしてしまったのだから。
事実は、受け入れるしかない。
・・・これからどうすればいいのだろうか?
「・・・・・・クソッ」
涙が絶え間なく出てくる。
泣いたって、状況は何も変わらないのに。
取り敢えず、目指す所も無く、がむしゃらに走った。
ーー走りすぎて、酸欠寸前だったその時、
ドン
という音がした。
瞬間、身体中に衝撃が走り、軽く後ろに吹っ飛ばされ、倒れこんだ。
「どわッ!」
「ガハッ!グッ・・・・・・」
突然の体へのダメージに、意識が朦朧とする。
銃で撃たれた・・・のか?
いや、そうだとしたら、身体全体に衝撃が来るのはおかしい。
目の前の木や岩に気づかなかったのか?
かなり物事を考えてはいたが、流石に前は見ていたし、障害物は無かった。
じゃあ、一体・・・?
すりガラスのようにぼやけた視界に、何かが映った。
幻覚だろうか。だとしたら、もう・・・
視界が若干左右に揺れる。
揺らされてる・・・のか?
言葉を聞いた。
殆ど聞こえないが、確かに人の言葉。
イヤ、待て。
こんな所に、人?
こんな山奥で、人が暮らせるわけ・・・
ここで、俺の意識は途切れた。
次回は、明後日に投稿したいと思います。