オマケ:裏話
※会話文のみです
「ったくよー、お前が早生まれだから百々兄と同じクラスになって不公平だよなー」
「こればっかりは親の都合だし、この時期にセックスすんなって言っても困らせるだけだろ」
「まあ良いじゃないか。おかげで百々さんのクラスのこととか知れるんだし」
「そーいうこと。でも、転入初日のあの態度はビビったわー」
「え!?何々!?」
「教師の言葉ガン無視で自己紹介黒板に名前、しかも名字だけ書いてさっさと席に座ったんだぜ。教室中ポカーンってなったわ」
「百々さんらしい。あんなにツンツンしてたのに、僕達が予想外のことすると対応に困っていたのが可愛かったな」
「『犬』とか言いながらパシらせたお前がニコニコしながら戻ってくる度に財布出すタイミング計ってたのとか」
「猿間が読んでた雑誌とかお前がトイレ行ってる最中にこっそり盗み読みしてたとかなー」
「引き剥がそうと虚勢張っても何だかんだ俺達のこと気に掛けてて色々と半端だったし」
「百々さんも寂しかったんだよ。犬がパシりに行くと心配そうに見送ってたりするし。そんなに気になるなら一緒に買いに行けば良いのにと思うけど」
「鬼嶋の名字聞いた瞬間のあの動揺は忘れないなー」
「兄貴に話は聞いてたけど、まさか四日も近寄らせてもらえないのは泣けたなあ」
「お前を見掛ける度に幽霊でも見たかのように真っ青になるしな。可哀想だった」
「どっちがー?」
「二人とも」
「僕はもう気にしてないし構わないんだけどね。腹いせに兄貴に八つ当たりしといたから」
「あの鬼の鬼嶋相手に八つ当たりとか」
「まるで青春の壁にぶち当たって後悔してますーって様が腹立つから」
「お前の兄ちゃん案外メンタル弱えーもんなー」
「にしても、俺らも良い使われようだよな。恋のキューピッドのバイト代くらい貰いてえし」
「あれ?先に手伝ってやろうって言い出したの猿間じゃねー?」
「弟の僕より先導切ってましたよね」
「……昔は昔、今は今」
「素直に放っとけなかったって言えばいーのに」
「煩い馬鹿犬」
「ふふ、そう照れなくても良いのに。誰にも言い回ったりしませんよ」
「黙れブラコン」
「何だかんだ猿間が一番百々兄のこと気に掛けてたもんなー。百々兄もお前に初めにほだされてたしーちぇーっ」
「……まあな」
「デレるな腹立つ」




