疑問まみれの世界
ここはどこなんだろう?
窓から見えるあの白い塔はなんだろう?
そして・・・この部屋は・・・?
「被検体S・100番、目を覚ましました。」
「よし。実験を始めろ。ほかの世界からの客人だ。これで100人目か・・・。」
ここでようやく僕は気づく。ドラマやアニメでよくある、なんらかの実験の{実験体}にされようとされていることに・・・!
「~~~!!」
声が出ない、体も動かせない。
「ーーーーでしたっけ。あの少年。」
「ーーーーーーは今時珍しくもない。・・・おい、彼を眠らせろ。」
そして目の前にいるであろう隣の女性が手元の端末を操作した瞬間---------------
「・・・?」
ここは家。机の上には、ゲーム攻略本、漫画、そしてノート・・・
「あれ?」
一人若干かすれた声を出す。
(僕は今何を疑問に思った・・・?)
昨夜からの記憶が無い。
(ベッドに寝転がってそのまま眠っちゃったのか・・・あ!)
少年は跳ね起きると、あわてて「眠って」しまって出来なかった宿題をやり始めた。
「あの少年。手放してよかったのですか?」
「上からの命令だ。やむをえんだろう。」
ここは、疑問符まみれの世界。
疑問しかない世界ーーーーーーーーーーーー