第5話・ランシュタインの終わり
―ランシュタイン家襲撃から8年
ヴィクタリア帝国立・バタリアン青年学校―
ここは、ヴィクタリア帝都・『サンクトバタリアン』にある、政府肝いりの青年学校である。
青年学校とは、少年学校までを卒業した者から、学業・技能などの審査を通過した者が入学を許される教育機関だ。
入学者は、学校の用意した複数のカリキュラムの中から選択し、それぞれの分野に精通した人間へと育てられる。
また、入学条件に身分差はなく、実力と金さえあれば入学できる。
だがそれは、ヴィクトル人とクーペルト人にのみ通じる話。
―バタリアン青年学校・入学式―
日本の学校でやたらと人気の宣教師のような頭の校長が、今年度の入学生に向け訓辞を垂れている。
祝辞ではない。訓辞だ。
「諸君らは、栄光あるヴィクタリア帝国の未来を担う、英雄の卵である。諸君ら一人一人の間には民族の壁がありうんたらかんたら…、」
俺は前世で、内容の薄いわりに無駄に長い校長先生の話の時は毎回寝ていた。
だが今日は違う。脳がフル稼働している。
今日この日は、第二の人生において最大級の物語の始まりだから。
― 俺の家族が…、父が、母が、祖母が、メソットさんが殺されて、もう8年だ。
8年…!8年の間、俺はここまで来るのに努力を積み重ねた!
生まれかわって手に入れた『家族の幸せ』を目の前で切り裂かれた俺は、この時の為に懸命に生きてきた!
存在を追われたエンティオ人の住む、雪の大地が広がる北方の国・エミルドで。 ―
訓辞を終えた校長に続き、教育長が入学制の名前を読み上げ、入学生が返事と共に起立する。
この異世界でも、行事においての大まかなことは、あっちと変わらない。
「アルザス・トロール・ヨースター。」 「はいっ!」
「リオデシア・フィッツ」 「はいッ!」
次々と、クラスごとに名前を呼ばれた者が起立していく。
流石に入学式で、卒業式の高校生のような馬鹿をする奴はいないらしい。
そもそもここは帝都にある名門校だ。
馬鹿もそんなにはいないし、名前に地名の入った貴族や上位階級の奴がほとんどだ。
面倒くさいから全員の名前は聞いていられないが、気をひかれる名というのも存在する。
「レイナ・パトリシア」 「はいッ。」
(レイナ・パトリシア⁈間違いない!あの赤毛、エルフのようなクーペルト人の耳!)
そこにいたのは間違いなく、幼年学校で2年間のみを共にした同級生の姿だった。
そして彼女は恐らく、この学校で唯一…、
(ん?次は俺の番か…。)
俺のクラスの奴が一通り名前を呼ばれ、俺が襟を正す番となった。
「ヴァルター・ヒューリーズ」 「…はいッ」
俺のこの世界での名前はヴァルター・リンク・ランシュタイン。
だがその名前は、家族と共に死んだも同然だ。
だからその懺悔と憤怒が染みついた名前は、北の大地に置いてきた。
今の名前は「ヴァルター・ヒューリーズ」。
家族がつけてくれたヴァルターの名前は変えず、あえて「怒り」という名前にした。
これからの俺の人生にぴったりな、皮肉たっぷりの名前。
その怒りの内側を知る者は、誰もいない。
ただ一人を除いては。
―8年前―
家族の亡骸を家に残して、俺は歩き続けた。
どこへ?決まっている。敵に向けてだ。
だが俺の脳裏には、自然とやるべきことが浮かんでいる。
『家族が殺されたのは、俺がマルクスやレイナに、正体をバレてしまったせい。そしてマルクスは、俺の正体を周囲にバラしたに違いない。』
この答えが、怒りと悔しさで支配されかけている体を突き動かした。
『全部俺のせい。俺がすべきことは、家族に最大の贖罪をすること。
マルクスを殺して、俺も死ぬべき。』
その決意だけが、心身ともにズタボロの俺を立ち上がらせる。
それこそが、家族への最大の贖罪であり、最大の手向けだ。
だが、頭の片隅で、俺は理解していた。
『マルクスを殺して俺も死ぬ』、そんなことが、今の貧弱な俺にできるのかと。
魔法も使えない、大人に対抗できる力もない、脳みそだけは二十歳の、劣等種族のガキに、いったい何ができる。
まず、奴を殺すことすらできないだろう。
「…ッ、まずは…力をつけるしかない…。前世でそうしてきたように。」
そのためにまずは基盤を作らねばならない。
どこで?この国に俺の居場所はない。
なら決まっている。国を出て、体制を立てられる場所に行く。
幼年学校に入る前から勉強しておいてよかったなあ…。
将来のためにと思っての勉強が、まさかこんな最悪の形で役に立つとは…。
人生劇とは非常に皮肉なものだ…。
とにかく、おれはその場所を知っている…。
ヴィクタリアの北に位置する、その身を追われたエンティオ人が作った国。それがエミルドだ。
どうやってエントリアまでたどり着いたかは、話せば長いし、話しきれない。
まるで人生全体のイベントを濃縮したかのような、様々な紆余曲折を通じて、ちょうど8歳になったころ、エミルドにたどり着いた。
エミルドに来たばかりのころ、ちょうどそこは冬が到来し、厳しい寒さが続いていた。
身よりもなく金もない俺は、まず路頭に迷った。
だがここの人たちは共存や仲間意識が強く、国を追われた子供に同情してくれたらしい。
彼らは俺に、ひとまず暮らせる場所、そして仕事と食べ物をくれた。
肉体労働から、事務的な仕事まで何でもやった。
地頭がいいおかげで、だんだんと、学力が必要になる仕事までさせてもらえた。
そもそもここは、ヴィクトル人から迫害を受けてこの地に逃れてきたエンティオ人が作った国。
仲間意識が強いのも当然で、その中で格差が生まれないために、所謂『原始共産制』に近いような体制を持っていた。
だから俺みたいな流れ者にとっては、非常に生きやすい。
前世で親無し、人間不信を拗らせた窮屈な施設で育った経験のある俺だ。
ここでの生活は、大変ではあったが苦ではない。
それどころか、あのような無残な最期を遂げた家族の事を思えば、苦だなんて思えなかった。
生活の基盤を手に入れた俺はどうしたか。
もちろん当初の目的を追い始める。
ここでようやく、俺の前世の職業である『軍の科学技術要員』と、そこで得た知見が役に立つときが来たのだ。
ここは異世界。
地球で通じる科学や様々な技術が、思うように通用するとは限らない。
だから俺は稼いだ金を使って、前世のように研究して学ぶという行為を始めた。
『魔術に必要なサンクトス因子はどのように動作しているのか』
『ヴィクトル人はどのように、体内で因子を使いこなし、魔術を展開するのか』
『この世界における化学物質』 『ここで手に入る物資を利用した技術・武器の製造』
『因子の不足による弱い魔術を、科学と技術の応用によって補う』
『以下の成果を持って、どのようにすれば、ヴィクトル人に匹敵・対抗できる力を持てるのか』
研究と実験を繰り返した結果、この世界は地球と多少の違いはあれども、性質は似通った部分が多いことが分かった。
俺は資材集めの探索中に、運命的な出会いを果たす。
エンティオ人が宗教的に信仰の対象としている山、〈アトラスホルン〉へ入ったときの話。
俺は偶然、二種類の鉱石を見つけたのだ。
一つ目は、そこらの山に生えていたり、街の物資屋でたまに置いてある〈星硝石〉と呼ばれる石。
この星硝石、砕いて火の魔法をかけると爆発することが分かった。
この星硝石の性質発見が意味すること。
〈この世界における火薬の発明である。〉
この世界は魔法の存在によって、科学技術の進歩が全体的に遅れている。
だから火薬の発見も、この文明レベルに至ってまでも成されなかった。
問題なのがもう一つの石。
この石はアトラスホルンでしか目にすることのできない希少種であると、エミルドの商人から教えてもらった。
澄んだ紫色をしていて、独特のバチバチしたオーラをまとっている奇妙な石だ。
人々はこれを〈神の石〉として扱っているらしい。
なぜ神の石なのか。その答えは実験をしてすぐに分かった。
石が纏う独特なオーラ。こいつのせいで、普通の人間はこの石に触れることすらできなかった。
人間が容易く触れてはいけない領域の石。
だから〈神の石〉なのだ。
しかしそこで疑問が生じる。
なぜ俺だけが、この石に触れることができるのか。
この石は誰も触れられない。よって性質も解明されていない。
つまりは、俺が自分で調べるしかないようだ。
仮名称として、この石を〈神硝石〉と名付けよう。
正体不明の神硝石はともかく、火薬の性質を持つ星硝石は間違いなく使える。
人類が火薬を発明し、その後に実用化された武器。
俺の脳内では、もうこの武器の設計図が書き始められていた。
これを作れば、少なくともヴィクトル人に対抗できるだけの力を持てる…。
この世界における火薬兵器、〈銃〉の発明である。
頑丈な金属の筒、木材を加工し作った原型。
筒に『星硝石の粉』と『鉛玉』を入れ、火属性魔法で点火することで星硝石の小爆発を起こし、鉛玉をぶっ放す…!
『ライフル』と『ピストル』の二種類を製作した。
技術としては、教科書に載っている『マスケット銃』と似たようなものだろう。
恐らく、この世界でこんなものを持っているのは俺一人だけ。
これが、魔法の使えない転生者の俺が、現代技術を応用して補った成果だ。
「なんか…、まるでテロリストみたいだな。」
『優れた敵への対抗手段』、『魔法に匹敵する成果』という手札が揃う。
時は来たようだ。目的を果たす時だ。
「戻ろう。リンクシュタットへ。」
『マルクスを殺し、自分も死ぬ』という目的がついに成立する…!
無残に殺された家族への贖罪として、最大の手向けを謳うことができる…!
例え敵が魔法を使おうと、剣を使おうと、俺が生み出した成果を以て戦える…!
もうあの事件の時の、無力な俺じゃない!
俺がエミルドに来て、ここまで辿り着くまでにかかった期間は、『2年』だ。
感情のままに時を過ごしていて気付かなかったが、俺はもう10歳になっていたようだ。
― ヴィクタリア帝国 リンクシュタット・ミートランツ 領主・ターリーズ家 邸宅 ―
宵闇に包まれた静かな晩。
遥々北の大地から、銃を担いで舞い戻ってきた。
この世界で銃なんてものを持つのは俺だけなので、装いは明らかに不審人物だが、道中何も怪しまれなかった。
時刻は丁度夕食時。
ランシュタイン家が襲撃された時と同じだ。
「…、行くか…。」
俺は正面玄関をたたき割り、このバカでかい屋敷へ侵入した。
あまりの大きな音に、家の者が慌てて様子を見に来た。
「ッ⁈誰だ貴様は⁈」
ありきたりな問いかけに反応する暇はない。
自作した『昏睡ガス』の効果がある粉塵をバラまき、風力魔法を唱える…。
「ゲイルッ!」
空間に広まったガスが、駆けつけた使用人や傭兵たちを包み込み、彼らは一瞬で行動不能に陥る。
この2年間、俺は銃ばかり作っていたわけじゃない。きちんと魔術の訓練もした。
だが俺は所詮劣等民族のガキ。
サンクトス因子の少ない俺は、ヴィクトル人の魔法相手に太刀打ちできない。
だからそれを補える研究をしたんだ。
そのあとのことは、詳細は語らない。
語りたくもない。10歳のガキが、復讐の為に敵の一家を襲撃するというおぞましい光景だからだ。
一つ言えることは、マルクスの家族には俺の家族と同じ目に合ってもらったということだ。
そしてついに、屋敷の隅にある一室でマルクスを見つけた。
2年ぶりに見たそいつは、綺麗な服を着て、健康そうな顔をして、家族に愛されて暮らしている。
俺が奪われたものをこいつは…ッ!全てを謳歌して生きていた…!
「マルクス…、俺はあの日、お前がレイナにした仕打ちを見過ごせなくて、お前に突っかかったんだ…。持ち合わせてもなく、持ってもいけない、下手な正義感が働いたんだ…。」
弾丸と星硝石を装填したピストルを向けられ、マルクスはおびえた表情を見せた。
いや…?この表情は怯えているだけではない。これは…、悔しさの表情だ。
「俺に運命を握られるのがそんなに悔しいのか?なぁ悔しいんだろう?………。…お前らが言う劣等種の俺にッ!負けるのが悔しくてたまらないんだろっ⁈」
「俺も悔しかったよ。無力な自分が憎くて、家族をあんな目に合わせてしまった過去が悔しくて!もう二度と戻ってこない失った時間に!……ッもう一度…会いたくて…ッ‼」
最後に弁明の余地を与えてやろうと、マルクスに時間をやった。
そうしたらこいつは、かすれた声でこんなことを言い始めた。
「……違う…!俺じゃないッ!俺がやったんじゃないんだよッ!ヴァルター⁈」
(何を言い出すんだ?この期に及んで容疑否定か?笑わせてくれるよ。)
「お前がエンティオ人だってことは!俺は誰にも言ってないんだ!……ッ!怖くて言えなかったんだよ…ッ。言ったら…お前がどうなるかわかってたから…。言ったら俺は人殺しになる!だから怖くて言えなかった!」
なんだ?この違和感は?元凶はこいつで間違いないはずだ。
俺はこの時の為に2年も費やしてきたんだ。
なのに…、こいつの表情は、ただの命乞いをほざいているようには見えない…。
(本当に?こいつが俺たちの正体をバラしたんじゃないのか?だとしたら誰が?)
…まあいい。どっちにしろ、こいつを消さなければ俺の気が晴れない。
こいつの話が嘘の可能性のほうが、圧倒的に高いはずだ。
人間不信は、こういう時に強いぞ。
俺がピストルの点火口を開き、魔法を唱えようとしたときだった。
「イグニッショn… 」
《せっかちな少年ね。その子の言うことは本当よ?》
「…ッ?誰だッ⁈」
なんだ?どこかから声が聞こえた!
女の声だ。外からか?いや、それにしては随分と、隣でささやかれたような感じがした!
だがここには俺とマルクスしかいない。
それに今の声は、なんとなく頭の中で響いたような感じで…、
《今ここで、その坊やを殺しちゃって、喜ぶのは一体誰なの?あなただけよね?きっと。》
「誰だか知らんが…、どういう意味だ。こいつは家族の仇だ。こいつを殺すことが家族への最大の手向けで…」
《だから、その子は本当にあなたたちの事を誰にも話していないのよ?
それにあなた…フフッw…。あの家の人たちをそこまで愛して、家族と言い張れるなんて。よっぽど前の人生が気に入らなくて、愛せる人がいなかったのね。》
「前の人生⁈お前…俺の何を知っている?……ッ⁈まさか!」
俺は悟った。この声の正体が何なのか。なぜ俺の前世の存在を知っているのか。
《そうね。あなたたちが言うところの、神に当たる存在よ。》
あぁ!やはりそうか!俺がなにかとぶっ飛ばしたいと感じていた神様が自らお見えになったか‼…
「俺をこの世界に転生させたのはあんたか?」
《それはご想像にお任せするわ。でもね?神にもいろんな方がいるの。だから私はこっちの世界における神の一人。あなたが元居た世界の神とは別人だから、あなたの前世が不幸だったことに関して、私を憎まないでね?》
他人の人生を簡単に不幸だなんて言いやがって。まぁ間違ってはいないけども。
「それで?マルクスは、こいつは実の仇ではないから殺すなと?そう取っていいんだな?」
《そんなことをしても、私のもとへ召された家族は喜ばないと言ったまでよ。それに…、彼を生かしておけば、後々利用価値があるんじゃないかしら?》
「…。なぜ今この瞬間、俺に接触したんだ?」
《懐を見てみなさい。あなたの持つ神硝石をね。》
懐を急いで確認する。するとどうだ。
神硝石のオーラが一段と強くなって、光り輝いている。
《神とヒトの領域は、共存しているようで違う空間にある。あなたたちが言うところの別次元ってところかしら。その石は二つの領域をつなげる唯一の手段。石は他にもいろいろあるけど、それは私に対する石ね。》
なるほどね。この石を持ち始めたから神の声が聞こえるようになったと。
まさかこれが本当に神の石だったとは。
いやそんなことより、問題は別だ。
「マルクスが仇でないと言うなら、本命は一体誰だ。」
《それは私にもわからない。でも、あなたたちを襲った男たちに、正体を密告した人物が別にいることはわかるの。そして、その人物に密告を促した存在がいる。私はそれが誰だか知っている。」
別の黒幕⁈なんでそんな複雑な話になってくるんだ⁈
「…それは一体誰なんだッ⁈」
居ても立っても居られず、慌てて問いかける。
《ヴィクトル人が聖なる存在として崇める、いわばヴィクトル人の創造主。
その名を、『ヴィークナス』という。》
ヴィークナス。前にも聞いた名前だ。
ヴィクトル人たちが信仰する神。よく学校の礼拝堂で神父の説法を聞いた。
「なぜ神がそんなことを…いや、ヴィクトル人の神ならまだ…、それでもわからん。」
ヴィクトルの神なら、俺たちを殺してもおかしくない。だが疑問は残る。
そいつがよっぽど凄い神なら、わざわざ人間にそんな回りくどいことをさせる意味がない。
《その理由は、あなたがこれからも生き続けて、真実を追えばきっとわかる。》
《私が神として示せる家族への最大の手向けは、あなたが生き続けること。そして、この世界の全ての劣等民族…、私のかわいい子供たちの為に、ヴィクタリアで強く成り上がることです。あなたという存在が、この国で上に立つことができれば、きっと彼らの為になります。復讐をするかどうかは、お任せしますけどね。》
そうお告げをされた時、神硝石のオーラが弱くなっていることに気が付いた。
《効力が弱まってきたようですね。しばしお別れです。》
目の前の神様は勝手に去ろうとする。
その前にだ。聞かなきゃならないことがある。
「最後に二つ。…あんたを殴ってもいいか?」
《駄目です。というか無理です。》
「そうか。もう一つ。……、あんたの名前は?」
《……エミリオです。あなたも聞いたことがあるでしょう?あなたたちの創造主ですよ。》
そう言い残し、『エミリオ』の声はめっきり聞こえなくなった。
エミリオ…。母・ミアが死に際に読んだ名前。
「エンティオ人の神…。」
しかしとんでもないことを教えてもらったな。
異世界モノのテンプレでは、真の黒幕は『魔王』とか『悪の皇帝』とかだろうが、まさか『神』が相手だとは。
『この国で強く、成り上がれ』。なんか癪だが、確かにその通りかもな。
…、やってみるか。
じゃあまずは学歴だ。この国での高学歴と言えば…
「帝都の青年学校か。」
―6年後―
こうして俺は、経歴詐称や、マルクスを生かしたことによる協力など、あらゆる手段を通して、バタリアン青年学校へ入学した。
ここからが俺の、俺のせいで死んだ者へのレクイエムと、『神への復讐』の始まりだ。