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プロローグ
ボクの名前は…まぁ、今はもう良いか…どうせ、もう死ぬのだから。
ボクは、今、病院で沢山のチューブや機械に囲まれて死ぬ時を待っている…
父さんや母さん、妹には悪いと思ってるけれど。
元々病弱だったボクにはもう。
どうしようもなかった…
徐々に警報を鳴らす様な音になる機械達…
薄れていく意識…
泣き叫ぶ家族達…
あぁ…ボクは、幸福者だ…
そして、親不孝ものでダメなお兄ちゃんだ…
ごめん…ごめんな…元気になったら、キミと…やろうと約束してたゲームは、もう。
無理だね…
最期に浮かんだのは、妹の顔と、妹のゲームでの愛用キャラ、菊一文字の顔だった…