第7話:菊一文字とミュラの街(他、経由地あり)
中々に続きが書けません…でも、頑張ります…!
―それから、門が閉まる直前に滑り込みで何とか隣街であるドマの街まで着いたボクたちは教会に来ていた。
ボクがどうしても、と、ミーシャさんを拝み倒して無理矢理連れてきたんだ…
だって、ミーシャさんがまだ聖職者で在るのならそれに越した事は無いもの!!
え?宿は良いのか??
はい、ギリギリ滑り込みなせいで宿無しなのも理由です…;
ミーシャさん曰く、教会は旅人を無料で宿泊させてくれるとか…
「―と言う経緯がありまして…なので、私、『ミーシャ・ミュー・シルフィード』がまだ教会に所属しているかの確認に参りました…
「ふむ、事情は把握した。
じゃが、既に還俗扱いになっている事も覚悟しておくのだぞい?」
「はい、承知しております。」
…ミーシャさんと話していたここの司祭様(好好爺な感じの人)は、ミーシャさんの返事に1つ頷いてから奥へと入っていった…
「…まぁ、改めて確認した方が、私もスッキリしますし、丁度良かった、ですよ?」
そう、ボクにだけ聞こえるように言ったミーシャさんは、それでも寂しそうな表情をしていたから…
無理矢理連れてきたのは…間違いだったのかな………僅かな可能性でも、ミーシャさんには聖職者のままで居て欲しいんだ…なんて。
これは、ボクのワガママだけど…………
やがて、司祭様が戻ってくるとその手には柔らかそうなクッションに乗った綺麗な紫色の水晶玉があった。
「さて、ミーシャ殿。
お主の十字架をこの水晶に当ててみよ。」
「はい。」
流石にミーシャさんは分かっているからか、既に胸元から出していた十字架を紫水晶へと当てた…
すると、紫水晶は水晶へと姿を変える…
「・・・ほほぅ…?おぉぅ…流石じゃのう…?
たゆまぬ努力を続けた者の証しでもある高位聖職者ともなると、神様もお主の努力をお認めになるようじゃ。
ギルドでの出来事や、ブレッドファミリアに与していることも大きい様じゃな。
良かったのう。お主はまだ信徒じゃよ。」
「…っ!
あっ…ありがとう…ございます…!!」
結果を見て、聞いたミーシャさんは、口元を手で押さえ、頬を高揚させて嬉しそうに泣いた…
「なに、ワシに礼は要らぬ。
全ては、神の御心のままに…じゃ。
これからも励むがよい。」
「はいっ…!」
良かった…
なんとなく、この世界に理不尽は必要ないと思うんだ。
まぁ…もしかしたら、幸運値が高いボクがそう願ったから、そうなっただけ、の可能性もあるけれど…
でも、良いや。
ミーシャさんの嬉しそうな顔が見れたし。
「おお、それとな。
泊まる所がないなら今日はここで寝ていくとよいぞい。」
「ありがとうございます…!
あの…なにかお手伝いをしますね!!」
「うむ、主の様な高位聖職者が教会に居てくれるだけでもありがたいが、その心掛けは素晴らしい。
では、炊き出し配膳の手伝いをしてもらおうかの?」
「はい♪“お祈り”もお任せください♪」
・・・お祈り。
ミーシャさんみたいな聖職者が食べ物に“お祈り”をすると健康促進の効果があるらしい。
後、ある程度の病も治す食べ物になる、とか。
ステラさんのパンも似たような効果があるらしいよ?
だから人気らしい。
「あの、ボクたちもお手伝いしますね。」
「うむ、人手は多い方がよいと言うしの。」
それからボクたち五人は…正確にはミーシャさん以外の四人は修道服に着替えて炊き出しの手伝いを始めた。
料理は他の有志の方達が既に作っていたので、事情を知る司祭様から話が通されてミーシャさんの“お祈り”が始まった。
「『主よ、今日も我等に糧をお与え下さり感謝いたします…』」
言葉自体は少ない。
だけど、たったそれだけの言葉はこの場に清浄な空気を漂わせ、炊き出しのご飯がうっすらと輝いた…
「…いきなりやってきて、これだけで申し訳ありません…ですが、配膳のお手伝いはいたしますね?」
「いえいえ!!貴女の様な高位聖職者様には滅多にお会い出来ないので…!」
「あ…その、そんなに畏まらないで下さい…私はまだまだ若輩者ですから…
そんなやり取りのあと、集まっていた人達に配膳が始まった…
集まっていた人達はそこそこの数だから、特に混乱もなく、無事にさばけた。
皆、満足そうな顔で帰っていくのを見送って、ボクたちも頂いた後、片付けを手伝ってその日は終わった…
翌日、司祭様にお礼を言って、ボクたちはドマの街を発った。
「―良かったね!ミーシャお姉ちゃん♪」
「ええ…私はこれからも巡礼が出来る…シスターとして活動出来るのですから…!」
カノンちゃんとお喋りしながら前を歩くミーシャさんはやる気に満ち溢れていた。
うんうん。
やっぱりミーシャさんは笑顔が輝いてるね?
そんなミーシャさんを見て口角を上げるボクに、ニヤニヤしながらエミリーさんが絡み付いてきた。
「んふふ~、キクっち、まさかミーシャんに惚れたっすか~?」
「は?」
「照れなくても良いっすよっ♪
そりゃあ女のアタシから見てもミーシャんは魅力的っすからね~♪
キクっちが惚れない訳ないっすよ♪」
「いや…別に惚れては無いですが…?;」
と言うか、今の台詞、まるでボクが男みたいじゃないか!!
いや、確かに中身は男ではあるけど。
身体は女の子なのを良い事にお風呂でミーシャさんに抱きついちゃったりとか抱きつかれちゃったりとかしたけど。
「エミリーさん、そもそもボクも女の子ですよ?」
「えっ?男の娘じゃ無いんっすか!?」
「…エミリーさん、何気に失礼ですね。
昨日、一緒にお風呂に入ったじゃないですか。
と言うかその言葉、そっくり貴女に返しますよ?」
「いやー、アタシはキクっちと違って雄んなの子っすから♪」
「貴女がそれを言いますか…?;」
と言うか今、エミリーさんが言った“オトコノコ”とか“オンナノコ”のニュアンスが違う気がしたのは気のせいかな?
…もしや、エミリーさんは僕の正体に気づいてる…?
まさかね…
「とにかく、ボクが好きなのはカノンちゃんだけですから。」
「うわぁ…キクっちそれロリコン発言っすね。」
「ホンッット失礼ですね!!;」
何故にドン引きするのかな!?失礼な!
ただ主であるカノンちゃんを愛しているだけだよ!!
武具精霊的には普通だよ!!
「女のロリコンとか質が悪いっす。
“衛兵さんこっちです”が出来ないじゃないっすか。」
「衛兵さん呼ばなくて良いですからね?」
「お風呂もベッドも一緒だったっすよね?
ロリ一文字さん。」
「最悪なネーミングセンスですね。」
「はっはっは。
素直になれっす!純粋無垢な幼い女の子に手を出したペド一文字さん!」
「いい加減斬って良いですかねぇっ!!;」
「まぁ冗談はその辺にしといて…
「今の冗談ですか?冗談だったんですか??」
エミリーさんってたまに冗談と本気が分かりづらい!!;
「これだけ美人揃いだとアタシが嫉妬の目で見られそうっすな。」
「…あ、自分の容姿に自覚はあるんですね。」
「そりゃあ、今まで散々初見の人に男の子扱いされていれば嫌でも自覚するっすよ…
因に、リーダーには未だに男の子だと思われてるっす。」
お父さぁぁぁん!?;
何してるのっ!!;
っていうかエミリーさんのそれ!要するに義理の娘であるボクに八つ当たりしてるんでしょ!?
絶対八つ当たりでしょ!?;
…この道中は特に何もなく次の町へ到着した…
「…成る程、地図的には少しずつ山に向かっているのですね。」
「うんっ♪
わたしの住んでいた村は山の中にあるから!」
「山間の村…ですか。」
「あれ…?お姉ちゃん、もしかして山が嫌いなの…?」
「いえ、のどかで良さそうな村ですね。
楽しみです。」
「…うんっ♪期待しててね!!」
楽しそうに抱きついてきたカノンちゃんをそのまま抱き上げてボクは先に行った3人を追いかけた。
まぁ、3人は3人でボクとカノンちゃんのあれこれは分かってるからあまり離れないようにゆっくりと歩いてくれていたけどね。
「ここにも教会があるので教会に行きませんか?」
ボクたちが追い付くとミーシャさんがそんな提案をした。
ボクたちは特に異存は無いのでそれに従い、教会に向かう…
うーん…、何故シュレイドの街に教会がなかったのかな…?
もしかしたら、あの街の領主は腐っているのかもしれない…
この世界の教会には権力がない代わりに文字通りぐう聖な聖職者や聖騎士しか居ないから。
教会に到着すると、老シスターが出迎えてくれた…
優しそうなお婆さんだ。
「高位聖職者さんがここを訪れるなんて珍しいねぇ…」
「今はこの子達の故郷を目指す旅をしながら巡礼をしていますので♪」
「ほぉ…貴女はまだお若いようだし、義理の妹か娘かね…?」
「ん…その様なものですね。私にとっては妹みたいなものです。」
「そうかい…ああ、この教会は自由に使っとくれ。」
「ありがとうございます、炊き出しなどがあればお手伝いしますね♪」
「ありがたいねぇ…じゃあ、お願いするね…?」
「お任せください♪」
教会の厨房にはミーシャさんと、料理が出来るらしい希夜ちゃんが立ったから。
料理が出来ないボクとカノンちゃんは教会の雑務を手伝うことにした。
それから数日後、ここまでは何事もなく、更に街道を歩いていると遠くで誰かが戦う音や少年っぽい声が聞こえてきた…!
「(!)ミーシャさん。」
「はい、どちらに加勢するかはキクちゃんとキヨちゃんにお任せしますね。」
「はい。」
「見極めは任せとけ♪」
ボクと希夜ちゃんは先行で音のした方へ向かった。
するとそこでは―
「くっ…流石に数が多すぎるな…
「っくぅ…!お願いだから…アルト君は、逃げて…。」
「バカか。
ずっと一緒だって約束しただろう?リィン。」
「フン、相変わらずのカッコつけか?アルト。
実力も無いくせに生意気なんだよお前は!!」
「グッ…黙…れ…他者を蹴落とし、殺してでも領主になろうとするのが実力なら、俺はそんな実力なんか要らない。」
「なら、ここでさっさと死ね!!殺っちまえお前等!!」
「させませ―クハッ…うぐぅ…っ…
「あ?ちょこまかと目障りなウサギだなぁっ!?」
「リィン…!」
あー…これ…もしかしなくても権力争い!?;
黒髪で小さめの男の子(アルト君…というらしい。)と、長身で桃色の髪に白いウサミミが生えた女性(リィンさん…というらしい。)が金髪のデブと戦ってる。
アルト君の方はリィンさんだけしか味方が居ないのに対し、金髪デブの方は冒険者(?)が数10人以上居て、そいつらに戦わせている様だ。
だから、正確にはアルト君&リィンさん対冒険者10人以上。
金髪デブはそれを見ながら偉そうに喋っているだけだ。
…と言うか、アルト君を庇って胸を切り裂かれたリィンさん、虫の息?
見極め結果はアルト君&リィンさんの助太刀に決定。
と言うか、金髪デブは魂真っ黒な以前に冒険者を使ってる時点でアウトでしょ。
「希夜ちゃん。」
「任せとけ。回復弾。」
希夜ちゃんが銃無しで使える銃術、指弾の内の1つ、回復弾。
これはその名の通り治癒魔法の込められた指弾である。
着弾したリィンさんの傷はあっという間に塞がり、顔色も良くなったリィンさんは不思議そうに自分の胸元をさすると自分は既に助からないとして意識を逸らしている冒険者達に素早く斬りかかった!!
速すぎだよ!?;支援が間に合わ―
「―変身:『ハンマー』!」
『ぎゃぁぁぁ!?』
―って何か別の金髪さんが飛んで来たぁぁぁ!?;
いや、もう比喩では無く本当に翼で空を飛んできてそこから巨大ハンマーごと落下、大勢居た冒険者パーティを一瞬で半壊させた!!;
と言うか、なにそのどこぞの掃除屋少女の技みたいなの!?;
その金髪さんは、アルト君とリィンさんの二人を気遣う様に寄り添う。
「アルト兄様、リィン姉様、大丈夫ですか!?」
「アリス…?」
「…アリスちゃん?」
なーんかタイミングがおかしくなったけど…一応加勢するつもりだったから出るかなぁ…?;
「…どうでした?キクちゃん。」
「あ…ミーシャさん。
えーっと…では皆さん、ボクたちも行きましょうか…?;」
「あっ…あぁ…そうだな姉様…;
皆、あの黒髪の男の子や桃髪の獣人さん達に加勢するぞ。」
「りょうかい♪」
「ラジャーっす!!」
「分かりました。」
―もしかして、今の治癒魔法、アリスちゃん…?」
「えっ…?わたくしはそんな事はしていませんわよ?」
「紫電一閃!!」
「裂破指弾!!」
「とりあえずいっせんっ!!」
「バックアタックっす。」
「―ディバイン!」
『グボェェッ!?』
「今度は誰だ…?」
『我等は通りすがりの【ブレッドファミリア】!義によって助太刀する!!』
「(!)ブレッドファミリア…!」
「知ってるのか、リィン。」
「はい、私達獣人の味方で、最高の義賊団です…!」
そこからはもう楽勝でしたよ。
そりゃあ2人から一気に8人に増えて、しかも全員一騎当千の実力者、5人と3人の各々の仲間の間で、とは言え連携が取れているボクたちにとっては、冒険者達なんか烏合の衆でしかない。
金髪デブは自分が不利になったと分かると直ぐに逃げていった…本当にクズだねぇ?
「―助かった、礼を言う。」
「…ありがとう、ブレッドファミリアの、皆さん。」
「感謝いたしますわ!流石、ブレッドファミリアですわね♪」
「いえいえ、私達は当然の事をしただけですので。」
「皆が無事でよかったよ~!」
「それにしても…
…?
リィンさんがボクたちをじぃっと見て、首をかしげた…?
何か、変だったかな??
「…あからさまに、盗賊な格好は、男の子だけ、で、
シスターに、和装の子供、3人、なんて、変わった編成、ね?」
「確かにそうだな、あのブレッドファミリアが本当に子供とシスターだけで旅をさせるとは考えにくい、さっきの戦いぶりと言い、子供3人は庇護対象、と言う訳では無さそうだ、只者ではないな。」
「あのー…もはや定番っすが、アタシは女っす!!;」
「…只者では、ないな…?」
うん、アルト君それ意味変わったよね?
まぁ、この人達は悪人じゃないし、助けた以上、きっと最後まで付き合うことになりそうだからバラしても大丈夫かな…?
「…実は、ボクと希夜ちゃんは武具精霊で、カノンちゃんはボクの主様なんですよ。」
「うぇっ!?;姉様それ言っちゃって良いのかよ!?;」
「大丈夫ですよ希夜ちゃん、この方達が悪人では無いことは希夜ちゃんも分かっているでしょう?」
「それと口の固さは別だぞ姉様!!;」
「まぁまぁ希夜ちゃん!
お姉ちゃんだって考えなしにバラしたりしないよぉ~♪」
「カノンちゃんは楽観的すぎだぜ!?」
「武具精霊…。」
「実際にお会いしたのは初めてですわね…!」
「んー…では私は高位聖職者です、と言っておきましょう。」
「ビショップ…!?」
「知ってるのか、リィン。」
「ええ。
シスターで、ありながら、黒魔法も、使える、それでいて、身も、心も、清らかな者。
それが高位聖職者。
あっ…ありえ、ない。
ブレッドファミリアとは、言え、盗賊団、所属で、聖職者であり続ける、なんて、普通じゃ、無い。
もしかして、聖女…様!?」
「……本当に、只者ではないな。」
「………皆さんには内緒ですよ?」
いやまって!?;
もしかしなくてもミーシャさんってまだ何か隠してる!?;
隠してるよねぇっっ!?;
そんなボクの心のツッコミなんて、誰も聞こえるわけが無いから話はどんどん進む…;
「…あの、貴女達に、ブレッドファミリアに、頼みがあります…とても、厄介な事なので、当然、断っていただいて、も、構いません。」
…こほん。
リィンさんは真面目な表情(とは言えさっきから満面の無表情だけど)でそう前置きする。
そこから、リィン君が引き継いで、頼みごとを口にした。
「…実は、俺はこの先にある『ミュラの街』の領主の息子なんだが…
今見た通り、兄であるキリトと次期領主の座を争っているんだ…
「アルト君、と、キリト…は、腹違いの、兄弟…
アルト君が、現領主の、正妻の、息子なので、このまま行けば、アルト君が、次期領主になるのは、決定、しているのです。」
「でも、あの愚かなる兄は妾の子なのに自分が先に生まれたから、自分こそが領主に相応しい等と勘違いしているのですわ!!
あんなのが実の兄だと思うと嘆かわしい!ですわっ!!
それだけが理由では無いけれど、わたくしは腹違いとは言え、アルト兄様を支持していますの。
だって、アルト兄様の方があからさまに善政を敷いてくれそうですもの!!」
「キリトは、身勝手、です。
領主に、なりたいのも、地位と、お金が、欲しいだけ…な、暗愚者。」
「だがキリトは力だけは持っているんだ…
奴のアビリティー、【洗脳】の力…それで敵をすべて味方にしてしまった。」
「…そう…なのですわ…。
なので、今のミュラの街に、わたくし達を支持してくれる方はあまり居ませんの…
意思が強く、洗脳の効かない方達が極小数なのですわ…。」
「…でも、アリス様は、アルト君の、味方になって、くれた。」
「当たり前ですわよ…わたくしだって、妾の子なのに…でも、アルト兄様はそんなわたくしにも優しくしてくれましたわ…!
実の兄に嫌われ、お父様にも忌避されたわたくしを、【変身】、なんて奇妙なアビリティーを持って生まれたわたくしを、アルト兄様だけは、只の妹として見ていてくれた…!
だから、わたくしはアルト兄様の力になろうと決めたのですわ♪」
うん、なんか微妙に色々と違うけれど、これってテンプレートな権力争い!?;
はぁ…でも、ボクたちはブレッドファミリア。
善人の味方である義賊だ。
答えは当然―
「分かりました。
お受けいたしましょう。」
「アタシ達ブレッドファミリアに頼るのは良い選択っすよ♪」
「お任せください♪」
オーケーでしょ?
厄介ごとだとしても、引き受けて飲み込むのがブレッドファミリア、ジェイクさんならきっと、そう言うだろうしね…!




