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第5話ー夕暮れの小鳥亭

昨日の忘れてたの思い出しました。


お金の種類なんですが、あまり複雑にすると、めんどくさくなると思ったので、銅貨、銀貨、金貨の3つにします。


 銅貨10枚で、銀貨1枚。銀貨10枚で金貨1枚です


10/5:サブタイつけ忘れていたのでつけました

 受付で、ミルフィリアさんにカードを渡し、何やら機械に入れた後、僕にカードを返してくれた。


 ギルドカード~サタイル支部発行~

 ランク:E

 名前:ユウ

 性別:女

 年齢:14

 種族:人間

 達成依頼 E:1


 カードを見ると、さっきまでにはなかった、達成依頼という項目が追加されていた。なんともまぁ、分かりやすくてたいへんよろしい。


 「それとユウさん。これが今回の報酬になります」


 ミルフィリアさんはそう言って、僕に一枚の銀色のメダルを渡してきた。


 …報酬ってことは、このメダル? コイン? が、この世界でのお金なのかな? でも、これっていくらくらいの価値があるんだろう。


 「あの、これで宿には泊まれますか?」


 「はい。大丈夫ですよ。今日泊まる宿は決めてありますか?」


 「決めてないです」


 「それでしたら、ギルドの横にある宿屋がおすすめです。朝と夜の食事付で3日は泊まれます。料理は、まぁ普通なんですけど。お金に余裕がない、初心者冒険者のための宿ですね」


 ミルフィリアさんがとても嬉しいことを教えてくれた。この1枚で3日か。たしかに安いような気がしなくもない。価値わからないけど。


 「それじゃ、そこに行ってみますね」


 ミルフィリアさんは仕事があるので、邪魔をしないように、あいさつして、ギルドを出た。左右を見ると、左側に、夕暮れの小鳥亭という建物見つけた。


 右は見た感じただの家だと思うから、たぶんこれが宿だと思う。


 ササッと移動する。


 宿屋の扉を開けると、カランカランと音がなった。


 「いらっしゃいませ!」


 「こ、こんにちは」


 受付と思われる場所にいたのは、かわいい女の人だった。


 「わぁぁ…かわいい……じゃなくて、本日は、お泊まりでしょうか? お食事でしょうか?」


 「お泊まりです。それで、これで食事付で3日泊まれるって聞いたんですけど…」


 さっき貰った銀色のお金を渡す。


 「はい。食事付で3日ですね。銀貨1枚お預かりします。…はい。こちらおつりになります」


 そう言って渡された、銅色? のお金が1枚。銀貨っていってたからこれは銅貨? かな?


 銀貨1枚で、3日泊まれて、お釣りが銅貨一枚。ということは、1泊銅貨3枚? かな。…うん。たぶん合ってるはず。


 「それでは、こちらがお部屋の鍵になりまして、場所が2階になります。各部屋に番号が振り分けられていまして、お客様様は5番のお部屋になりますね。番号は、扉にかかれていますので、間違わないよう注意してください。あ、それと、私の事はルーシャとお呼びください」


 女の人…ルーシャさんは、僕に鍵を渡してくれる。


 「お食事の方は、朝は6時から9時。夜は、17時から、21時までとなっています。昼食は別料金になっていまして、銅貨1枚発生しますのでご注意ください。時間は、11時から、14時までとなります」


 ルーシャさんが、細かく注意事項を教えてくれる。それにしても、別料金だけど、お昼ご飯もあるんだね。お金勿体ないから、頼まないけど。


 自分の名前を教えてから、ルーシャさんと別れ、2階にへと上がる。廊下を進んで一番奥の部屋に5とかかれた扉があったので、鍵を使って扉を開ける。


 中はベッドが1つに、小さな棚が1つ。椅子とテーブルが1つずつあった。広さはだいたい6畳くらい。物がこれだけだと、僕1人で十分な広さだ。


 荷物は今のところ何もないので、そのままベッドに腰かける。ちょっと硬い。でも、贅沢は言ってられないので我慢するしかない。


 なんていったって、僕の所持金は、たったの銅貨1枚。これだけだと、服を買ってる余裕はない。というか、早くお金稼いで、服を買わないと本当にまずい。さすがにずっと同じ服を着るのはちょっと…。しかも、洗濯もできないし。ミルフィリアさんに嫌われてしまう。


 今日は、もう依頼は受けないけど、明日は、朝早くに起きて、混み始める前に、ギルドに行って、なるべく報酬の良い依頼を受けなくては。服のために。






 あれから、夜ご飯の時間になるまで、部屋で適当にくつろいで、時間になったらご飯を食べて、速攻寝た。


 そのおかげか、朝の6時30分頃に起きることができた。


 そうそう。この部屋に簡易な時計がついてたみたいで、読み方は日本とまったく変わらなくて安心した。普通に1日24時間みたい。この時計を見る限り。


 「さて、ご飯食べてギルドにいこう」


 神様作の体だからか、これといって疲労とかはなく、これなら今日もお仕事できそう。


 廊下に出て、しっかりと鍵を閉める。1階におりたら、ちょうどルーシャさんに出くわした。


 「あ、おはようございます。ユウさん」


 「おはようございます」


 ぺこりと頭を下げる。


 「あぁ…かわいい」


 何故か頭を撫でられた。


 「えっと、朝食ってもう食べれますか?」


 「…はい! 大丈夫です。席について、待っていてください! すぐにお持ちいたしますね」


 そういいながら、ルーシャさんは手を離し裏に消えていった。


 1階は受付と、左側に食事ができる場所があって、基本的そこで食べることになっている。まだ早いのか、僕以外誰もいない。適当な席に座り、料理が来るのを待つ。


 「お待たせしました!」


 ルーシャさんが、お盆を持ってきてくれて、料理を置いてくれる。メニューは、パンにスープにサラダといった普通の朝食だった。


 どんなのが出るのか楽しみにしてたけど、案外普通の朝食でちょっぴりしょぼん。けど、美味しそうだから、良しとしよう。


 「…いただきます」


 まずはパンを一口。


 「はむ……。ん?」


 ……硬い。噛みきれないってほどじゃないけど、硬い。見た目ただのパンなのに、フランスパン食べてるみたいに硬い。


 これもしかして、スープに浸して食べるやつかもしれない。


 「……もぐもぐ。うん。やっぱりだ」


 スープに浸して食べてみたら、少し柔らかくなって、普通に食べることができた。うーん、普通のパンが欲しい。


 次にスープを飲んでみたけど、これは普通に美味しい。サラダは、何もかかってない、ただの野菜だった……。ドレッシング的なのはないのか……。


 特に食べれない訳じゃないので、ゆっくりと全部食べる。


 空になった食器を持って、カウンターみたいなところに持っていって、とりあえず、置いてみた。


 「おお、嬢ちゃんわざわざ持ってきてくれたのか」


 奥から出てきたのは、ちょっと怖そうなおじさんだ。


 「えっと、どうすればいいのかわからなくて、持ってきちゃいましたけど、大丈夫でしたか?」


 「ああ。ありがとな」


 そう言いながらおじさんは僕の頭を撫でる。ルーシャさんといい、このおじさんといい、何故撫でられるんだろうか。


 「そ、それじゃ、ギルドに行ってきますね!」


 「おう、気をつけて行ってこい」


 ちょっと気恥ずかしくなったので、そそくさと、その場から離れた。

ちいさな神様~あとがき編~


「もう一回です!」


「いいけど…もう落とさないでね?」


「大丈夫です! 絶対に勝ちますから!」


「……」


「いきますよ! 最初はグー、じゃんけん…」


「チョキ!」←神様

「グー」←ユウ


「…なぜ、なぜ勝てないのですか。私、神なのに」


「あはは……」

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