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創造神の嫁探し  作者: 下手の横好き
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アリア編、その15

 「ベニスさん、また今回も宜しくお願いしますね」


おっとりした中年女性が、リーダーである彼女に話しかける。

その際チラッと和也を見て、小声で何かを口にして、ベニスと笑い合っている。

顔見知りと言うだけあって、かなり親しそうだ。


「あの人はうちのお得意さんで、もう5年以上のお付き合いです。

毎月必ずこのルートでの護衛依頼があるから、結構助かってます」


ミーが説明してくれる。


「目的の村に何か名産品でもあるのか?」


「さあ、取り立てて言う程のものはないと思いますが?」


「だが毎月通っているのだろう?

自分達に払う報酬は銀貨60枚。

ならその倍以上の利益がないと、商売にならないだろう」


「そうですねえ。

ベニスさんは知っているのかもしれませんが、私達は知らなくてもいいですしね。

依頼人の秘密をあまり詮索しないというのは、この業界の暗黙のルールですし・・」


『ジャッジメント』


和也は依頼主の女性を調べる。

もし非合法の取引なら、関与するつもりはない。


『・・成る程、そういう事か』


「それより和也さん、今回は宜しくお願いしますね。

凄く楽しみです」


酒場での話し合いで、和也が転移を使える事は、他の者には秘密にする事になっている。

その非常識な能力が広まった場合、国単位の揉め事になるのは、流石に彼女達にも理解できたらしい。

『自分が荷物ごと転移して、直ぐに依頼を終わらせることもできるが?』

そう言った和也を、『他の冒険者達を失業させる気か』と、皆で諫めるくらいには。

和也としては、金のために誰彼構わず仕事を引き受ける気などないから、少し心外ではあったが。

なので、これまで通り、皆で歩いての行程になる。

依頼人の乗る馬車を、前後で護衛しながらの旅。

途中で何度か休憩を挟み、2回の野宿を経て村に着く。

そう聴いている。


「あんまり浮かれないでよ、ミー。

下級とはいえ、魔物だって出るし、和也さんにもご迷惑よ」


ケイがミーに釘をさす。


「はいはい。

焼餅焼かないの」


「そろそろ出るぜ」


ベニスがこちらに歩いてくる。


「あんたはあたいと前を歩いてくれ。

ミーとケイはいつも通り後ろを頼む」


この町に来てから、初めて歩いて城壁の門を出る和也。

大きな町らしく、結構な人通りがある。

暫くは、他の商隊とも同じ道を歩んだ。

10人近い人数の護衛を連れた大きな商隊や、兵に守られた馬車なんかを遣り過ごし、のんびり進む。

時折、擦れ違いざまにこちらを冷やかしてくる者もいて、ベニスと軽口をたたき合っていた。


「もうすぐ最初の休憩地点だ。

どうだい、たまにはこういうのも悪くないだろ?」


3時間程歩いた頃、ベニスが横を行く和也に話しかける。

天気に恵まれ、爽やかな風が吹く中の散歩(和也には)は、確かに心地よい。

まだそれ程危ない区域に入っていないせいか、皆の雰囲気も柔らかいから、尚更そう感じる。


「そうだな。

たまにならいいかもしれん」


「アリアとはうまくやってんのかい?」


「ああ。

・・いい娘だな、彼女」


「そりゃそうさ。

あんたのせいで、一体どれくらいの奴が泣いたのか、ちゃんと分かってんのかい?」


「君だって、それなりに男を泣かしてきたんじゃないか?」


「おお、あたいが若い時は結構凄かったぜ?

男共が自分達のパーティーに入れようと躍起になってた」


「入ったことないのか?」


「何度かあるが、どれも長くは続かなかった。

どいつもこいつも、パーティーの女は自分のものみたいに考える奴ばかりでよ、慣れてくると、すぐ自分の寝所に誘いやがるのさ。

まあ、1度も応じた事はねえけどよ。

しかも断ると、露骨に扱いが酷くなる。

(つき)持ったとこは無かったな。

・・だから、自分で作る事にしたんだ。

女達が、気兼ねなく入れるパーティーを」


「なのに何故、自分に声を?」


「言ったろ?

稼ぎが無さそうで、アリアが困ってんじゃないかと思ってよ。

それに、あんたはあのアリアから声をかけられても平気だった。

その後も、色っぽい黒服の姉ちゃんに誘われても無下にしてた。

こいつなら、女しかいない中に入れても大丈夫だと思ったのさ」


「君には誰かいい人がいないのか?」


「お、なんだ、あたいを口説いてんのか?」


「違う」


「・・昔はいたんだけどよ。

もう随分前に死んじまったよ」


「すまない。

余計なことを聞いたな」


「いいって。

気にするくらいなら、今度2人で酒でも飲もうぜ?

その後、たっぷり可愛がってやるからよ」


「セクハラは良くないぞ」


「セクハラ?

何だそれ?」


「性的嫌がらせとでも言うかな」


「おいおい、あたいに誘われて、そんなに嫌か?

ちょっと傷つくぜ。

それにな、こういうのは場を和ませるジョークだ。

陰であたいを誘ってきたあいつらと違って、そこにはぎらついた欲望がない。

男が可愛い娘にお愛想で、『今度デートしようぜ』と言うのと変わらんよ」


「・・成る程。

一理あるな。

自分の知る世界では、そういった事に敏感になり過ぎて、寧ろ人間関係がギスギスしている感がある。

昔からある呼び方までも変えさせて、それを不満のはけ口にしている面もある。

確かに、思慮や配慮の足らない表現は多い。

改善すべきものも多いが、それを何処でどう用いるかは、本来その者の自由であるべきだ。

それによって受ける不利益も含めてな。

例えば、書物の中で、やくざが敵対する組の事務所に押し込んで、啖呵を切る場面を描く時、『てめえら全員、身体障碍者にしてやる』と書いて、果たしてその場の緊迫感が伝わるだろうか?

仕事で部下を叱る時、言葉を選び過ぎるあまり、己の怒りをきちんと相手に伝えられるであろうか?

どうでもいい、使い捨ての部下ならそれでもいいが、期待して、頑張って欲しいと目をかける相手にまで妙な気遣いを強いられるなら、その内誰も部下の教育などしなくなるであろう。

こういった事は、あくまでその当事者間でのみ問題にする事であって、部外者が、脇から口を挟む事ではない。

先程の君の言葉に、自分が不快感を感じていない以上、余計な一言だったな」


「あんた、その歳で随分と真面目な事言うのな。

まるで説教臭い爺さんみたいだぜ?

そんなんじゃ女に持てない・・いや、不思議と持ててるな」


「ベニスさん、もうこの辺りでいいんじゃないですか?」


ミーが後ろから大きな声で言ってくる。


「ああ悪い。

ここでいいぞ。

休憩しよう」


ベニスが同様に返事をする。

依頼人が馬車を脇の広場に停め、馬に水と餌を与え始める。

ミーとケイがこちらに来て、行く前に和也に頼んでいた荷物を、収納スペースから出してもらう。


「ふーっ。

疲れました。

ご飯、ご飯」


「私はお花を摘みに行ってきます」


ケイの言葉に和也が反応する。


「ちょっと待ってくれ。

よかったらこれを使うといい」


そう言って、収納スペースから、地下迷宮に設置した物と同じトイレを出す。

ただ、そのドアには、お金を入れる場所はない。


「何ですか、これ?」


ケイはまだ知らないようだ。


「トイレだ」


認知度はまだ低いか。

そう思いながらも彼女に説明してやる。


「ええ!?

持ち運びできるんですか!?

しかも水洗?

・・どういう理屈なんだろう?」


周りに居た皆も同様に驚いている。

早速使ってもらうと、大好評だった。


「もうこれなしで旅はできません」


安全かつ清潔に、しかも後始末までいらないトイレ。

完全防音だから、音さえ気にならない。

高度に魔法が発達したこの世界でも、このトイレはオーパーツと同じ存在である。

地下迷宮にあるものと違い、流されたものは、実はどこぞの太陽に転移されて、瞬時に蒸発しているのだが、それは言わぬが花である。

和也を除き、依頼人を含めた全員が使用し、大いに喜んだ。

やはり、旅先でのトイレは、切実な問題であるようだ。

休憩を終え、再度出発してから2時間くらいして、とうとう最初の魔物が出る。

森の中だから、道幅も狭く、大人数では戦い辛いが、1人でもどうにかなるような相手ばかりなので、皆落ち着いている。

因みに和也は何もしなかった。

ベニス1人で簡単に方が付いたし、和也は逃げる者を理由なく攻撃しない。

日が暮れ、1日目の野宿になる。

いつもこの辺りでやっているのか、皆慣れた手つきで準備している。

本来なら、薪を拾って火を熾し、獲物を狩ったり保存食を食べるだけの味気ない食事だそうだが、今回は、予め日数分の弁当を皆の分まで和也の収納スペースに入れてあるので、熱々の物を美味しく食べられ、皆非常に満足していた。

意外にも、ベニスのパーティーの誰も、アイテムボックスの魔法を使えない。

後でミーに聞いたところによると、魔法が盛んと言っても、皆の魔力がそう強い訳ではなく、アイテムボックスの魔法を使える者は、その規模に関係なく、1000人に1人もいないそうだ。

転移が使える者は、その飛距離に関係なく、5万人に1人もいないというから、それでもまだ増しな方なのだろう。

食事を終えた皆が、依頼人を除いて交代で眠りに就くと言って、ベニスとケイが地面に横になろうとするので、和也はテントを出してやる。

地球でキャンプ等によく使われる物を、より頑丈な作りにした物で、底板があり、風も通さず、中には毛布も敷いてある。

交替に起きてきたベニスが、『あんたはもう他に何もしなくてもいいや』と絶賛するくらい、寝心地が良かったそうだ。

夜の闇の中で、焚火を頼りに、ミーと2人で見張りに就く。

魔物がいる森とはいえ、その星空は綺麗で、虫の音が耳に涼やかだ。


「随分ベニスさんに気に入られてますね」


焚火を眺めながら、ミーが、小さいが嬉しそうな声で言ってくる。


「それ程でもないだろう。

彼女は皆に優しいではないか」


「それは女性にだけですよ。

彼女は男性にあまりいいイメージを持っていませんから」


「?

以前に付き合っていた者がいたと聴いたが」


「そんな事まで話したんですか?

普通、言いませんよ?

自分が同性に興味があるなんて」


ミーが和也の眼を見てくる。


「彼女もそうなのか?」


「ええ。

ベニスさんの昔の恋人は、女性の方ですよ」


「そういった関係は、この国では意外に多いのだろうか?」


「まさか。

ほんの少数ですよ。

それを毛嫌いする宗教もありますから、皆ほとんど表に出しません。

知らせるとすれば、それは本当に心を開いた人だけ」


一旦逸らしていた目を、再び和也のそれに向けてくる。


「私達、変ですか?」


「いいや。

人にはそれぞれの人生を謳歌する自由がある。

他者の権利を踏み躙らない限り、己の心に素直になる事は、決して悪い事ではない」


ミーが和也の眼をじっと見つめ、それからフッと微笑んだ。


「これからも、仲良くしてくださいね。

ベニスさんとも、そして、・・私達とも」


「ああ、勿論」


「ふーっ、安心して、力が抜けちゃいましたよ。

和也さんなら大丈夫だと信じていましたけど、これを打ち明ける時は、やはり緊張しますから。

ベニスさんが事前に言ってあるとはいえ、自分の口から喋るのは、まだまだ慣れませんね」


いつもの雰囲気に戻ったミーが、少しお道化たように言ってくる。


「でも、ベニスさん、もしかしたら本当に和也さんが好きなのかも。

酒場で迫っていた時も、結構本気だったんじゃないかな」


「昼間は冗談だと言っていたぞ。

・・それより、君はどうして冒険者もやってるんだ?

神官としての給料は低いのか?」


「そうなんですよ!

うちの教団は司祭クラスにならないと、本当に安月給で・・・」


その後はたわいの無い話で過ぎて行く時間。

でもそのお陰で、交替の際、外で寝ようとした和也をミーが同じテントに引っ張り込んで隣で眠るくらいに、彼女と親しくなるのであった。



 2日目も順調に進む。

何度か魔物に出くわしたが、こちらを攻撃してこない限り、敢えて無視する。

何もしてこない魔物を倒したところで、レベルが上がる訳でもないし、珍しい素材が採れなければ、食べられる訳でもないから、死体の処理も面倒になる。

和也は、『こいつらでも、ギルドに首持って行けば銀貨1枚になるぜ』と言ってくるベニスに、苦笑しながら首を横に振る。

あれだけ色々出してくる和也のことを、未だに懐が苦しいとでも思っているようだ。

休憩時の食事の際、他の皆が酒場で作ってもらった熱々の弁当を食べている間、和也だけがアンリのパンを齧っているのが良くないのかもしれない。

味は極上なのだが、外見はあまりぱっとしない普通のパン(アンリが作る中では)だけを食べているので、侘しく映るのだろう。

ベニスが憐れんでおかずを分けてくれようとするが、毎回丁重にお断りしている。


「なあ、ちょっと模擬戦をしねえか?」


昼食の後で、ベニスが和也を誘ってきた。

今回はあまりに順調過ぎて、身体が鈍ってしまうらしい。


「別に構わないぞ」


2人で広い場所に移動すると、ミー達も和也の腕前を知りたいらしく、見物に加わってくる。


「あたいはこの剣だから寸止めしてやるけど、あんたの得物は何だい?」


「これだ」


和也は収納スペースから、紙のハリセンを出す。


「・・おいおい、もしかして、あたいをなめてんのか?」


ベニスの眼が鋭くなる。


「なめてなどいない。

正当な判断だ。

どうせ掠りもしないから、寸止めすらしなくていいぞ」


「・・ミー」


「はい!」


ベニスの低い声に、ミーが上擦ったような声を出す。


「こいつが大怪我したら、頼むな」


「ええっ!

和也さん、謝った方がいいですよ!

ベニスさん、かなり強いですよ?」


「大丈夫だ。

これまでに何度か戦いを見たが、無駄な動きが多過ぎる」


「はははは。

もう許さん。

あんたは今日からあたいの夜のおもちゃだ。

覚悟しな」


「何時でもいいぞ」


ベニスが鋭い突きを放ちながら、間を詰めてくる。

和也はそれを難なく交わし、彼女の背後に回って、その尻にハリセンを噛ます。

パーン。


「なっ」


ベニスが驚いたように振り返る。


「遅すぎる。

遅すぎて、寝てしまいそうだ」


「な・ん・だ・と~っ」


ベニスが自身に身体強化の魔法をかける。

今度は先程の倍のスピードで突っ込んで来た。

和也はそれを最小限のステップで交わすと、全く同じ様に、擦れ違いざまに尻に1発お見舞いする。

パーン。


「痛っ」


「お前は牛か?

ただ突っ込んで来るだけでは芸がないぞ」


「フフフフッ、アッハッハ。

ぜってい殺す」


眼の色変えて、今度は斬撃、突き技、薙ぎ払いといった、様々な攻撃を織り交ぜてくるが、相変わらず和也には掠りもしないどころか、その攻撃が届く頃には既に別の場所に居て、ベニスは頭や銅、腕、尻を連続攻撃されて、パパパパパーンといい音を奏でる楽器状態である。


「畜生ーっ!

あんた一体何なんだ!?

このあたいが、本当に掠りもしないなんて・・」


「お前のような者を、井の中の蛙と言う。

大怪我する前に悟って良かったではないか」


「あたいはCランクなのに・・何で1つも依頼を達成できない奴に負けるんだ?

幾ら魔力が強いとはいえ、身体能力の強化にも限度があるだろう」


「お前相手にそんなものを使う必要などない」


「・・マジか?

もうお家帰る~っ」


ベニスが膝を落としてべそをかく。


「あ~あ、和也さん、もう少し言い方を考えてあげてくださいよ。

どうするんですか、これ?」


ミー達が非難するように和也を見てくる。


「適当な事を言って、力を過信した彼女が(のち)に死ぬよりずっといいと思うぞ。

己の実力を正確に悟らなければ、上達などしないのだからな」


和也は、まだべそをかいているベニスの頭を軽く撫で、言葉を添える。


「自分でいいなら、この旅の間は何度でも訓練に付き合ってやる。

だからもう、機嫌を直せ」


「・・本当だな?

絶対だぞ?」


「ああ。

ただし、夜の訓練はお断りだ」


「ちぇっ。

そんなに若いのに、溜まってないのか?

アリア、結構やるな」


「彼女にはまだ何もしてないぞ」


「「ええ!?」」


ベニスだけでなく、ミーやケイもびっくりしている。


「あんた、もしかして男が好き・・痛い痛い」


「断じて違う」


ベニスの頭をぐりぐりしながら念を押す。


「据え膳の彼女を前にして、よく我慢できますね」


ミーが感心したように言ってくる。


「若いからな」


「それ使い方間違ってますよ!」


ベニスが完全に機嫌を直すまで、和也は他の2人と軽口をたたき合っていた。



 「ふうっ。

あんたのせいで腰が痛いぜ。

若いだけあって、激しいのな」


「お前は外見と違って、中身は本当におやじなんだな」


移動を再開してからも、相変わらず下ネタのジョークを飛ばしてくるベニスに、和也は遠慮なく突っ込む。

最早丁寧語さえ使わない。

歩きながら、和也は森の周囲を透視し、キノコや果物など、食べられて、味の良さそうな物を、魔法で採取していく。

その日の晩は、夕食に、それらを魔法で調理したものを添えてやった。

言い過ぎた詫びだと言ってベニスに沢山盛ってやると、彼女は喜んで平らげた。

今晩の見張りはケイと2人。

昨日はミーと何を話したのか、普段はどんな鍛錬をしているのか、そんなことを聴かれながら、夜が更けていく。

トイレの件で、和也に大いに感謝している彼女も、交替の際、やはりテントに和也を招いて、2人で並んで眠るのであった。

翌朝、ベニスが、ばつの悪そうな顔で和也を見てくる。

どうやらミーから、ベニスの性癖を和也に告げたと、伝えられたらしい。

それまで和也には、まるで男に興味があるような態度を取っていた彼女だけに、決まりが悪いのかもしれない。


「女が好きなのは事実だが、あんたも決して嫌いじゃないぜ」


和也の耳元でそう囁いた後の彼女は、もうすっかりいつも通りだ。

昨日の敗戦を引き摺ることなく、『今日も稽古しようぜ』と張り切っていた。

そしてとうとうその日の昼過ぎ、目的の村に到着するのであった。


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