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星空のひかり  作者: ロクイエカゾエル
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反抗期

私と加々美さんが主演の映画は大ヒットととなった

主題歌も私が歌ったこともあって本当に忙しくなった



まわりの大人たちは私をお姫様のように扱った

川村さんは今が大事だから気を引き締めてねって言ったけど

うるさいなぁと思って本当に聞いてはいなかった


私を中心に世界が回ってる。

アイドルの仕事も好きだし

好きなもの食べれるし

好きなこともさせてもらえる

やりたいことは大体やらせてもらえた

私の多少のワガママは全部許された


でも川村さんは私のことを甘やかしてはくれなかった


それがムカつきもしたし、嬉しくもあった

川村さんは出会った頃と変わらない唯一の人



「お疲れさま、ひかり今日ご飯でも行こうか」


「お疲れさま、珍しいね仕事もう終わったの」


「なんとか終わらせたのよ。たまにはゆっくり話でもしたいなって思ってね」


チーフマネージャーだった川村さんは忙し過ぎて私専属のマネージャーになっていた

私がこれだけアイドルとして活躍できるのは彼女のおかげでもある


久しぶりにゆっくり仕事以外の話をした

カメラの前での笑顔ではなく18歳の普通の女の子笑顔でたくさん笑った


「ねぇ、もしかして今好きな人いる?」

ドキッとした。悟られないように

「いないよ、そんな暇ないでしょ」

川村さんは鋭い

「加々美くんはダメよ、絶対

よくないからね」

彼の女性関係の噂は聞いていた、でも実際の彼はそんな感じは一切しないし

彼のことを悪く言われてるようで腹が立った

「別に違うもん」

「仕事以外であったらダメだからね」

「わかってるし関係ないでしょ

週刊誌とかに撮られたら川村さん困るもんね!」

「私はそういうつもりで言ったんじゃなくてひかりのことを思って言ってるの!」

「うるさい!もう帰る!」

「待って聞いて!」

心配してくれてるのはわかってたけど

あんなに反対しなくてもいいじゃない

家に帰った





「おかえり」

「ただいま、お待たせ」

加々美さんはたまに家に遊びに来る

あれから私達はこっそり付き合っている

外にデートは行けないから

私のマンションで会うだけ




川村さんの忠告を私は罪悪感と恋心で耳栓をした

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