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No.01準備完了

スタートするまでに2話。

その文言を2度3度見する、

夢を疑ったが頬をつねると痛みがある、現実だ。


「当選してる!やったぁ!!あっ、そういえばごうにぃは?」

「いちも当選したのか、俺も当選だ…しかも特殊特典で…」

2人同時、さらに特殊特典もありとは考えもしなかった。

どうやら日頃の行いが相当にいいようだ


「ごうにぃもなの?!」

「…ん?その言い方的にいちも当選したのか?」

「うん!僕も特殊特典当たってるー!」

なんといちまで特殊特典に当たったようだ。

相当どころか、とても日頃の行いが良いらしい。


「これって最新のVR機器も貰えるんだよね!うちのやつ古くて少し不安だったから助かる〜!」

「だな…俺ら2人での生活になってから余裕がなくてな…」

数年前、両親は家、そして財産その全てを置いてどこかへ姿を消した。

昔からR02年頃のような生活に憧れていた人だから、どこか遠くの田舎にでも行ったのだと考えている。

それからは俺がバイトや配信やらでお金を稼いで生活している。

「んもー!そんな話はいいの!それより特殊特典で当選してることを祝おー!お菓子かなんか買ってくるねー」

「まぁ…それもそうだな」

いちは、明るくて強い。

自慢の弟だ。

「さて…届くのは…記載されてないか…下手にメール送って受け取り拒否になっても困るし…追加メールでも待つか

…」


その数分後に時間の記載と謝罪のメールが追加で届いたのは、言うまでもないだろう。

「なるほどな、今日の17時には届いて、先行ログインは18時解禁…18時までにもキャラクリはできるのか…」

…いちはまだ帰ってこない。

普段から2分ほどで帰ってくるが、すこし遅く感じる。

窓を少し開けると、小さいがいちの啜り泣く声が聞こえた。

「…まぁ、16時半には呼び行くとして…少し仮眠でも取っとくか…」

今の時間はだいたい13時、まだ時間はある。

アラームを3時間にセットし、布団にダイブする。

さっきまで熟睡していたせいでなかなか眠りにつけない。

「…はぁ、仕方ないか。あまり使わないようにはしてたんだがな…」

独り言を呟き、睡眠薬を取り出す。

最近は副作用のない睡眠薬が主流になっているが、ひと昔前の睡眠薬を摂取する。

「辞められたと思ったんだがなぁ…まぁ、またいつか辞められるか…」

独り言を呟き、眠りにつく。

……

「ごうにぃー!起きて!あと20分で届くよ!」

「ん…ぁぁ…?おはよ…いまなんじぃ…?」

「もう4時40分!帰ってきたらごうにぃがまた寝てるんだもん!流石に寝過ぎ!」

いつもより少し弱々しいがまた怒られる。

「あぁ…悪かったよ、まぁだが、たくさん寝たおかげで今晩はいくらでも徹夜できるぞ」

「はぁ…仕方ないなぁ、今回だけは許したげる、だーけーど!今晩はたっぷりゲームに付き合ってもらうからね!」

「はいはい…」


軽く周りを見ると睡眠薬は片付けられていた。

どうやら、心配をかけてしまったらしい

「…悪いな、いち」

ぼそっと呟く。

「ん?」

いちが顔を向けてくる。

「いや、何でもない」

咄嗟に誤魔化してしまう。

「そー?あっ!後5分もすれば届くって!楽しみ〜!」

「そうか、ならスペースでも作っとくかな。昔のやつは片付けちゃってもいいか?」

「いいよー♪」

「…さて、こんなもんでスペースは充分かな」

「ごうにぃー!届いたよー!」

「こっちもちょうど終わったとこだ、さっさと並べてキャラクリでもしようか」

「ごうにぃーは今回も素体ベースにするー?」

「まぁ、わざわざ変える必要も無いしな。いちも素体ベースか?」

「もっちろん、こっちの方が動きやすいからねー!」

「そうか…よし、並べ終わった。さっさと始めよう」

「そーだね!また1時間後ー!」

いちにしばしの別れを告げ、VR機器、最新型のベッドポッド型で原理はよくわからないが動きのラグがより軽減され、重力式軽量装置により運搬時の本体の重さは数グラムほど。これ自体は旧型にもついていたが、より進化し、より高度な軽量化に成功したようだ。


「さて…GHF起動…"ログイン」

『確認完了、特殊得点"ネクロマンサー"を確認。ログインは18時より解禁です。現在はキャラクリエイトのみ可能です。キャラクリエイトを開始しますか?』

目の前が白い空間へと変わる。

動くことはできないが声が聞こえる

「イエス」

その声に応えること3人の男が出てくる

『…ベースを選択してください"新規""素体""プリセット"』

1人は俺の体、1人は衣服を身に纏っていない男、1人は整った見た目の男

「素体ベース、"カラー変更:目:"左右1赤、2赤3黒4赤5黒、完了」

他のゲームと同じ感覚でキャラクリを進める

この方式は9年前に発売されたいまだに根強い人気を誇るVRMMOから広まり、汎用性の高さから数多くのゲームで採用されている。そのゲームの名前を取ってCFS(チェス)式と呼ばれている。

『変更を受け付けました。アバターを確認しますか?』

「ノー」

流石に自分の姿を自分で見たくは無いので拒否する。

『アバターネームを選択してください』

「ゴース」

『ゴースでよろしいでしょうか?』

「イエス」

『…アバター作成を終了しますか?』

「イエス」

さて…思ったよりも早く終わってしまった

「今は…17:04か…」

「サブアバターも作っておくか…」

……

「ふぅ…思ったより手を入れてしまった。悪い癖だな」

そこには。ゴリゴリに属性を盛られたケモミミ少女がいた

「さて…今は…もう18時か」

どうやらちょうど18時に終わったようだ。

「それじゃ…始めようか」

前回は出し惜しみすぎて燃え尽きたので今回からは出し惜しみなしで行きます.,

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