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第12話B:アルトとギルティーダンジョン

超絶久しぶりに更新……

いやはや、何とも………

いや、すみません………


今回はアルト視点になります

…俺の名前はアルト、アルト・ミュラ。

13歳でミュラの街の次期領主だ。

未成年である今は領主見習いとして兄の下で働いている。

見た目は…妹のアリスに近いせいか、女の子と間違われる様な感じだ…心外だがまぁ、成長すれば男らしくなるだろう…なるよな?

そんな俺の顔立ちは…やっぱり可愛い系…と言われる様な猫目に低めの鼻梁、血色の良い唇…鏡を見た時に自分でも性別が分からなくなりそうな顔だ…





そんな俺は今、義賊団【ブレッドファミリア】と協力し、各々チームを組んでミュラの冒険者ギルドマスターである【ドレイク】のギルティーダンジョンと呼ばれる迷宮を探索している。


俺のチームのメンバーは、妹のアリスと俺の従者であるリィン、それにキリト兄さんとその婚約者であるレイナ義姉(ねえ)さんの五人だ。



…話は変わるが、俺達ミュラきょうだいは、少しばかり複雑な経歴を抱えている。

その経歴と言うのが、半年前までキリト兄さんがクズで、俺とアリスとリィンの三人でキリト兄さんと敵対していた事。


実際のキリト兄さんはただ、ドレイクに操られていただけで良兄であった訳なんだが、生憎俺やアリスの物心がつく前からキリト兄さんが操られていた為、分からなかったんだ。

・・・リィンはキリト兄さんが豹変した事を知ってはいたが、原因までは分かっていなかった。

婚約者であるレイナ義姉(ねえ)さんは原因を知っていて、キリト兄さんを元に戻そうと奔走していた。

そうして、俺達兄妹とリィン、キリト兄さん、レイナ義姉(ねえ)さんはバラバラになっていた。

だが、そんな俺達の事情を【ブレッドファミリア】が解決してくれた。

お陰で今は俺達きょうだいの仲は良好だし、キリト兄さんは本来の手腕を発揮してミュラの街を盛り返してくれた。


だが、まだ根本的にはこの事件は解決していないんだ。


そこで、話は戻る。

俺達は原因である冒険者ギルドマスター、【ドレイク】を倒す為にこのギルティーダンジョンへと挑む事になった。










「皆、これは訓練じゃなくて実践だ。

…なんて、言わなくても分かっているとは思うけれど、お互いに気を付けて行こう。

全員、生きてドレイクを討伐するんだ。」


「ああ、兄さんもアリスも、勿論リィンやレイナ義姉さんも、皆で屋敷に帰ろう。」


「ええ、折角こうして仲直りできたのですもの。

半年程度でサヨナラなんてごめんですわ!!」


「…んっ。勝とう、皆で。」


「勿論キリト達を残して死ぬつもりは無いわよ。」


「イイ返事だ。さぁ、行こう。」



そして、俺達は兄さんを先頭に探索を開始した。








―ッ!!

ふぅ…無事か!?皆!!」


「全員無事よキリト!!」



―武器をしまった兄さんが声をかけると、それに義姉さんが答え、俺達も構えを解いた…

因に、兄さんは虫も殺せなさそうな穏和な顔立ちをしているが、そんな顔に似合わず片手斧と剣を振るう二刀流で戦っていたりする。

そんな戦い方だからか、兄さんは脱ぐと結構引き締まった身体をしていて、所謂細マッチョと言う奴だ。



「そうか…良かった…だが予想以上に魔物が強いな…ステラさんやミーシャさんのパンが無ければあっという間に全滅していたかも知れないね…


「そうですわね…本当に、あのお二方が居て良かったですわ…はむっ…ん~っ♪美味しいですわ!!」



かなりはしたないとは思うが今は探索中…俺達は歩きながらブレッドファミリアのパンをかじって体力を回復しつつ行軍した…




「…アルト、疲れてない…?」


「大丈夫だよ、リィン。」


「…無理は、しないでね…?」


「ははは…リィンは心配しすぎだよ…;」


「……むぅ…。」




…リィン…。

彼女は俺が物心がついた頃から俺の従者をしている兎の獣人だ。

歳は16歳、身長は俺より10㎝ほど高い165㎝位。

兎の獣人らしくしなやかな身体をしているが…その…抱きしめると柔らかい…

顔は人間に近いし頭髪もあるものの桃色の体毛で覆われていて、どちらかと言うと二足歩行する兎、といった感じだ。

大抵は無表情で感情の起伏が無い様な無口的しゃべり方をするが、それは種族特性と言うより本人の気質に由る所があるので、兎獣人が総じて無表情&無口と言う訳ではない。

そんな彼女の顔立ちは…可愛い…系…と彼女に当てはめて言って良いのかは疑問だが俺はそう思っている。

髪型は戦いの邪魔になる、と言う事でショートだ。

普段の服装はメイド服だが今は戦いやすい様に異国の軽鎧…サムライと呼ばれる者達の格好をしていて、武器もカタナと呼ばれる反った剣だ。

そんな彼女達の種族は男性は一角獣、女性は兎の獣人として生まれてくる戦闘種族だ…とか。…どうやら部族によって傾向が異なるらしい。

それこそ、ブレッドファミリアのキクさんやカノンの様に人間に狐の耳と尻尾が生えた様な獣人や、エミリーさんの様な人間に猫髭と猫耳と尻尾が生えた様な獣人もいる。

でも俺としてはやはりリィンが一番――




「………なに?」


「ん?リィンはこんな戦いの中でも可愛いなぁ…なんてね?」


「・・・ばか。」


「ははは…;」



顔も毛でおおわれているから分かりづらいけど、頬が紅くなってるのは分かった。

まぁ、深追いはしなくて良いかな…

俺はそんなリィンの事が好きだ。

物心がついた時からずっと、彼女は俺に仕えてくれているが、俺としてはリィンは一人の女性として、好きなんだ。

そう気づいたのは、やはり半年前に彼女が死にかけた時かな………キクさん達が来てくれなかったらと思うと今でもゾッとする。

尤も、彼女が俺の事をどう思っているかは知らないが………



「アルト…すき。」


「…………。」



少なくともピッタリと寄り添ってくれる位には好意を持ってくれてると思う。



「………アルト、少しいいか?」


「ん?なんだい兄さん。」



…と、いきなり兄さんが俺に対して思案げに話しかけてきたので俺は訝しげに返した。



「いやなに、大したことはないんだけれどね。

アルト、リィンだけは、絶対に守り抜けよ?」


「…ん?どうゆう事?」


「そのまんまの意味さ、お前も、男として、次期領主として、大切な女性(ヒト)くらい守ってみせろ。」


「………それはもちろん!だけど、何で今?」


「………嫌な予感がするんだ。順調すぎるんだよ。ギルティーダンジョンを探索しているにしてはな。」


「どうゆう事なんだよ兄さん。」



俺がたずねると、兄さんは更に難しい顔で返した。



「それはリィンやレイナの方がよく分かっていると思うよ。そうだろう?」



話を振られたリィンがそれに答え、レイナ義姉さんがそれに続く。



「……ん、確かに、順調過ぎる程に順調…。普通、ギルティーダンジョンにはそれに対応した『ギルティーモンスター』が出てくるもの。」


「そうね。それの大型に会わないならまだ分かるけど、小型ギルティーモンスターにすら会わないのは怪しいわ。」


「つまり、どうゆう事なんだよ。」


「……誰か、先にここを通ったのか、或いは、何処かに、ギルティモンスターが、集まって…る…?」



……ちょこんと首を傾げるリィンが可愛いな……

それに対して兄さんが顎に指を当てて思案する。



「…可能性があるなら、武具精霊であるキクさんやキヨさんの居るジェイクさん達のチームの方へ流れている……か…?」


「それって、ジェイクさん達が危ないって事じゃないのか?」


「いや、逆にジェイクさん達だから心配ないと思うよ、アルト。

何せあのチームが一番戦力が集まってる"最強の家族パーティ"なんだし。」


「……それもそうだな。」



うん、ジェイクさん達に限って負ける事は無いだろうね。

むしろ、ジェイクさん達が勝てないなら、俺達全員、誰にも勝てないだろうしね………

と、安心していたら重厚な扉が見えてきた。

……その前には、ナニカ大きなモノと戦った様な跡が残っている。



「………兄さん。」


「ああ、嫌な予感がする。」



兄さんが、1つ深呼吸して扉を開けると、そこにはー





「ー死ね。」


「止めろっ!キクぅぅぅッ!!」


「なんで!?何でなのお姉ちゃん!!止めて!!止めてよぉぉ!!」


「……。苦無…煌メキノ剣閃……………消えて無くなれ。【刹那無尽衝】。」


「ッグゥゥオオオオッ!!!」


「ジェイクッ!クイックシールド!エクストラヒール!聖なる盾!!」


「クハッ…ハァ……ハァ………クソッタレがぁぁ………!!」


『あははっ♪耐えるねぇ人間風情が!!菊一文字、今度はちゃんと仕留めなよ?』


「…はい、お母様。」


「ふざけんな…!ふざけんなよ!!なんで、こんなとこにー




ーそこには、地獄絵図が広がっていた。



キクさんが、父親の様に慕っていたジェイクさんに…母親の様に慕っていたステラさんに…そして、大切な主様で、妹である……カノンに……斬りかかっていた。



「あははははははは!!死ねぇぇぇぇつ!!裂破エナジーショットォォォッ!!消し飛べッ!!紫電一閃ーーッ!!」


「グヌォォォッ!!」


「親父ぃぃっ!!止めるっすキヨっち!一体どうしちゃったんすか!!」


「ー神の盾よ!/ディバインガード!!

っ…ふぅぅ……キヨさん……キヨさん………ううっ……

紡しは光/かの者に光の裁きを/踊れ/舞い散れ…!/ライトニング!!」


「あははっ!!そんなのが効くかァァァ!!ダークネスバレッド!!かーらーのぉぉ?【フルバーストレイン】!!」


「「「っーーー」」」


『贋作な上に失敗作の割にはやるじゃないか!贋作菊一文字!!』


「はっはー!お褒めに預かり光栄だな母様!!」


キヨさんが………仲間であるはずのブレッドファミリアの人達に襲いかかっている。



「な、なんだよこれ………一体、何が起こってるんだよ!?」



俺には、全く何が起こっているのか、これが現実なのか、分からなくなって…………



「…っ!皆!とにかくブレッドファミリアの皆を援護しよう!!」


「ですわね…!」


「…ん、了解。行くよ、アルト、アリス。」


「っく……!あ、ああ。」


「り、了解!ですわっ!!」


とにかく、ミーシャさん達が危ない……!

兄さんと義姉さんはキクさんに、

俺達はキヨさんに立ち向かう事にした………!



頭の中にはストーリーがあるのに出力出来ないから次回更新も未定です…………

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