生きる、、/1959
明日は投稿できないので
明後日に投稿します。
私は被害者を保護した施設へ向かう。
そこにはまだ暗い顔をした人ばかりだが、ちらほらと笑顔が見え始めている。
「あっ、ミズキちゃーーーん!!良かった、起きれたんだねーーー!」
そう叫びながら全力ダッシュで抱きつこうとしてくるチャラ男をフル無視し、ゴンザさんのところへ向かう。
「すみません、寝ちゃってて……ゴンザさん、今私にできることありますか?」
「いやぁ、今は大丈夫だ。それより、ほら」
ゴンザさんが保護された人たちの方を指差す。
なんだろう?と思っていると、
「お姉ちゃん、助けてくれてありがとう! ロボットさんもありがとう!!」
小さな子供がそう言いながら駆け寄ってくる。それを皮切りに、
「ありがとうございます。あなたのおかげで私とこの子は助かりました」
と母親らしき女性が続く。
「ありがとう!」
「嫁があんたのおかげで命をつなげたんだ、ありがとう!」
次々に感謝の言葉が飛び交う。
私はでも、助けれたかもしれない命を私は、、、と悔やみかけるが、
「誇れよ! お前のおかげで助かった命だ。」
と、ゴンザさんが優しく私を皆の方へ押し出す。
「ゴンザさん……」
その後に続けようとした言葉は、
「「「ありがとう!!!」」」
皆の声にかき消された。
――私は救助活動の後、初めて心からの笑顔を作れた。
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視点変更:映像を見る有矢視点
「なぁ、八。なんかいいよな、全力で生きてるって感じが」
「少し不謹慎でもあるでござるよ」
「そういう意味じゃねぇ。なんて言えばいいか分からねぇけど……生きてんだよ」
「分かってるでござるよ。言葉では表せないであるが、心で理解できるものがある」
「あぁ、そうだな」
そうお互いが確認し合い、映像の続きを見る。
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視点変更:研究所の女性
私たちは共に、あの時の悲しみや、今の現状、そして未来について語り合った。
そんな中、ふと頭の中に響いてきた言葉が気になり、確認してみる。
「皆さん、少し前に『確認、助け合いの精神』って言葉が聞こえませんでした?」
そう言うと、周囲から次々に返事が返ってきた。
「聞いたよ」
「聞いたぜ」
「不気味でしたよね」
どうやら、その場にいた全員が同じ言葉を聞いていたらしい。
「私が寝ぼけてただけじゃない? しかも全員? なんでだろう」
そう考えていると、アンテナ型デバイスが反応した。
「済まない、至急話し合いたいことができたので、デバイスを使って呼びかけさせてもらった。会議室に来てくれ」
所長がそう呼びかけてきた。このデバイスは便利だが、人同士で使うと気持ち悪く感じることが稀にあるので、緊急性がある時以外は使われない。つまり、今回は緊急事態だ。
「所長に呼ばれたので」と、皆に伝え、私はその場を離れた。
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最近忙しい、、