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これが茶番の始まりだったんだ
「お疲れ様でしたー」
絶賛夏休み中。俺はコンビニへのバイトを済まし、自動ドアを抜けて自宅へ帰ろうとしていた。
外はもう暗い。時計を見ると21時を回っていた。
俺は自転車にまたがり、暗い道を進む。
いつもより異常に暗いのは気のせいだろうか?真っ暗な道は自転車のライトで照らしていても前方が良く視覚する事が出来ない。
「……ん?」
俺はこの真っ暗な中、異様に虹色に輝く何かが地面に落ちているのを発見した。
何だろう。俺は自転車を止め、それを拾いに向かう。
手に取ってみると、それはダイヤのような形をしている。
「なんだ…これ…?」
俺はそのダイヤをじっと見つめる。
それが全ての面倒の始まりだと知らずに…。
「っ!?」
ダイヤを眺めていると突然…頭上から巨大な何かが降ってきた。
「ちょ…うわぁぁ!?」
それは無防備な俺に見事に直撃する。
…おうふ。
それが俺の最後の言葉?だった…。