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第十五章 なんで受験前にインフルなんて流行んのかなー。

授業を終え、家に帰った俺は、頭痛がすることに気がついた。

寝不足かな?と一瞬思ったが、昨日は母親に急かされて早めに寝たのを思い出した。


これは……風邪?


や、ば。

試験前だぜ試験前。

しかも難関中学の。



やばばばば。やば。


こんな時期に風邪ひくな俺!

慌てて体温計を脇にぶっ刺す。

せっかく成績も上がって、良い教育をしてる評判のある難関校に志望校も変えたっていうのにさ!


おい神。どうにかしやがれ。

Oh,my god!←


あがいてみても、どんどん高まる体温からして望みはなさそうだ。


俺はおとなしく、布団で丸まっていることにした。



数日後。

ぼんやりと目をさました俺は、ベッドの脇に積み重ねてあるレポート用紙に目を丸くした。

一枚一枚確かめてみると、すべて塾の授業内容が書いてあった。

先生たちが大好きな、『先生の特別問題』たる先生オリジナル問題までもが、美しい字で完璧にメモしてあった。

しかもよく見るとコピーではみたいだ。自筆だ。




母親に事情説明を求めると、なんと、絵那ちゃんが自分で書いて持ってきてくれたのだ、という。


絵那ちゃんはスキー企画の提案者でもあるので、俺の母親とも面識があったらしい。


何この感動的な優しさ。


もしかして、もしかして俺のこと…………!

と妄想しそうなので、する前に「こんなこと、絵那ちゃんみたいな神様なら誰にでもやってる!」と自分に言い聞かせておこうか。


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