転生して僅か5分で謎の超展開になってるんだが
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「…ここは…?」
気付けば俺は柔らかい砂の上に居た。ゆっくりと起き上がる…波の音が聞こえる、どうやら砂浜の上に着いたようだ
「ていうか熱っっっ!!!」
雲一つ無い絵に書いたような快晴の砂浜の上に寝転んでいたならこうなるのも仕方ない…ていうかどんな場所に送ってんだよあの女神は!
「はぁはぁ…」
俺は何とか灼熱の砂浜から森?へと脱出した。足火傷してなければ良いが…。
その時、後ろの方から気配を感じた。
「幼女だぁぁぁぁぁっ!!」
そう言ってどんどん俺との距離を縮めていく。もしかして…俺の立っている方角に幼女の大群が?よし行こうすぐ行こう今行ぐはっ…
「よしよし…♡」
その高校生くらいの女の子は俺を殺しかねない勢いで俺を抱きしめだした。ていうか待て…。可笑しいだろ!?
「誰が幼女じゃぁぁ!!?」
「え?君一般常識的に言うと幼女の部類に入るでしょ?」
「…は…?」
なんだこの人…この暑さで血迷ってるのか…??
俺はなんとなく視線を下へ向けた。その時、俺はいつものジーパンを履いていない事に気づく。代わりにスカートのような物が…。
「…なぁ」
「ん??」
俺は落ち着いて質問する。
「今の俺の姿…って何だ?」
「え?そりゃぁ…メイド服を着た幼女一択ですよ!なでなで…」
そうか…幼女か…メイド服着た…。
俺は女神が言ったあの事を思い出す。
「幼女…貴方の願い叶えてやりまする!」
…。
「そういう…」
「へっ…?」
「意味じゃねぇんだよおおおおおぉっっ!!!」
俺は意味も無く走り出した。その手を女の子に掴まれる。
「もしかして…転生してきたの?」
笑顔で質問するその子。
「…あぁ、何で理解っ…」
「よっしゃぁぁ!連れて帰ろっ!!」
女の子は変貌し…いや元々こんなんだったか、俺の手を信じられない程強い力で引っ張る。
「ちょっ、ま…」
俺は成す術なく持ち帰られるのであった…。