第二十四話 業火
予約投稿です。
「優姫、この状況をお前はどう見る」
「考えたくもないほど最悪よ。相性が悪すぎる。こういうやつらと戦わせるなら美月達の方が得意だからね」
「ケッ。風流はいいが、桜井はいけ好かないぜ。確かに力押しなら向こうが上だと思うが」
「あら。パワーファイターのあんたが賞賛するなんて、あの二人が羨ましいわ」
「軽口を叩けるのもあと何分までか。とりあえずこの異形共を片付けねぇとな」
「そうね。相手は間違いなく召喚系魔術使い。しかも結構な手練よ」
「ったく、よくも百体も召喚できるよな。ヴォッコヴォッコにしやすいけどよ」
「さすが宗一。惚れたわ」
「……すまねぇな。俺には心に決めた人がいるんだ」
「告白したわけでもないのに振るなんて酷いわね。自棄酒しようかしら」
「自棄酒の前に肴を用意しなきゃな。つまみがないと味気ない」
「味気のある自棄酒って聞いたことないんだけど。まぁ一理あるわね。さっさと調理してホルマリン漬けにしなきゃ」
「俺は八つ当たりするか」
「さぁ、パーティーの始まり始まり~。前奏曲はゾンビたちの叫び声でお届けします、ってね」
遠方で凄まじい爆裂音が響いてくる。それとほぼ同じタイミングで、三十の異形が塵と化した。優姫の手によって。業火という懲罰の炎を以って。
かなり短くなりすみませんでした。
十二月までPCに触れられないので、感想、意見に対して返すことが難しい状況なので、もしかしたら返答は十二月下旬になるかもしれません。
また更新ペースもさらに遅くなります。
ご迷惑をおかけし、すみません。