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第十七章 ペンだこって中指に出来るものなんだと初めて知った恥ずかしい俺(むしろ作者)

……タイトルの意味は、ペンの持ち方がおかしいせいでペンだこが薬指などに出来てしまうから、ペンだこが中指に出来ると知らない、という意味です。

雪が降っていた。

白く、まるで空に舞う鳥のような軽やかさで。


………かっこつけるのはもう止める。


…今日は受験だ。

皆緊張しているのか張りつめた表情をしている。

俺の母親だって例外ではなく、今朝からポケットカイロを五個以上渡してきやがった。

気持ちは分かるが…さすがに熱いって。


そんな中、余裕そうな顔をしている奴は妙に格好よく思えて、くやしい。

……俺だって自信はあるけど…周りの雰囲気に流されやすいから。心配だ。

母親のさんざんな確認の上、俺は大勢の受験生とともに受験会場に吸い込まれていった。





隣に座ったのは、高慢そうな顔をした奴だった。自信たっぷりな感じだ。

……こいつの雰囲気に巻き込まれよう。そうすればうまくいくかもしれないし…。

俺は思った。



「ハイ試験終了でーす。筆記用具を置いて、解答用紙を集めてください。」


…………終わったぁ…………。


安堵と疲労で頭がぼうっとして、しばらく何も考えられなかった。

放心状態のまま家に帰りつき、気がついたら家の布団の中だった。

……こういう時、おのずと浮かぶのは絵那ちゃんの顔だった。

俺のベッドに寄り添って、いつもより潤んだ瞳で

「お疲れさま」

と囁き………。

昨日からずっとこんな感じの妄想を繰り返している。

昨日、絵那ちゃんに意味深長な台詞を言われてから、絵那ちゃんのことしか考えられないのだ。


明日、合格発表がある。

そこで三年間の憂いが吹き飛ばされても、今度は新しいことで悩みはじめてしまいそうだ。


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