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肉食女子

 じ~さんとみーちゃんは色んな場所に行きました。

 世界の果てまで、一緒なら行けるような気がしていたのかもしれません。


 ある草原に着いたときのこと。

 じ~さんが夢中になって食べる草がありました。

「おいしいの?」

 みーちゃんが聞くと、じ~さんは目を輝かせて言いました。

「こんなにおいしい草、食べたことない」

 じ~さんの言葉を聞いたみーちゃんは、辺りをキョロキョロ見渡すと、草を口に入れます。

「み、みーちゃん?」

 視界に入ったのでしょう。じ~さんは慌てて声をかけました。すると、

「もう肉食女子は卒業するの。やっぱり、目指すはベジタリヤンよ! 時代がそう言っているわ!」

 と、意味不明なことを口走ります。

 じ~さんはわははと笑いました。

「みーちゃんはおもしろい」

 安心したのか、再び草を食べ始めるじ~さん。

 一方、ベジタリアン宣言したものの、体は草を歓迎するわけではありません。いつしかみーちゃんの口は自然と止まり、じ~さんが食べ終わるのをゆっくり待つことにしました。


 ときには草をいじり、ときにはゴロゴロと寝そべって。



 また、ある日のことです。

 二匹の歩く先に、狼の姿が見えました。あちらも二匹です。

 ピクリと足を止めたのは、みーちゃんでした。

「じ~さん、ここで待ってて」

「大丈夫だよ」

「いいから!」

 みーちゃんは狼に向かって駆け出していました。

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