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探しものは、きっと

作者: 逢乃 雫

「夢」の居場所をどれだけ探しても


どんな地図にも載ってない


だからなんだか 


とてつもなく遠くに感じて



そうしているうちに


目をそむけたくなったり


押し殺してしまったり 


いつしか忘れてしまったり



でも


そんなに大それた夢でなくても


誰かを笑顔にしたい


誰かの力になりたい


誰かを幸せにしたい


そんな願いが 


きっと胸のどこかに



ちょっと言い過ぎかもしれないけれど


世界平和や 経済発展だって


きっと まずは目の前にいる誰かに


「何ができるか」から


始まるはず



どんな大河も


最初は山頂の一滴の雫から始まったのなら


どんな大木も


最初はほんの小さな種子から始まったのなら


「夢」の小さな種を


大事に大事に 育てていこう


それがやがていつか


大きな幹となり 葉となり 


花を咲かせることを 日々願いながら



要領よく器用にはいかなくて 


上手くはできなくても


たとえ少しずつでも



「夢」の種はどこにあるのかと


ためしにスマートフォンの地図を開いたら


あった、この青い●がきっとそう



自分のいるこの場所が、「夢」の現在地





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