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第十話 

理天商事に入社して、ちょうど一ヶ月。

俺は相変わらず課長のパシリで、さやかは毎日のようにセクハラを受けていた。



「もう耐えられない!」

昼休みの休憩室で、さやかが怒りを抑えきれずに言った。

「今日なんか、『おはようございます』って挨拶しただけで、お尻触られたんだよ。何あれ!?」


「……ひどいね。」

胸の奥で、何かが音を立てて割れた。

(細川グループの息がかかったこの会社……いずれ絶対に叩き潰してやる)



〜 パワハラ会社〜

課長「お〜い、犬!肩、揉め!」


俺「……わかりました」

怒りを噛み殺しながら課長の肩を揉む。(なぜ“犬”なんだ俺は)


課長「木下、資料まだかー?今日の昼までだぞ!」


木下「課長、昨日は“明後日の昼まで”って……」


課長「うるせぇ!俺が今日って言ったら今日なんだよ!」


木下「……すみません。すぐにまとめます。」



課長「お〜い豚(田中)くん、飯買ってこい!」(田中くん、気の毒に……)



あったまにくる。彼は権力を使って、部下たちに無理やり命令をしている。

俺は、「帝王学」で教わった通り、力で振るってはいけないことを知っていた。

経営者は感情で動かない。怒りを“燃料”に変えるのが鉄則だ。



〜昼休みの会話〜

本当は今日もさやかと一緒に食べようとしたが、さやかは人気者で、今日は別の同僚とランチらしい。


俺は木下くん、田中くんと休憩室で弁当を広げていた。

木下「昨日のドラマ見た? 面白かったよな」


田中「わかる! 特に“平社員が実は富豪だった”って展開! あれ最高だった」


俺「……それ、どこかで聞いたことあるな」(これからリアルでやる予定ですけどね。笑)



その時だった。

課長「おやおや、三人の奴隷くんたちが楽しそうにしてるじゃないか」


木下「お疲れ様です」

田中「お疲れ様です」


俺「……」



課長「おい鈴木! 挨拶はどうした?」


「……お疲れ様です」


「言えるじゃねぇか! 最初からそう言え!」


そこへ部長が現れた。

部長「何の騒ぎだ?」


課長「部長!こいつ、俺に逆らうんですよ!」


部長「なんだと? 新人のくせに生意気な。……クビにするぞ」


鈴木「部下を奴隷扱いする方が問題でしょう!」


部長「へぇ〜、関係ねぇよ。お前らは“働く歯車”だ。上が回せば、下は回る。それでいいだろ?」



……この会社、完全に終わってる。




〜 残業での電話〜

俺「レナ、もう限界だ。身分を明かして潰してやる!」


電話の向こうで、レナの冷静な声が響く。

レナ「ダメです。身元がバレたら意味がありません。今あなたの名前が出れば、経済界が大混乱します」


俺「……わかってる。でも俺は、黙って見ていられない」


レナ「だからこそ、“あなた自身の力”で上に立つんです。 

トップは名乗るだけじゃなれません。実力で認めさせてください」


俺は深呼吸した。

俺「……そうだな。帝王は、耐える者の上に立つ」


レナ「それと、関係ないのですが、大手リーブル社の二宮社長が面会を希望しています。倒産寸前らしいので、買収案件になるかもしれません」


俺「わかった。ただし、不正があるなら即却下で」


レナ「承知しました」


こんな感じで忙しい毎日を送っております...



〜暴力と反撃〜

次の日、部長が俺を呼び出した。

部長「鈴木くん、ちょっと」


俺「はい?」


部長「……オラァ!!」

拳が頬に飛んだ。


俺「何するんですか!」


部長「ごめんなさ〜い、ストレス発散だよ」


俺「訴えますよ!」


部長「無理無理。この会社は“細川グループ”の傘下だ。誰が味方する?」

(本当腐ってるなこいつ……)


すると、課長が笑いながら部下数人を連れてやってきた。


課長「おいお前ら! この犬をタコ殴りにしろ!」


十数人の男たちが俺を取り囲んだ。

殴る音が響く。


……だが、もう俺は昔の俺じゃない。

(高校の時と違う。今の俺には、幹部の大門さんから学んだ護身術がある)


一瞬で立ち上がり、反撃に転じた。

相手の腕を掴み、流す。

蹴りを受け止め、返す。


気づけば全員が床に沈んでいた。

息を整えながら、オフィスに戻る。


俺「ただいま戻りました」


課長「……は? お前、なんで無事なんだ?」


俺「全員倒しました。今後、正当防衛で反撃します」


課長「なにぃ!?」


部長「まぁまぁ、今日のところは許してやろう。な?」

(よく言うよ。俺を殴ったくせに)


俺「部長、課長、あなたたちは絶対に後悔します。

覚悟しておいてください。」


部長「やれるもんならやってみな!笑」


本当、腹が立つなあいつら。

今に見てろよ、絶対に後悔させてやる!




そして——

休憩時間、さやかと仲の良い同期の加藤すずかさんが声をかけてくれた。

すずか「大丈夫? いつもいじめられてるの、見てたけど……怖くて止められなくてごめんね」


俺「いや、ありがとう。話しかけてくれるだけで救われるよ

いつも思うけどさ、さやかさんの周りって優しい人が集まるよね。」


すずか「鈴木くんも、優しいよ。

あ!

……もしかしてさやかちゃんのこと、好きなの?」


俺「え!? ち、違う! 尊敬してるだけで!」


すずか「ふふっ、だって、さやかさやかっていつも言ってるじゃん。

私も尊敬してくれる?」


俺「も、もちろん!」


すずかは笑った。

すずかとの恋の予感?



——けど、この時の俺は知らなかった。 彼女に“裏の顔”があるなんて...

「面白かった!」


「続きが気になる、読みたい!」


「今後どうなるの!?」





と思ったら


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面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


何卒よろしくお願いします。



これから毎日3つずつ投稿していきますので『田舎者の大富豪』どうぞお楽しみ!!

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