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第32話ー依頼3個目 討伐依頼

ちょっとエッチ回

 次の日。


 ギルドでDランクの討伐依頼を受けた私達はお馴染みの森に来ていた。だけど、1つだけ…本当に1つだけ……! すごく、後悔してることがある。それは、


 「バースター♪ ソードー♪ 大きなー♪ 長いなー♪ バースター♪ ソードー♪ ふーりまわーせーば♪ だーいさーんじー♪」


 「…ねぇ、なにその歌」


 ユウはバスターソードを上に掲げながら歩いている。そう。買ってしまった。バスターソードを。ユウに…買ってしまった。


 いやでも、聞いてほしい。あんな天使みたい笑顔をするユウが、目に涙をためて私達に「買っちゃだめ?」と、言ってきたのだ。…だれが…だれが……! …買っちゃ駄目といえようか!!! ……まぁ、それで後悔してるってわけ。


 「えへへ~♪ バスターソードのうたー~♪」


 「あ、うん」


 今なお、バスターソードの歌とやらを歌い続けているユウを見て思う。


 ……ユウがあんだけ笑顔ならいっか






 時間はまだ10時ほど。今日受けた依頼はこれだ。


 依頼名:スライム討伐

 内容:スライムの核が10個欲しいので討伐お願いします。

 報酬:銀貨1枚


 スライムは魔物の中でも最下位の魔物だ。だがしかし、女性にとっては一番の会いたくないものでもある。


 「いた! あれがスライムだね!」


 私達の前に現れたのはスライム。事前にリュミナが感知してその方向に進んでいたから、すぐに接触することができた。…さてここからが問題なんだけど、


 「…かわいい」


 スライムの色は青色で形はまるっこい。そして、触れるとぷにぷにとしていて、弾力がある。攻撃方法は基本的に体当たりや、自身の体を伸ばし鞭のように叩いたり、巻き付いたりする。


 「ひゃ!?」


 そして、本当に嫌なことにスライムという魔物は、女性には必ず巻き付こうとする習性がある。さて、ここで問題だけど、なぜスライムは女性に必ず巻き付こうとするのか。


 「ひぇ!? や…ちょ、服の中に…入ってこないで……!」


 さあ、ここで、スライムの攻撃なんて痛くも痒くない何て思ったユウが、スライムの巻き付く攻撃をかわさないで、無惨にも巻き付かれてしまった末路を見てみなさい。


 「…ひぃ!? …だ…めぇ…! うごか…ないでぇ……!」


 今スライムはユウの服の中に入り込んで、もぞもぞと動き回っている。つまり肌を直接さわられている。撫でられている状態だ。


 スライムはこうすると女性が汗やナニかを分泌すると知っている。それをスライムは食べようとしているのだ。


 そしてそれは、なんか色々とでたらめなユウも例外ではない。


 「……っっ!!? …あ、だ…めぇ! …今…ビクッて…きたからぁ……だから…むねは…だめぇ……!!」


 ……これはやばい……!


 「…めっちゃこうふnにゃあ"あ"あ"あ"!?」


 「してないで助けてあげなさい」


 おもいっきり殴ったわねシエル。頭が…あたまがぁ…!


 「かわいそう」


 バシャっと、リュミナはユウに対して水魔法を使い、スライムを流れ落とす。そしてそのままスライムに止めをさした。


 ユウはその場に座り込んで下を向いている。髪はびしょ濡れで、肌についているし、服も濡れ濡れで、ユウのきれいな白い肌がうっすらと見えている。


 「リリィがバカでごめん」


 リュミナはポーチから取り出したタオルでユウの髪を拭いていく。


 「……スライムなんて…嫌いです」


 ユウはちいさく呟いた。


 「奇遇ね。私もスライム…ったぁ!?」


 またしてもシエルに頭を叩かれた。


 「反省…しましょうか?」


 「…はい」


 その後、全力でユウに謝り、なんとか許してもらえた

作詞:ユウ

"ユウが持つバスターソード"の歌

バースター♪ ソードー♪ 大きいなぁ♪ なーがいなぁ♪ バースター♪ ソードー♪ うーしろにかっくれれっば♪ たてになるー♪ バースター♪ ソードー♪ ふーりまわせーば♪ だーいさーんじー♪ バースター♪ ソードー♪ たたっきつければ♪ だーいさーんじー♪ バースター♪ ソードー♪ かまえってつっこめっば♪ だーいさーんじー♪ バースター♪ ソードー♪ ぶんなげれっば♪ だーいさーんじー♪ バースター♪ ソードー♪ あるだけっで♪ だーいさーんじー♪



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