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ゾンビだらけの世界に飛ばされたのでゲーム知識使って生き延びます  作者: ぺる
第一章 詰まないための準備をしよう
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使える知識もあるもんだ

 うーん、使われてる粉上の洗剤だが、どうにも頑固汚れを落とすほどの力はなさそうだ。


 強力な洗剤だったとしても、今回の泥汚れはなかなか落ちないだろうな。


 例えるなら、野球男児のユニホームくらい、汚れているのだ。仕方はないか。


「クリス、シェーナたちの服を持ってきてくれ。」


 指示すると、クリスは向かいのシャワー室へとかけていった。


 先にシェーナとルリにシャワーを譲ったから、服はそこにあるだろう。


 正直なところ、仮にも女男の下着やら服を一緒に洗っていいか悩んだのだが、どうやら普段から一緒くたにしているようだ。


 気は引けたが、一緒に洗った方が水の節約になる。


 いつも皆がシャワーを浴びたあと、全員の服を一緒に回してしまうのが、毎日の洗濯当番の役割だそうだ。


 大人組は子供たちが遊んでいる昼間に回しているらしく、俺たちは触らなくてもいいらしい。


 そりゃそうだ…下手すると返り血だらけとかの可能性もある。


 …俺もさわりたくないな。


 なんて考えている内に、キャピキャピとシャワー室から聞こえてくる声をバックに、クリスが戻ってきた。


「持ってきたぞー。」


 その両手には、隠す気もなく下着がまる見えになった服が抱えられ、俺は引ったくるように服を回収して洗濯機に放り込んだ。


 まだ子供にいっても仕方がないのだが、少しはデリカシーを持て、クリス!!


 せめて女性の下着は、服で隠して持ってこい!!


 焦ったように服を引ったくったため、クリスは不思議そうに首をかしげていた。


 …いっても仕方ないから、言わないけどさ。


「クリス、俺たちも服は脱ぐぞ。つけ洗いしないと落ちないだろうし。」


 強力洗剤ではないため、全員がシャワーを終えるまで、服は洗剤水につけておくことにした。


 洗濯機に水を張っていたため、今はシェーナとルリの服が沈んでいる。


「ツケアライ?なんだそれ?スイッチいれちまえばいいじゃん。」


 洗濯機が勝手に落としてくれる、と信じているクリスはまたも首をかしげる。


「こんな頑固な汚れ、一回じゃ落ちないぞ。洗剤水につけておけば、汚れが浮いて落ちやすくなる。」


 ...と、前世で母が言っていたことを呟いた。


 この世界で俺の常識がどこまで通じるのかはわからない。が、こうした家庭的な知識は、使えるだろう。


 クリスはよくわかっていなかったが、これ以上説明されても解るわけがないと悟ったようで、潔く服を脱ぎ始めた。


 俺も一旦台から降りると、泥だらけの服を脱ぎ、洗濯機に放り込んだ。


 勿論、下着は脱いでいない。素っ裸はごめんだ。


「え、パンツはいいのか?」


 クリスは下着まで脱ごうとしていたため、俺はチョップを食らわしておいた。


「いってー!」


「誰も全裸になれとは言っていない。」


 俺の鋭い突っ込みに、頭を抱えるクリス。


 ...彼はどうもボケ担当のようだ。一緒にいて飽きないが、突っ込まずにもいられない。


「お風呂上がったよー!」


 シャワー室から、パジャマ姿の二人が出てきた。シェーナは紫、ルリはピンクの水玉パジャマだ。


 控えめに言っても、無茶苦茶に可愛い。


 因みに、俺のパジャマはないため、今回はクリスのを借りることとなった。


 俺が今まで着ていた服も、クリスのお下がりらしい。


「って、なんでもう脱いでるの?」


 俺たちのパンツ姿を見てケラケラ笑うシェーナに、とりあえずつけ洗いのことを伝えてみた。


 するとシェーナは納得したように頷いてくれた。


「すごーい!確かに全然泥汚れって、落ちないよね!」


 男はともかく、女はそう言うことをきちんと気にする生き物なのだ。勿論、個人差はあるが。


「なら早く入らないと。風邪引いちゃうよ」


 二人に促され、俺とクリスはシャワー室へと入るのだった。

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