俺がロリコンなのが周知の事実にならなかっただけまだ良しとしよう
数時間後…バイトの時間が終わり、俺は家へと帰宅しようとする。
昨日と全く同じシチュエーションだ。ただ1つ、今日は朝からだったから終わるのが昼だという事以外は。
俺は自転車に跨る。
「昨日と同じ展開…まさか無いよな?」
俺は自転車を走らせながらそんな事を考える。そうこうしてる内にこの間の…全ての始まりの場所へ辿りついた。
「やっぱ…無いか」
まさかまたダイヤが落ちてたりとか…無いよな。
「でも、あの女神の事だから昨日と全く同じ事してても不思議ではない筈」
俺は自転車を降りて辺りを搜索する。
「どうしたんですか?」
不意に声が聞こえた。顔を上げるとそこには…なかなか可愛い幼女が!!
「えっと…俺今探し物してんだけど、見つけなかった?」
あるという保障など無い探し物だけどな。とにかく今は…
(少しでも幼女と触れ合うのだ…!!)
「えっと…探し物は?」
「あぁ、そうか…」
そういや幼女に探し物の内容を伝えて無かったな。伝えて無いのに探せとか鬼畜にも程がある…。
「そうだな…ダイヤを探してる」
「ダ…ダイヤァ!?」
あ…そりゃ説明せずに言ったらこうなるよな…。言い方を変えるか。確かあれは虹で作ったというから…。
「ダイヤじゃなくて、虹を探してる」
俺は笑顔でこう言…あれ?
「………………」
この反応…もしや、引いてる…だと!?まさか…そんな筈は…。幼女から見れば俺は虹で作られたダイヤを探している只の夢を忘れないファンタスティックなお兄ちゃんに写っているに違いない!だから引かれる要素が無い筈だ…いやでもこの顔はどう見ても引いている!?まずい…このままじゃ連れて帰r(自重
「落ち着け…馬鹿みたいな脳内劇は置いといて打開索を考えるんだ…!!」
「…どうしたの?」
ダイヤだと驚かれて虹だと引かれる…ならば!!
「虹のダイヤ探してるんだけど一緒に探してくれない?」
俺が言い切った時には幼女の姿は既に小さくなっていた…
「もしかして…俺ずっとファンタスティックな奴では無く痛い奴だと思われていたのか…!?」
俺は暫く考えて…気づいたら再び自転車へ腰を下ろしていた。






