episode1 当時の日ノ出
欧州から遥か東にある島国国家、日ノ出(当時の正式名:大日ノ出帝国)、19世紀後半に自国の工業力を上げるため、特使をヨーロッパ諸国(主にブリテン王国)に派遣し、その国の工業力や軍事兵器を視察した。派遣された特使から出た言葉は、「総理、私は、ブリテンの工業力と軍事を見てきて参りましたが、我々の予想を遥かに超えるものでした。街中を行き来する車に空を飛行する飛行船など我が国には、見られない物ばかりでした。」と答えた。そして、我が国は、王国から技術者を派遣してもらい、日ノ出の工業力が飛躍的に上がり、1910年代には、ヨーロッパ諸国との同等にまでになった。また、軍事面でも兵器が置き換えていた。何よりもどの兵士が驚いたのは、船である。今まで木造船であった軍艦が鉄で作られた事から多くの海軍兵士達は、「要塞みたいだ」などの言葉が見受けられた。その後も鉄の船が次々と建造されていた。(補足だが海軍内で「戦艦」という呼ばれ方をしたのは、1920年頃であり、当時は、装甲艦と呼んでいた)そして、1914年にヨーロッパ戦争が勃発し、日ノ出は、ブリテンからの要請で装甲艦などを中心とした艦隊を東ヨーロッパ諸国の統治領に対し、艦砲射撃を行った。(当作戦が計画された時、司令部は、軍事基地のみ攻撃目標とし、人口密集地への射撃は、禁止した。)1919年に戦争が終結した事を受けて、艦隊を引き上げさせた。




