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なんだかんだ言って連続投稿しちゃいました。
次回は本当に来週です。
『はじめまして、プレイヤーさん!このゲーム、ルミナスオンラインの案内役を務めさせていただきます、ロビです!』
可愛い電脳妖精(?)みたいなのが浮かんでいる。
そうそう、言い忘れていたがこのゲームの正式名称は『ルミナスオンライン』だ。各メディアで散々報道されているので、知らない人はいないのではないだろうか。
と、そんなことより。
『あのー、プレイヤーさーん?生きてますかー?』
「うおっ!」
え、このAI…超自然に会話してないか!?
『もー、話はちゃんと聞いてくださいね!登録にあたって、お名前を登録してください!あ、フルネームをそのままとかはダメですよ?近頃は身バレとか怖いですもんねえ』
「あ、ああ…じゃあ…」
名前か…名前の『明人』をちょっといじって…
「『アギト』で頼む」
『了解しました、アギトさん!』
そう言って可愛らしく微笑むと、
『では、次にキャラクターメイキングをしましょう!ウィンドウを表示させますねー』
ブオンッ
という音と共に、目の前にウィンドウが出てきた。種類があまりにも沢山あるな…。
不自然な感じが出るというし、ここは自分の顔をベースに少しいじるぐらいでいいだろう。
髪の色は…焦げ茶色で。
「よし、これで決定!」
『おー、なかなかかっこいいんじゃないですかー?それじゃ、次はスキルの選択に移りましょう!』
スキル、俺が最も楽しみにしていた要素だ。
自然と胸が高鳴る。
『まず最初に、プレイヤーの皆さんごとに異なる【特殊スキル】を選んでいただきます!まあ選ぶと言っても、ガチャ方式なんですが…どれも使い方によっては強力無比となることでしょう!』
マジかよガチャ方式か…いやしかし、ここは運命力の見せどころ…!
「ちょっと質問いいかな?特殊スキルってのは、どんなのがあるんだ?」
『お答えしましょう!特殊スキルとは、まさにその人の個性を表すスキル!と言っても性格とかだけじゃなくて、プレイヤーネームだとか、そういう総合的な観点から作り出されます!』
作り出される…!?すごいな、本当に自分だけのスキルってことか…
『それでは、準備はいいですか?こちらのくじを引いてください!』
差し出されたくじ箱の中には、数本のくじが入っているようだ。自分から生み出されたスキルたちがどんな効果なのか、全部確認してみたいが、ここは我慢。
「えいっ!」
ポーン!
スキル、【顎】 を獲得しました!
まんまや!
『おめでとうございます!【顎】ですか…なるほどなるほど、名前通りですねえ』
「つ、強いのか!?」
『ふふ、それはアギトさんの使い方次第です。特殊スキルの使い方はご自身が一番よくわかっているはずです。なにせ自分自身とも言えますからね!』
確かにそうか…要特訓だな…。
『さて、次は基礎スキルの選択に移りましょう!基礎スキルとは、こうやって最初に選ぶ以外にも、様々なイベントを経験していく中で手に入るスキルです。【剣術】とか【体術】だとか、そういう類のものですね。強力なスキルほどMPの消費が激しいので、注意が必要ですよ!』
なるほど、普通のスキルということか…。でも、イベントで手に入るスキルとか超強そうだし、多分一番大事なんじゃないか?
『最初はこの中から3つ選んでいただきます!』
そういって現れたウィンドウの中には、数え切れないほど多くのスキルが並んでいる。
熟考すること20分。
俺が選んだスキルはこれだ。
【大剣操術】大剣を扱う際の基本的な動作をサポートする。レベルによりスキルが増える。
【身体能力強化】全ての身体能力が少し強化される。レベルにより効果が上昇。
【物体操作】物を引き寄せる、引き離すなどの動作が可能。レベルにより動かせる物体の重量、速度が上昇。
大剣操術、身体能力強化は基本として、物体操作は個人的興味がある。こういう一見ゲテモノのスキルが強かったりするのだ。
『ふむふむ、3つ目は玄人が扱うようなスキルですが…アギトさんならできるかもしれませんね!
それではステータスの説明に移ります!だいたいは既存のゲームと同じで、HPが体力、MPは魔力…スキルを使うと減ったりするやつですね!そんな感じです!Aはアタック、Bはブロック、Cはコンタクト、Dはディフェンス、Sはスピードです!日本語でいうと上から攻撃、防御、賢さ、魔法防御、速さですね!言いやすいようにABCDSなので、英語の意味とかは気にしないでください!』
なるほど…戦い方やスキルによっては、ステータスも覆ることがありそうだから、あくまでも参考程度だな…。
『アギトさん達プレイヤーが最初に訪れる街の名前は【アイル】です。お店とかも初心者用のが揃ってますよ!他になにか質問等ありますか?』
「さっきから気になってたけど…君、本当にAIなのか?」
『ふふ、そうですね…。人格はありますよ、AIだけど』
!!
やっぱり…
『頑張ってくださいね、アギトさん。あなたには期待しています…』
意識が…途切…れ
こんなに長いのは次からはないかも…