失恋
どこか今と繋がっているような物語です
私は、ムーンナイト・カリアの姫「ルナ・レイス」。まだ未熟な魔法使いで学生だ。学校では成績トップだが私の冷たい態度で嫌う者もいる。だが、そんな私でも恋をしている。そんな恋叶わないとはわかっていた…
「おう、ルナ。」
こいつが私の好きなやつ。「カイリ・スミス」会ったのは一昨年だかずっと部活が一緒でよく話したりする。
「あぁ、おはようカイリ。今日はファン達に捕まらなかったのか?」
そう言えばこいつはファンクラブ作られるほどモテている。
「あぁ、今日はギリギリ…てかっ!今日魔術実技試験!?」
「そうだったな。お前は炎の術の試験だろ?私は全種だからな。お前の方がましだろう。ま、私は一発合格するだろうけどな」
フフンっと自慢気に笑ってやった。
「俺はお前よりかは運動神経いいもんね~」
つーんっと張り合ってきた。たのしい。毎日こんなのが続けばいいのに。でもそろそろこの恋にも終わりを告げなければ後先気まずい。そんなことを思い話ながら教室までついた。
「よお、ルナ。」
ゲッ。
「なに?」
「何とかひどいわ。あいさつしただけなのに~」
「もうっ、あんたが近づいてきたらいっぱい人がくるの!」
こいつもファンクラブを作られるほど人気だ。こいつは、私の幼馴染みで「エルド・ヴェルフォード」。バカなやつだが、面白いやつだ。
「エルドちょっとは今日の試験考えたらどうだ。お前は氷だろ?一番不得意なんじゃあないのか?」
「いや、俺は天才だからな、合格する。」
どの口が言う。
「まぁ、いいが。私はいくぞ。じゃあな。」
そう言って私は試験の場所まで移動した。そこでちょっと気がかりなものをみた。まぁ、他のやつはたいしてそうでもないが、カイリと楽しそうに話す一個上の先輩、「エリー・マイアナ」さんと試験の場所まで行っていた。彼女は私の敵国ファイア・グエンの姫だ。
『あの二人は仲がいいのか。』
そのまま試験を受け始めた。たまたま、カイリと一緒の試験場所だった。順調にそれぞれ試験を続けていった。が、誰かの発した炎の玉がエリーさんに当たった。そこにいるのは本当はいけなかったのだが、彼女はそこにいて炎をくらった。すると、カイリが倒れている彼女のそばまでいき
「大丈夫かっ!エリーっ!」
担当の先生が
「大丈夫だ、軽い火傷だ。慌てるな。誰か保健室についてってやれないか?」
ケホケホッと軽く咳をしおぼつかない足で立とうとした。するとカイリが
「俺がいきます。」
そして二人は保健室まで行った。そのあと、なぜか私にエリーさんの荷物を保健室までもっていくようにとと言われ、保健室まで行った。ドアを開けようとしたが二人はなにか話しているようだったから、少し待った。ドアの開いている隙間から二人の様子をうかがった。その後、見なかったら良かったと後悔した。いや、ちゃんと言っておけば良かったと思った。
エリーさんは会話をこう始めた。
「ねぇ、カイリ。さっきはありがと。」
と、横に座っているカイリに言う。
「いや、別に。」
するとなにやらモジモジし始めた。
「あ、あのねっ…私、こんな優しくしてくれる人初めて…それでね…よかったら私とつき、付き合ってくださいっ!」
そういったエリーさんをみてカイリがいった返事は、
「いいよ。」
そう言った。
私は失恋した。
初めてなのでお気に召さないかもしれませんがおもしろいとおもって頂ければ幸いです。