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創造神の嫁探し  作者: 下手の横好き


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紫桜編その13

今回は、スピードを優先するあまり、最近の各話よりもかなり短いものになっています。

その理由は、読んでいただいている皆様に、お伝えしたいことがあったからです。

私は基本的に、頂いたご感想に対して、個別のお返事を致しておりません。

参考までに目を通したこのサイトの質問板で、そうした行為の一部が、自分の作品に対する利益誘導行為に当たりかねないと危惧したからです。

ろくな閲覧数もない私の作品に、何を大袈裟なと思われる方もいらっしゃると思いますが、不快に感じる方もいらっしゃるようなので、控えております。

ですが、頂いたご感想には必ず目を通し、わざわざ感想を書くという手間をかけてまで、ご自身の思いを伝えてくださった方々には深く感謝致しております。

自己満足でいいと思って書き続けている作品ですが、最近になって、時折頂けるようになったご感想に喜びを噛み締めながら、書いているのもまた事実です。

おそらく今後も、頂いたご感想に対して、個別のお返事は控えさせていただくと思いますが、読者の方々の、そうした温かいお心遣いには、本当に感謝しておりますことを、この場をお借りして、伝えさせていただきました。


 「いらっしゃい。

随分遅かったわね」


夕食の時間をかなり過ぎてから屋敷に赴いた和也を、紫桜が少し不機嫌そうな声で迎える。


「少しやることが多くてな。

おかげで、大体は終わったと思うが」


「なんか、蔵が1つ増えてるんですけど」


「米や塩なんかを補充したら、農機具を入れる場所がなくなってしまったから、空いてる場所に勝手に造らせてもらったのだが、まずかったか?

統一感を出すように、他の4つと全く同じものを造ったつもりだが」


「まずくなんかないわ。

むしろ、とても有難いし、新しい農具や鉈は、非常に助かるけれど。

・・でも、あなたちょっと働きすぎじゃない?

疲れてない?

どれだけ魔力があるのか知らないけれど、あちこち買出しに行ったり、蔵を数時間で建てたり、共同浴場まで改修してくれたそうじゃない。

あなたに何かあったら取り返しがつかないんだから・・・お願いだから、無理しないでよね」


夕食に間に合わなかったことをむくれているのかと思ったが、どうやら自分を心配してくれていたようだ。


「このくらいなら、心配ない。

魔法が存在せず、道具すら満足にない場所で、己の意志と体力だけで困難と戦っている者も多いのだ。

力に恵まれ、それを己が正しいと思うことに使える機会を得た自分は、幸せであると言わねばならない。

たとえ身体が疲れたとしても、それ以上に心が癒されている。

満足がいく仕事をした後に入る風呂は格別だしな。

・・気にかけてくれて、有難う」


なぜか風呂という言葉に顔を赤らめるも、和也に負担がかかり過ぎていないことがわかり、安心した様子の紫桜。


「今日はね、わたくしの着物や蔵の中をいろいろ見て回った源さんから、あなたに伝言を頼まれたの。

夜の訓練を少し早めに切り上げるから、自分の家まで来て欲しいそうよ。

何かあなたにお話があるみたい。

源さんの家は、この屋敷のすぐ右隣の家よ。

この屋敷を囲むように、志野さんや影鞆さんの家が建っているから、すぐに分かると思うわ」


「わかった。

では、それまでここでお茶でも飲んでいていいか?

美味しそうな草もちを買ってきた。

あやめや志野の分も買ってあるから、後で食べさせてやるといい」


「嬉しい。

和菓子なんて、おじい様が生きていらした時以来よ。

今は2人とも訓練に出てて、わたくし以外に誰もいないから、遠慮なく上がって」


「君1人なのか?

・・いくら何でも少し無防備すぎないか?」


「大丈夫。

島の正門の結界をものともしないあなたにはわからないかもしれないけれど、わたくし1人しかいない時には、この屋敷にかけてある結界魔法が発動するの。

あやめさんと志野さんの2人が、その結界を解く鍵になってるわ。

だから、2人の内、どちらか1人がいなければ、本来なら誰も敷地に入って来れないの。

それを無視できるのは、ここではあなたしかいないわ。

わたくしがここまで出てきたのも、それが理由よ」


「結界?

あまりに微弱でわからなかったが、誰がかけたんだ?」


そこまで言って、そんなことができそうなのは、この島では1人しかいないことに気が付く。

案の定、紫桜が片眉をひくひくさせてこちらを見ている。


「微弱で悪かったわね。

あなたと比べられたら、大抵の人はそんなものよ」


「悪かった。

自分は、君を守る結界としては微弱だと言ったつもりなのだが・・」


「・・あなたって、嘘をつくのが下手ね。

すぐに分かるわ。

・・まあ、今回は、草もちに免じて許してあげる。

早く上がって」


草もちにかこつけて、笑ってそう言ってくれる紫桜の後を、苦笑に自戒をのせながら、ついて行く和也であった。


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