『原文帳の風呂』
掲載日:2026/05/31
武蔵国の、有名なお寺がある村に、旅人が立ち寄りました。そのお寺の名前は、忘れてしまいました。有名なはずなのですが。
村のお百姓の庭先で休ませてもらい、何か飲ませてくれるよう頼むと、冷たい水をくんできてくれました。旅人が水を飲むと、それはそれはおいしい水で、お礼を言うと、何の何のと言いながら、原文帳で体をこすり始めた。旅人が、なぜそんなことをするのか尋ねると、このあたりは川が遠くて水が手に入らないから、風呂に入ることができないので、こんなふうにしているんだ、と言われ、非常に恐縮したという。
教訓:旅人は、水が足りないことを知らなかったことを恥じ、この直後から、水くさい態度を改めたという。




