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魔王様の万能メイド、実は正体は〇〇でした!  作者: 犬前 狼花
1章 魔城オリアスの日々
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1,怠惰な魔王様とそのメイド

初投稿なのに不定期で本当にごめんなさいm(__)m

拙い文章になってしまいますが、違和感などがあったらどんどん指摘してください!

できるだけ直していきたいと思います!

月光が淡々と降り注ぐ瀟洒な図書室。

雑多な本がところ狭しと並び、読んでほしいと足を踏み入れた者を誘う。

その図書室の奥、天鵞絨のカーテンで隠された部屋の中に私はいる。

彼が、主人が、わたしを喚ぶのを待っている………


 ―――――――――――――――――――――――――――――


  コンコンコンッ


「失礼致します。」

ダークオークの重厚な扉を開き部屋の中に入る。

真っ暗な部屋の中を進み、日の光を遮るカーテンを開けて

主を起こす。

「レナトゥス様。朝です、起きてください。」


天蓋のついた大きなベッドから呻き声が聞こえた。


「……あと、あと5分…いや10分寝かせてく…れ……」


「駄目に決まっているでしょう!」


相変わらず寝起きの悪い主人である。

しかし、ここで起こさなければ今日の予定が狂う。

それだけはなんとしても阻止しなければ!!


「今日は勇者様がいらっしゃるのですよ?

ちゃんと起きて、準備して、しっかり()()()()()をしなければならないのですから。」


人間たちはここを《魔城オリアス》と呼ぶ。


(まぁ、本当はここにもとからあった城塞ヴァロをレナトゥス様が魔王になった際にそれっぽく改装しただけなんだけどね)


あぁ、申し遅れました。

私、魔王レナトゥス様お仕えしております、魔城オリアスのメイド、セフェレアと申します。

と言ってもここ、オリアスには使用人が私以外におりません。

調度品の管理やら主人の食事の準備やらすべて私が一人で行っております。


「ほら、さっさと着替えて食堂に降りてきてくださいね!」


「分かったよ、分かったから耳元で叫ぶな!」


しかし、この分かったを信じてはいけない。

信じて部屋を出れば、この怠け者魔王様はいそいそと

ベッドに戻る

だから……


「そうですねぇ……顔を洗ったり、着替えたりなどして

食堂に降りてくるまでに20分あれば十分ですよね?」


降りてこなかったらどうなるかわかってますね?と無言の圧力をかけてから部屋を出た。


さて、レナトゥス様が降りてくるまでに少し時間がありますので、この魔城オリアスと魔王様の話をしておきましょう。


魔城オリアスは古代文明都市アコルデの城塞ヴァロを改装したものです。

(アコルデの話はまた時間のあるときにでもお話させてい

ただきます)

この城、ひいては私の主人でもある魔王レナトゥス様は、

この世界で悠久のときを過ごす悪魔です。

約3000年前、天使や人間、エルフなどの聖種と呼ばれる者たちと、悪魔や魔人などの魔物を指す魔種の戦争が起きました。

戦争は数百年続き、海は荒れるわ、大地は枯れるわでそれはそれは酷い有様となり、不干渉を貫いていた神たちが重い腰をあげようとした頃、魔種の王としてレナトゥス様が魔王となり、聖種の王、天使のサクレ様と約定を交わして終戦となったのです。


あぁ、レナトゥス様が降りてきましたね。

このお話の続きはまた今度といたしましょう。


「セフェレア、勇者はいつ頃来るんだ?」


「サクレ様からは今日中としか言われていないのです

が……勇者様パーティの進行状況的にあと4時間程で

到着されるかと」


「ふ〜ん、ならしっかり()()()()てやらなきゃなぁ」


「えぇ、それはもうしっかりと。」


これは、悠久の時を如何に怠惰に過ごすかだけを考える魔王様とそんな魔王様を尻に敷くメイドのお話。

一週間に一回は更新できるよう頑張ります!

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