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しおりの未来
「俺、料理作るよ」
「秀くん作れるの?ごめんね私ね実は家事全般苦手で」
「俺がやるよ、母さん仕事で遅くなるから家事は俺の仕事だったんだ
しばらくしおりに世話になるから俺が家事をやるよ」
しおりは意外にもずぼらだった
部屋もそこそこに綺麗に見えたが見えないところにものを押し込んで隠していた
「仕事は多そうだな」
「、、、お願いいたします」
学校もサボって家にも帰らなかった
母さんに「もう帰らないから」とメールだけした
母さんからは「許さない」とだけ返信があったがそれっきり音沙汰はなかった
「ただいま、ふふふ」
「おかえり、どうしたんだよ」
「だって、帰ったら秀くんがいる
嬉しい」
それから毎日しおりが学校に行ってる時以外二人で過ごした
二人で台所に立ってしおりに料理を教えてあげたり
学校での課題を二人でやったり
夜が明けるまでベッドのなかで語り明かした
この時が、幸せが続けばいいと思い描いていた
「私ね、旦那さんとは喧嘩しても夜は同じベッドで寝るんだ
そしたら喧嘩したまま寝ても朝起きたら忘れて仲直りしてるでしょ?
私ね、映画で観てから夢なんだけど満点の星空でプロポーズしてもらうのに憧れてるの
旦那様は秀くんがいいなぁ」
寝る間際のしおりの夢物語を聞きながら眠りにつくと心が温かかった
俺もしおりを奥さんに出来たらなと思っていた




