皆さまは、手袋を使う時なんと呼びますか?
ごきげんよう、ひだまりのねこですにゃあ。
久しぶりに軽いエッセイでも。
まだまだ寒いこの季節、花粉症の私にとってはダブルで厳しいのですが、せめて暖かいネタにしましょうか。
さて、今回はタイトル通り、手袋を使う時なんと呼びますか? というお話。
これだけじゃ何のこと? ってピンと来ない人も多いかもしれませんね、ぜひ続きを読んでみてくださいませ~。
さて私の職場では、休憩室にテレビが付いているので、何となくニュースを観ていたんですが、リポーターの質問に子どもたちが手袋をはくって言ってたんですよ。
え……? なにそれって面白いと思って同僚に聞いてみたんです。
「さっきテレビで手袋をはくって言ってたんだけど、方言なのかな?」
「あはは、手袋をはくって……手袋ははめるもんでしょう?」
「……は?」
「……え?」
え……ちょっと待って、手袋ってするものだよね?
もしかして私がおかしいの?
気になって調べてみました。
はい、毎度こういうお話ではお世話になっているJタウンネットさま。
さすが!! やっぱりありましたよ。2018年の全国調査。
結果だけ引用しますね。引用元(https://j-town.net/2018/01/19254606.html?p=all)
「はめる」が410票(39.8%)、「する」は379票(36.8%)、「はく」が186票(18.0%)、「つける」は53票(5.4%)
……むう、思ったより割れたのですよ。私の「する」派は一応多い方みたいで一安心。
面白いのが都道府県別。
「はめる」派は西日本に多いみたいで、
京都(78.8%)、兵庫(76.9%)、奈良(72.7%)、和歌山(100%)など、近畿地方は「はめる」派が圧勝。岡山(71.4%)や、広島(88.9%)も「はめる」派率は高い。また愛知(69.8%)、三重(70.0%)など東海エリアも「はめる」派が主流。
私と同じ「する」派は関東や東北の一部に多い傾向。
栃木(60%)、千葉(54.5%)、神奈川(51.5%)など、関東ではどちらかというと「する」派が多い。宮城(75%)、福島(66.7%)など、南東北も「する」派。
ただ、東京都は、「はめる」(30.7%)、「する」(36.9%)、「はく」(24.1%)、「つける」(8.3%)で、やっぱり全国から人が集まっているから結構割れているみたい。
最初に話題になった「はく」派はですね~。
北海道(76.5%)青森(80%)、秋田(40%)などの北東北や、福井(66.7%)、徳島(80%)、香川(100%)、佐賀(60%)といったところが多数。
日本屈指の手袋の産地として名高い香川は100%「はく」派。
これも気になって調べてみたら、日本に手袋が入ってきた当初、「手靴」と呼んでいたからという説。
言われてみれば、オランダ語の”Handschoen”とかドイツ語 Handschuhe って、どちらも直訳すると手靴になるんですよね。
靴なんだから、履くで違和感ないのも納得できる話。
ただ、古い神話とか、昔の文章で、はくという言葉は、かなり広範囲で使われていたみたいなので、靴だからというよりも、古い使い方がそのまま残っているだけという説にも説得力がありました。
問題は「はめる」ですよね……。
私からすると、「はめる」ってすごい固いイメージあるんですよ。カチッとかガチッって音がしてしっかりと固定される感じ?
これは「入れる」という意味でやはり古くから使われている言葉みたいですね。
例えば、アイスコーヒーにミルクをはめるとかみたいな感じで。
手袋も、袋の中に手を入れるから、きっと「はめる」なんでしょうね。
うーん、すごい違和感。
ちなみに豆知識。手袋は左右合わせて「一双、二双」と数えます。
「双」は、旧字体だと、「雙」
隹が二つありますから、2羽の鳥という意味になります。
仲睦まじく寄り添うつがいのカルガモみたいでほっこりするのは私だけでしょうか。
「組」は全く同一のものに使う単位なので、左右が無く、滑り止めなど付いていない軍手などなら使うこともできます。ついでですが、なぜ「軍手」と呼ばれているのか?
オランダから入ってきたメリヤス編みの手袋が、表裏が無く丈夫だったため武士に大人気だったこと、その後も日本軍の下士官が使用する手袋だったことから、軍手と呼ばれるようになったそうですよ。
というわけで、たかが手袋、されど手袋、色んな呼び方があるんだなというお話。
皆さまはどうですか~? 良かったら教えてくださいね。