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精神障害者から『普通』に戻る  作者: 小野田愛恵
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2 介護士の日常 1

汗だくの服を、制服に着替えて、前の出勤した日から今日までのあったこと連絡、つまりは申し送りをパソコンや紙ベースで確認する。

これが、出勤後の最初の仕事。


「んー、赤石さんが、居室で転倒。打撲あり。左足を引きずっている。で、元町さんが、お昼は家族と通院で朝食後出発、お昼は欠食。」


黙読しながらメモに書いていく。

書き終わったら、今日の訪問する利用者の名前と時間を

新しいメモに書いていく。


「あ、小野田さん。おはよう。今日、元町さんがもうすぐ出発だから、トイレ真っ先に誘導してあげて。って吉瀬さんから伝言あるよ。」


書いている最中、夜勤明けだった、丸さんが私に薬箱を棚に戻しながら教えてくれた。


「おはようございます。夜勤お疲れ様です。元町さんかーー、すんごい拒否強かったら、応援呼びますね。」


「あー、いいと思う。今日も、朝ごはんひっくり返して暴れてたしね。」


丸さんは苦笑いしながら、暑そうに団扇で仰ぎながら答えた。

ここの介護職員は、私以外5、6年以上勤務するベテランばかり。

丸さんも、そのうちの一人で夜勤を毎月5.6回程こなしている。

体は細身で華奢。色白で身長は152cmくらい。

髪は背中の少し上くらいの長さがあるが、首元で一纏めにしている。

顔は猫目で、時々怒っているのか、何も感じていないのか話さないと感情が読みづらい。

初めて会ってから暫くは、苦手でたまらなかったが、

1年経った今では、信頼できる頼れる人になった。

困った時は相談する事もここ最近では多かった。


そうこうしているうちに他の出勤していた日勤の職員達も準備を終えて、職員室に集まってきた。

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