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第2話:菊一文字と盗賊団

10/30…ジェイク、菊一文字のステータスを修正

カノンちゃんの姉ポジションに収まったボクは、早速ダンジョンから程近い街へ向かっていた。

勿論、利き手でない右手でカノンちゃんの手を握りながら。


とりあえず危険視しているのは、カノンちゃんを裏切った冒険者達と、そんな冒険者と引き合わせたギルドやギルドの受付嬢だ。

ギルドと受付嬢がそんなクズ冒険者を把握してないはずがないと、ボクは思っている。

…もしもカノンの敵なら、容赦なく斬る。


そうそう、今さらだけどカノンちゃんの容姿は…

狐色をしたサラサラなツインテール、登頂部に三角の狐耳(主耳)と側頭部に人間の耳(副耳)、真ん丸な薄紫色の瞳、子供らしいあどけない顔立ちで、多分将来は可愛い系の美少女になりそう。

尻尾も同色で、先端は白、とてももふもふしている。

今の服装は金魚の柄が散りばめられた白い浴衣だ。

勿論その下には紅の胸当てを着けている。


性格は天真爛漫かつとても素直、

他人を信じ込みやすく、騙されやすい。

ボクがしっかりしなくては…!

とは言え、ボクは前世含めて世間知らず…知識だけはあるのがまだ救いかな…



「ねえ、キクお姉ちゃん。」


「ん?何かなカノンちゃん。」


「んーん、呼んでみただけー♪」


「んー…あんな目に遭ったと言うのに楽しそうだねキミは。」


「だってそのお陰でキクお姉ちゃんと会えたんだもん♪」



…性格にポジティブ思考も追加だね。


ボクは、鼻歌混じりに歩くカノンちゃんの手をしっかりにぎりながら思考しつつ、索敵も怠らない。


そうして歩いている内に、身体の一部となったボクの狐耳がナニやら人の声を拾った…



(商人…かな…?

どうやら野盗に襲われているらしいね。)



カノンちゃんも同じく声を拾っているらしく、ボクに伺う様な視線を向けてくる。



「…お姉ちゃん、助けてあげよう?」


「…。」



商人が悪徳で、野盗が義賊であった場合は野盗に味方しよう。

幸い、ボクたち武具精霊には【魂の見極め】が出来るからね。



「うん、だけどどちらに味方するかはボクに任せてね?」


「えっ…?商人さんを助けるんじゃないの??」


「…。」



まぁ、まだ10歳のカノンちゃんには、盗賊は全て悪人になっちゃうのかなぁ…


とにかく、身を隠しながら声の方に近付くと―



「野郎共!!怯むんじゃねぇっ!!」


「「オオーッ!!」」


「ヒィィッ!!はっ、早くコイツらを殺せぇぇ…!」


「ウルセェッ!!テメェは黙ってろ!!」



(…。)


「お姉ちゃん…。」



カノンちゃんが縋る様な視線を向けてくる…

が、今回ばかりは予想が的中した。

盗賊達の魂は、善人を示す白。

反対に商人や護衛は悪人を示す黒だった。

しかも、商人は奴隷商人だ。

奴隷制度自体は確かに国法でみとめられている、ただし、【犯罪奴隷】以外は“手厚く保護する事”が義務付けられている【職業奴隷】だ。

だが、この商人は正規の手続きを踏んでない違法奴隷商人なのだろう。

…それはともかく、どうも護衛が手練れらしく、盗賊さん達が劣勢の様子。



「カノンちゃん、商人は悪人だ。」


「えっ…?」


「盗賊さん達に加勢するから、カノンちゃんはそこで隠れていて。」


「ふぇぇっ!?」



ボクは、大剣を振り回す精悍(せいかん)な顔付きをした赤髪のリーダーらしき盗賊に声をかけた!!



「盗賊さん!!助太刀するよ!!」


「(!?)女の子っ!?

あぶねぇから引っ込んでろ!!;」


「女の子だからってボクを嘗めないでもらいたいねっ!!

ハッ!!」



言うが早いが、得意の【燕返し】で目の前の傭兵一人を斬り刻み―



「なんだこの女ッ!!」


「遅いっ!!」



装備技、【かがやキノ剣閃(けんせん)】(突進技)で纏めて斬り捨てた。



「治癒撃【癒シノ願イ】。」



仕上げに倒れている他の盗賊さん達を治療して―



「鼓舞【掛け声】、『盗賊さん!!頑張ってください!!』」


「(!)ウォォッ!!

なんだか知らねぇがやってやらぁっ!!

アンタにだけいい格好はさせねぇぜッ!!」



リーダーさん(?)を鼓舞、赤髪の盗賊さんが敵傭兵のリーダー(?)を大剣で沈めた。

…後は盗賊さんの仕事だね。



「さぁて、奴隷商人。

これでテメェも終わりだなぁ…?」


「ひっ…ヒィィッ!!命だけはお助け―


「却下だッ!!」



ドゴォッ!!



「…ふん、テメェなんざ、斬る価値もねぇ…

オイ、コイツらをふん縛れ!!」


『ヘイッ!!アニキィッ!!』



パチパチパチ



「うん、お見事だね。」



奴隷商人のギリギリに大剣を突き立てて気絶させた赤髪さんは、部下達に指示をした後、カノンちゃんと合流したボクたちに向き直った。



「―先ずは助太刀に礼を言う。

仲間の治療といい、助かったぜお嬢ちゃん。」


「いえいえ、ボクはボクの義で動いただけですので。」


「そうか…さて、じゃあ質問良いか?」


「答えられる範囲なら。」


「俺様はジェイク。

この、盗賊団【ブレッドファミリア】のリーダーをやっている。

お嬢ちゃん達は見たところ冒険者っぽいな?」


「そうですね、ボクは菊といいます、こちらは妹のカノン。

見ての通りの冒険者ですよ。」


「…キクにカノンか、覚えたぜ。

見た所、キクの方は手練れみたいだな。」


「えぇ、まぁ。(実際はチート武具精霊だからだけど。)

妹を守らなければならないのでね。」


「妹の為…か…。

良い姉貴をもったな、カノン。」


「えっ…えへへ…キクお姉ちゃんはわたしの自慢のお姉ちゃんだよ♪」



うんうん、この短時間でここまでなついてくれてボクは嬉しいよ。

そんなボクを誉められたからか、カノンちゃんもジェイクさんに対する警戒を解いたみたいだね。


カノンちゃんの緊張が解れた事を確認したジェイクさんは、本題に入った。



「…助けてもらっておいてなんだが、お前達は二人だけなのか?」


「ええ、ボク達は二人でパーティーを組んでいますね。」


「そうか…まぁ、お前さんは強いみたいだから必要ねぇだろうが、良ければ助けてくれた礼に街まで送ってやるぜ?

近いとは言え3日以上はかかるからな。

丁度、俺様達も盗賊ギルドにコイツらを連れていきてぇし。

ただ、途中で準備が必要だから俺様達のアジトに寄らせてもらうが。」


「ん~…折角ですし甘えさせてもらいます。

旅は道連れ、世は情け。と言いますしね。」


「よっしゃ、決まりだな!!

野郎共!!準備が出来たらアジト経由でシュレイドへ行くぞ!!」


『オォーッ!!』



こうしてぼくたちはジェイクさん率いる盗賊団【ブレッドファミリア】と行動を共にする事になった。








馬車に揺られて走ること数時間後…

林の中の山小屋の前に到着した。

・・・・・それは、どこからどう見ても、パン屋さんだった。



「ふわぁぁ~良いにお~い♪」


「…えーっと…ジェイクさん…?

出発前に『アジトに行く』と言ってましたよね…?」


「おう。」


「これ、どう見てもパン屋さんですよ?」


「は?そらそうだ!!俺様達のアジト、そいつぁこの【ステラの移動パン屋】だからな!!」



ナニソレ…

ボクが固まっていると、パン屋さんの中から青みがかった銀髪の女性が出てきた。



「おかえりなさいジェイク。

今回の戦果はどうだったのかしら?」


「おうよ!!バッチリ奴隷商人を締め上げて奴隷を連れてきてやったぜ!!」


「お手柄ね!じゃあ、奴隷の皆さんにとびっきりのパンをふるまわなきゃ♪」


「よろしくな!!

おっと、そうだステラ!!今日は客人も連れてきたんだぜ!」


「お客さま?」


「おうよ!!俺様達の助太刀に入ってくれたお嬢ちゃんとその妹、キクとカノンだ!!」


「…?

(!)あらあらまぁまぁ!!可愛らしいお客さまね♪」


「はぅあ!?」

「むぅ…!?」



修道服っぽい格好をした青銀髪の美人さん…ステラさんに抱きしめられた所で、硬直が解けたボクは慌ててジェイクさんに質問をぶつける。



「かっ、仮にも盗賊がそんな堂々とお店を構えてて良いの!?;」


「…ん?

キクは冒険者してるのに知らねぇのか??

【盗賊ギルド】に登録してる盗賊団は、【義賊】として国に身分証明されるから盗賊ギルドのルールに反しなければ盗みを働いても犯罪者にならないんだぜ!

ダンジョン探索とかなんかでも盗賊が欲しい冒険者や軍隊に人員を派遣するしな!!」



わぉ。

この世界では【盗賊】も立派な職業なんだね。

もっとも、国に保証されてる【義賊】は、みたいだけど。

道理で盗賊であるジェイクさん達の魂が清い訳だ。


そこに、ステラさんも続く。



「うちのジェイクは昔から義賊に憧れていてね?

今ではこうしてそれなりに大きな盗賊団になったのよ。」


「まぁ、あまり増やしすぎると管理しきれずに道を間違える奴も出るからな、俺様には中規模盗賊団がお似合いだぜ♪」


「へぇー…

そうなると、二人は夫婦なのかな?

ジェイクさんも、真っ当に働いている訳だし。」


「…おっ…お前さんは見た目のわりに突っ込んだ事聞いてくるなぁ!?

まぁそうだよ、ステラは俺様の幼馴染みで嫁さんだよ!!///」


「あらあらうふふ♪

ジェイクったら照れちゃって~♪」


「うっウッセエ!!

ステラはさっさと奴隷達にパンを配りやがれッ!!///」


「はいはい♪うふふ♪」



パンの入ったバスケットを持って楽しそうに奴隷さん達の方へ行くステラさんを見送ると、ジェイクさんが改めてこちらに向き直った。



「―ったく…///」


「惚れた弱味、と言う奴ですね。」


「キク!!テメェまでからかうな!!;」


「ふふっ、すみません。」


「はぁ…とにかく、テメェ等もパン食って休んでいきな。

その間にアジトを“仕舞って”おくからよ。」


(…?)

「分かりました、ありがとうございます。」


「わ~い♪わたしお腹ペコペコだよぉ~…!」



ああ、そう言えばオーク肉を食べてからはまだ何も口にしてなかったね…意識したらお腹が空いてきた…

とは言え、どうやら武具精霊であるボクには基本的に食事が必要ないらしいね。

ボクにとっての魔力は、魔素(マナ)が濃く満ちたダンジョン以外の場所で充分に力を振るう為のものらしい…

だからこの“空腹”は魔力枯渇のサインなのだけれど…

まぁ、必要無いとは言え、ボクにも味覚があるし、食事でも多少の魔力は回復するし、狐獣人のフリをするなら食事はするべきかな…何より―



「お姉ちゃ~ん!早く食べようよ~!!」


「はいはい、今行くよカノンちゃん。」



食事は、一人より二人の方が楽しい。

ボクは、カノンちゃんと魔力補充の口付けをしてからステラさんのパンを頂いた。

…心が暖まる素敵で優しい味がした。





食事が終わり、軽く休んでからいざ振り向くと―



「…なるほど、“仕舞う”、とは文字通り…か…。」



パン屋が跡形も無くなっていた。

【ステラの移動パン屋】と言う位だからそうだとは思ったけれどね。


そこに、ジェイクさんとステラさんがやって来た。



「食べ終わったか?キク、カノン。」


「はい、美味しかったですよ。」


「ありがとう!ジェイクさん、ステラさん!!」


「うふふ、喜んでもらえたなら何よりだわ。」


「それじゃ、出発するぜ!!」




それから2日程行動を共にして分かったけれど、

【ブレッドファミリア】の皆さんはとても気さくで親しみやすい人達だった。

幹部クラスの人達とも仲良くなれたし…旅は順調かな。




「―ハッ。」


「ぐふぅ…


「おー、相変わらずっすねーキクっち!!」


「あ、エミリー。

キミもね、カノンへの指南も助かってるよ。」


「ははっ、アタシとカノンは獲物が似てるっすから!!」



襲い掛かってきた盗賊(悪人)を倒したボクの所に、金髪で一見男の子にも見える女の子が話しかけてきた。

名前はエミリー、武器は短剣の猫の獣人。

盗賊らしく鍵開けや罠の解除が得意らしい。

カノンちゃんが短刀を扱うスピードタイプだったからこの子に指南を頼んだ訳だ。



「んじゃ、サクッとやるっすよー!!」


「うん。」


「はいなっ!!」

「ッチィ!!」


ーボクとエミリーはお互いに背中合わせになりそれぞれ苦無とナイフを投げて相手の足を狙撃した。


因に、この盗賊団には意外と女性も多い。

リーダーであるジェイクさんや他の男性陣がまともな人達だから女性メンバーが付いてくるのだろうね。

それと、全員獣人に嫌悪感や忌避感を持ってないから盗賊団には獣人もちらほらと居るし。

ボク自身やカノンちゃんも獣人だけれどジェイクさん達ブレッドファミリアの皆は笑顔で接してくれる。



「んにゃ、アタシはあっちへ!!またねキクっち!!」


「―足止めご苦労だキクッ!ウォォッ!!」


「くぺっ!?」



おっと、入れ替わるようにボクらが足止めした敵を叩き潰したのは斧槍使いのルドルフさんだ。

彼は何気に盗賊団の料理長なんかしている渋いおじ様である。



「引き続き牽制を頼むぞ!」


「オーケー、ルドルフさん。【雪華】!(氷を纏ったクナイ)」


「っ!?」


「ウラァッ!」


「グボェ!?」



ボクは更に他の敵を足止めし、それをルドルフさんが叩き潰す!


―えっと、話がそれた。

だから(見た目が)狐耳少女であるボクや小さなカノンちゃんでも安心して寝食を共に出来る訳だ…

(もっと)も、寝る時に関しては基本的にボクはステラさんと同じ、カノンちゃんはジェイクさんと同じベッドなのだけど。


ボクたち狐獣人のもふもふ尻尾は癒しらしい。

因に、この組み合わせなのはボクが望んだからじゃない、決して、ボクが望んだからじゃない。

そもそも、心が(ボク)でも身体は14歳位の菊一文字(女の子)だから、いくらジェイクさんでも間違いをおかさないとは限らないからだ。



「ぐひゃひゃ~!女の子がなぁにしてるかなぁ~!」


「っく!?」


「あらあら、おいたはダメよ?【スターライト】!」


「ぶべらっ!?」



ーっと、死角から現れた敵をステラさんが白魔法による星(☆)で撃ち抜いた!




「あ…ありがとう、ステラさん。」


「うふふ、可愛いキクちゃんの為よ?気にしないで♪」




ボク?女の子の身体でステラさんにナニをしろと?

いやいや、確かにカノンちゃんには契約する為や魔力補充の為にキスしてるけどさぁ…

なに?ロリコン??

・・・・・チョット、【毒苦無(どくくない)】、喰らってみる…?



「耳っ子ょぅι゛ょ~!」


「ふぇぇ~!お姉ちゃぁん!お父さぁぁん!

きゃうっ!?」


「「カノンに手を出すな変態がッ!【デスペラート】/【重撃】!!」」


「ぐぼぇ!?」



カノンちゃんを狙う不届き者をボクとジェイクさんの連携攻撃で追い払った!


ーカノンちゃんに関してはこの二日でジェイクさんを父親、ステラさんを母親の様に感じるようになったらしい。


…ボクは…カノンちゃん程直ぐには打ち解けられない。

まだ、前世の家族の事が頭をよぎるから…


だけれども、ジェイクさんは意外とお父さん気質だし、ステラさんはお母さんみたいだし…

何かきっかけがあれば…ボクも…


ジェイクさんもステラさんも言っていた…

夜、寝ている時にボクもカノンちゃんも泣いていた…とか…。

それぞれ抱きしめて撫でていたら笑顔になって落ち着いたらしいけれど…


ははっ…この二日だけで、ボクもほだされたものだね…


おっと、説明が長くなってしまったね。

その間に敵は全滅したみたいだ。


暴れ足りないのか、ジェイクさんが不満げな声を上げる。



「フン、ちったぁ骨のある奴は居ねぇのかよ!!」


「良いことじゃないジェイク、私達や騎士団さん達が頑張らなくて良いのが一番よ。」


「まぁ…そうだけどよぉ…



そこで、チラリとボクの方を見て、考え直す様に首を振ったジェイクさんは、気を取り直して前進を始めた…

恐らく、最初に助太刀に入った時や今までの戦いを見て、ボクと戦ってみたくなったのかな…?

だけど、常識的に考えて止めたみたい。

うーん…そうゆう意外と常識人な所があるジェイクさんだからこそ、相手をしてあげたいと思うんだよなぁ…

だからボクは、ジェイクさんと模擬戦の約束をすることにした。



「ジェイクさん、街に着いたら模擬戦をしてみませんか?」


「え?」


「ボクにジェイクさんのお相手が勤まるかは分かりませんが、ボクもジェイクさんと戦ってみたいので。

格上の相手と戦うのは良い訓練になりそうですしね。」


「そっ、そうか、なら仕方ねぇな!!

一丁やってやるか!!」


「はい、お願いします。」



因に、ジェイクさんは本当に格上だ。

素のステータスではチートな運以外完全に負けている。



ブレッドファミリアリーダー【ジェイク】…Lv.38

赤属性

武器攻撃力【グレートウォリアー】…6050(クリティカル率20%)

体力…4090(+350)=4440

魔力…1380

力…3750(+800)=4550

防御…1240(+500)=1740

俊敏…450

技…870

運…100(+777)=877



所謂一般的な人…?でこれなのだ。


白銀の狐っ娘【菊一文字】…Lv.16

青属性

体力…869(+825)=1694

魔力…854(+150)=1004

力…1139(+3500)=4639

防御…1209(+500)=1709

俊敏…382(+50)=432

技…464(+100)=564

運…2525


装備品

武器…菊一文字(自分自身の為、変更不可、クリティカル率50%)

頭…白狐耳の飾り(力+900、得意技強化、青属性化、身体同化、他の頭装備(獣人用含む)を更に装備可能)

→頭2…プラチナティアラ(体力+300、防御+200、即死無効、あらゆる死を1日1度だけ無効、破壊不可能)

胴…蒼の羽織(体力+525、防御+150、氷結無効、フリーズカウンター)

右手…蒼の籠手(力+1500、氷結付与)

左手…黄金の籠手(力+1000)

腰…白狐尾の飾り(防御+900、装備技強化、青属性化、身体同化、他の腰装備(獣人用含む)を更に装備可能)

→腰2…カノンとお揃いのリボン(魔力、防御+150、加護?)

足…駿足ブーツ(力+500、俊敏+50、回避性能強化、回避距離強化、ジャスト回避無敵)

アクセサリー…技巧の指輪(力+500、技+100、会心撃2倍)


そんなジェイクさん相手にフル装備でほぼ互角なんだから、チートだと思ってはしゃいでいた自分が恥ずかしいねぇ…///

それとも、ジェイクさんが特別強いのかな…?

因に、相手が弱いからかダンジョンに居た時ほどレベルは上がっていない、と言うか、Lv.15を越えた辺りで急激にレベルが上がりにくくなった…

どうやら一般的な冒険者がLv.20前後で終わってしまうのはそうゆう事らしい。


ひとまず、ジェイクさんは楽しみが出来て気分が良くなったのか鼻歌混じりに再び歩きだした。


そんなジェイクさんの様子に、話を聞いていたステラさんは困った様な笑顔になる。



「ごめんなさいね、うちのジェイクが…


「いえいえ、ボクもジェイクさんとは戦ってみたいのは本当なので。

…それに、彼とは本気でぶつかってみたいんですよ…



そうしたら、きっと、あの人ともっと仲良くなれる気がするから…


さぁ、もうすぐ街に着く…!!





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