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ギルティカフェ第三話「罪」

 ここのお店で働き始めて3日目。カラは

「今更だけどなんで"ギルティカフェ"って物騒な名前なのかしら?」

と考えていた。昨日に続いてまた化粧してくれているアノンさんに聞いてみたけど、

「面倒くさいからリリーに聞いてみろ」とほっぽられちゃった。

「この人、本当に温度差激しいなあ...」


 リリーさんと一緒に店の準備をしていると、カラは思い切って尋ねてみた。

「リリーさん、このお店の名前はどうして『ギルティカフェ』なんですか?」

すると、リリーは目を赤く光らせて、

「それは僕らが過去に罪を犯したからさ」

と答えた。

 カラはその言葉に驚いた。罪を犯した?どんな罪なのか尋ねると、リリーは深い溜息をつきながら語り始めた。

「死なない運命だったはずのクズを殺したんだ... でも、そうしなければ、罪のない人が殺されてしまうところだった...」

 驚きの告白だった。アノンさんとリリーさんは殺人の罪を犯したのだ。しかし、リリーの言葉からは、何か深い事情が感じられた。もっと聞こうとしたが、

「店に慣れたら説明してやる。それと、僕らの正体も」

と、言いくるめられ、店の開店時間が近づいた。


 このお店で働き始めたカラはなんとなく、この店には閉店間際に必ずトラブルが起こるような気がしてきていた。理由は分からないが、彼女の勘がそう感じさせる。そして、その予感は的中し、閉店直前にトラブルが勃発した。


 店からお客がいなくなり、黙々とグラスを洗うカラ。閉店準備を始めようかとおもった直後にお客さんが入店してきた。しかしきたお客様は…なんと、カラそっくりの少女だった!カラは驚き戸惑いながらもまずは接客しようと

「いらっしゃいませ!ご注文は?」

と接した。しかし、何かがおかしい。カラそっくりの少女は震えながら無言でカウンターの奥へ向かい、そして自爆した!


「大丈夫ですか!?」

とカラが駆け寄るが、アノンとリリーは無事だった。

「なんだよ、ちゃっちい爆弾!服がよごれたじゃないか!」

と、リリーが怒った。無事でよかったが、アノンは目をギョロギョロさせ、歯ぎしりしていた...怒りを抑えきれない様子だった。

「こんな悪趣味な爆弾を用意する奴は、アイツ以外にいないな...。ついにここが特定されたのか...!」と、アノンは怒りながらも興奮していた。

 カラは何が起こっているのか全く分からなかった。そんなカラの肩に、リリーが手を置きながらなだめてくれた。

「リリー また戦わなければならないようだ。 カラを守っておいてくれ」

と、アノンは言った。そして、アノンは突然店から飛び出して行った。

「リリーさん!?  アノンさんはどこに行ったの?」

と、カラが尋ねると、リリーは静かに答えた。

「..犯した罪はどこまでもついてくるって事さ」


 アノンは店からかなり離れた赤色の花畑で誰かを待っていた。そして、その後ろから、

「よおアノン! 犯した 罪から逃れられると思ったか!」

と叫ぶ、四角い頭の男が現れた。その男のスーツにはたくさんのトランプが貼り付けられており、頭上には天使の輪っかのようなものが浮かんでいた。




「私が忘れるわけがないだろう」

アノンは淡々と答えた。

最後まで読んでくれてありがとう!カラです。今回のお話はどうだったかな? 私もまだまだギルティカフェでの生活に慣れている途中だけど、少しずつ成長できていると思っているよ。


この不思議なカフェで、リリーさんやアノンさんと一緒に働く毎日は、本当に刺激的でいっぱい。最初は緊張してばかりだったけど、だんだんとお店のことや、二人のことも分かってきて、少しだけ自信がついてきたかも。


まだまだ分からないことや驚くことがたくさんあるけど、その度に新しい発見があって、毎日が怖くもあって、楽しくもあるんだ!これからも、ギルティカフェでの新しい冒険や挑戦を、みんなと一緒に共有していけたら嬉しいな。


次のエピソードも楽しみにしててね!それじゃ、またね。

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