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それはイケナイ事らしいです

作者: 八月一日
掲載日:2012/06/16

 今、私の手はそこそこに赤い・・・・・・うん、そこそこじゃなくて真っ赤です。具体的言えば、この赤い液体の入っていた肉袋を適度に刺しちゃった。

 とりあえずで動きを鈍らせるために胃のある辺りをぶすり。鈍った所で抵抗とかされたら面倒だから手足をぶすり……じゃなかった、めっためたに。

 ひくひくと動きがほとんどなくなったくらいの所で太い血管とか、重要臓器がありそうなところをざくりぶすりと。

 そんな感じのことしたら手が真っ赤になっちゃった。うん、体中あちこち真っ赤。


「あらら、これまた手ひどくやったわね」

「あ、お姉ちゃんだー」

「おっと、抱きつかないでね。私まで赤くなる」


 両手を前に出してストップをかけてきたお姉ちゃん。むぅ、お姉ちゃんっ子な私としてはこのまま抱きつきたい。


「まあいいわ、帰るわよ」

「お風呂はいったら抱きついていいー?」

「はいはい、いいわよー」


 お姉ちゃんについて行って家に帰ることになった。うーん、肉袋はもう死んでるしどうでもいいや。

 お姉ちゃんの手なれた感じの歩き方を真似しながら家に帰ると、いちもくさんにお風呂へ直行。着替えとかはどうでもいい。体洗ったららそのまま抱きついちゃえ。

 脱いだ服はゴミ箱に放り込んで浴室に入ってシャワー全開。お湯が出るまでの間の水を浴びながら堕ちる範囲で赤い液を落とす。むう、爪の間とかはやっぱ落ちにくいなあ。


「落ちた?」

「まだ落ちない」


 浴室に入ってきたお姉ちゃんのそう返したあたりでお湯が出てきた。髪をぬらしてシャンプーを適当に手に出して泡だてて髪を洗う。


「ここにもついてる」

「えー落としてー」


 ぺたぺたとお姉ちゃんの手が体に触れてくる。むう、そこまで付いてたのか。今度からはもうちょっと綺麗にやってみようかな。

 髪を洗い終わる頃にはぺたぺた触っていたお姉ちゃんの手も離れて、浴室の扉にもたれかかってた。


「わーい」

「体拭きな……もう」


 シャワーを止めてお姉ちゃんに抱きつく。私より背の高いお姉ちゃんに抱きつくと胸辺りに頭が行くから、胸に頭をうずめてみたりする。おっきい胸って柔らかいからこうやると気持ちいいよね。

 お姉ちゃんを堪能するまで抱きついたら、とりあえずお姉ちゃんが持ってきていた下着だけをつけて脱衣所を出る。


「今日ので何人目だっけ」

「えーとね、6人」

「6人かー、そりゃ殺人鬼ニュースも流れるわ」

「殺人鬼とは失礼な」

「だって6人でしょ?」

「だって殺したいーってなった時に近くにいたんだもん」

「普通わね、そう思っても殺さないものなの」

「えー」

「えーじゃない」


 脱衣所を出てリビングを通り過ぎてそのままお姉ちゃんの部屋に向かう。そしてベッドに飛び込む。ん~いい匂い。


「布団つぶれるからやめなさいっていってるじゃない」

「また干せばいいじゃん」


 ゴロゴローと布団の上に居座った後は、布団をめくって潜り込む。んー、いい匂い。


「寝るんなら自分の部屋で寝なさい」

「えー一緒に寝ようよ」

「はあ、まったく子供なんだから」


 お姉ちゃんはそういいながら服を脱ぎ出した。裸で寝る人だっけ? お姉ちゃんって。


「着替えるの。裸で寝るわけないでしょ」


 淡々と脱いでいくお姉ちゃんは布団にくるまってる私の視線なんて気にしないようで、ついには裸になった。


「ねえお姉ちゃん。なんでそんなスタイルいいの?」

「知らない」

「揉ませてー」

「いやだ」


 そしてまた淡々と下着とかをつけて、着替え終わったお姉ちゃんは部屋の電気を消してベッドに入ってきた。


「明日のニュースどうなってるかなぁ」

「連続殺人鬼でもちきりなんじゃないの? よかったわね、有名人さん?」

「いやーそれほどでも」


 今度はもっとスマートにしたいなぁ。


「あれ、そういえばお姉ちゃんブラつけてた?」

「寝るときは邪魔だからつけない」

「……」

「なんかしたら落とすから」


*** *** ***


『今朝未明、~におきまして遺体が発見された模様。今回もまた刃物による――』


 寝起き早々、なぜかお姉ちゃんに怒られた。


「もう、ちょっとはだけさせて抱きついただけじゃない」

「じゃあなんで吸いついた後があるのよ」


 それは……うん、我慢って難しいね。


「それにしてもやっぱり連続殺人って見出しね」

「んふふ~7人目はこうご期待ってとろこかなぁ」

「まだやるの?」

「うんやるよ~だって――」


 優しく、だけど決して手は緩めないように、お姉ちゃんの首を絞める。


「本当に殺したいのはお姉ちゃんだもん」

「ほんと、大変な妹を持ったわ」


 軽く絞めてるだけだから苦しくないようにはしてる。


「だってお姉ちゃん、私だけのものにならないんだもん。それなら誰のものにもならないようにしちゃえばいいんだけどね、それだと私がお姉ちゃんに甘えられないでしょ。だから殺すんだよ。殺さなきゃ、殺しちゃうもん」

「なにそれ、一生独り身でいろってこと?」

「一生、私といればいいよ」


 首を絞めたまま、お姉ちゃんをベッドに押し倒す。


「あ、そうだ7人目はあの男でいいや。ほら、お姉ちゃんにいいよってたあの男。ああ、どうやって殺そうかな」


 うん、7人目はあの男でいいや。ん? となるとあの男とかもかな。もう、大忙しじゃない。


「ねえ、それがイケナイ事って知ってる? それと、あまり私の周りの人殺さないでね? 警察に睨まれるから」

「むぅ、それもそうか。でも――」


 ――お姉ちゃんは私のものだもん。


はい、短編です。


殺人鬼な妹とそれを許容して平然としてる異常者の姉の話です。



ばっくやーど?


妹「じゃあさじゃあさ、あいつとあいつとあいつ、殺していい?」

姉「だーめ。それじゃ私が疑われるじゃない」

八「人殺しがだめじゃなくて、ヤル奴がだめっすか」

姉「え? あたりまえでしょ。何いってんの」

妹「むぅ、お姉ちゃん、いい?」

姉「いいわよ」

八「あ、えちょ、まっ」


感想まってまーす。

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