時の旅人
僕は旅人。
流浪の民である。
幾千、幾万の歴の内に、何千、何万の万象を見てきた。
曰く、僕は時の旅人。
故に、流浪の民である。
僕に一欠片の魂もなく、
ただ彷徨う空気のように、
ただ、ただ。
大川の様に流れる時に、
果てぬこの身を委ね、
時に終わりを一向に待つ。
僕に顔はなく、体もなく。
見えぬ形に身を定め、
ただ、ただ。
あり続ける存在に、
一笑の哀れみをし、
万象を見ては切なくなる。
僕は時の旅人。
まるで時は無限の旅路。
旅を住処に旅に生きる。
時が果てるまで万象を見て。
松尾芭蕉って著作権あるのかな?
サンプリングしてしまった。