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HEAVEN  作者: 水瀬凛
4/6

3話

笑った優衣の顔が浮かんだ。

手を伸ばすとそれは泡となって消えてしまう。

気付いたら俺は思い出の中に居た。

(そう・・か 俺はもう・・)

その中で右手に持ったままだった携帯電話が光を帯びてメールの画面に切り替わった。

宛先は優衣へ。

俺は戸惑いながら文字を打っていく。

送信 を押すと携帯電話も泡となって消えてしまった。

もう一度彼女の姿がよぎる。

「嫌だ・・消えないでくれ!!」

俺の願いも虚しく彼女は消えてしまった 蒼いバラとなって。

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