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5 特殊スキル発動

 俺はオープンチャットで電波受信達に話掛けた。



 ────────────────────

 ラヴィアンローズ>こんばんは〜、電波受信さん達いらっしゃいますか?


 ── 少し時間を空けて、電波受信が反応した。


 電波受信2号>いるぜ、何か用?


 電波受信3号>湧きが少なくねw殺りすぎたかwww


(俺の嫌いなw連打。ダッセー)


 ラヴィアンローズ>あの〜、私入れないんですけど……


 電波受信3号>はぁ?


 電波受信2号>もう一回リスポーンしてみ


 ラヴィアンローズ>…… またPKするんでしょ(泣)


 電波受信2号>しねぇよw


 電波受信3号>wwwww


(草生やしてんじゃねぇよっ)


 ラヴィアンローズ>本当ですか? 私、信じますっ


 電波受信2号>キモッ


 電波受信3号>おめーネカマじゃねぇのかw


(うっ)


───────────────────



 くじけそうになってグループチャットを見てみると


「頑張れー」と、モフモフうさぎさんが書き込んでくれている。


「頑張る」と、もう心が折れそうな俺は書き込んだ。


「頑張ってください」と、遅れてロビーさんも書き込んでくれた。


 勇気をもらったつもりで、もう一回電波達に話しかけた。



 ────────────────────

 ラヴィアンローズ>悲しい…… ネカマとか言わないで下さい、ちゃんとした女です


 電波受信3号>今時そんな話し方する女居ねーしww


 電波受信2号>だよな、ダッサw


(こいつら、女耐性高い。やべぇ俺のネカマスキルが通用しないのか?)


 電波受信3号>ネカマのラヴィちゃーん、何か言ってーwww


 電波受信2号>ネカマって認めたら助けてあげるかもw


(くうっ、オープンチャットだからみんな見てるよな。そんな、そんな。国王になるって俺の夢がネカマのラヴィちゃんだなんて…… )


 電波受信2号>あらら、何も言えなくなっちゃったねw


 電波受信3号>かわいそうにwwwwwww

 ────────────────────



 俺は悔しくて何も書けなかった。でもグループチャットでは明るく振る舞ってみせたんだ。



────────────────────

 ラヴィアンローズ>ひぃー、あいつら酷い


 白刃のロビー>もういいから……


 モフモフうさぎ>諦めよっ。ラヴィさん、もう終わりだ


(何気に最後通告してんじゃねぇよ、モフモフさん )

 ────────────────────



 他の人達はどうしているのか気になって、公式掲示板を見るとこんなログが流れていた。



 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 パミルトン>ネカマが撃沈!!


 アンナ>いいじゃん、応援しよう


 TJT>ネカマのラヴィちゃんがんばっ

 ・

 ・

 ・

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



 ── ネカマのラヴィちゃん→→→ 俺。



 悲しくなって来た。もう、俺にはネカマのレールが敷かれてしまっているみたいだった。

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