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セフィロトの書〜賢者は賢者と知らない  作者: 華音 楓
プロローグ
7/103

第2話SS モンスター・パニック〜冒険者サイド〜②

 カイル一行は順調に二階層を突破し、一階層に足を踏み入れた。

 一階層に到着してしばし進むと、その後方より何か音が聞こえてきた。それはゴゴゴゴゴゴゴともゾゾゾゾゾとも表現が難しい、そんな音だった。


「ねぇ、なんか聞こえない?地震の時の音みたいなの。」


 嫌な音を後方から感じ取ったミリアは、隣を歩く魔法師の少女フェリスに話しかける。

「ミリアも聞こえた?」


 少し強張った表情でフェリスはあたりを見まわしながら答えた。


「フェリスも聞こえたの?」

「うん聞こえたよ。」


 一拍置いてライルもその異変を感じ取り、すぐに戦闘体勢に移行してカイルたちに指示する。


「くそ!!おそかったか!!お前ら、こっから先は気合入れて行けよ?」


 ライルの表情には焦りのようなものが見える。その頬には一筋の汗が流れていた。


 「ジェイダ!!お前は先行して、こっから脱出しろ!!早急にギルドに行って伝えてこい!!モンスター・パニックが発生したってな!!」


 ライルは斥候のジェイダにギルドへの報告を指示し急ぎ向かうよう伝える。


「しかし!!」


 若いジェイダは自分だけ逃げる形になることに抵抗があり、ライルに意義を唱えた。


「しかしもくそもあるか!!今すぐ行け!!わかったか!!」


 しかしライルの鬼気迫る態度に慌てて従った。


「は、はいっ!!」


 ジェイダは自身が持つ全速力でダンジョンを駆け抜ける。それはあとから考えると到底普段では出ない移動速度だった。それだけジェイダも焦っていたようだった。


「行ったか…。お前ら…生きて帰るぞ!!」

「「「「はいっ!!」」」」


 ジェイダの移動を見送ったライルはカイルたちとともにこの窮地を無事脱出することを誓う。


 その数分後…恐れた事態が発生した。

 カイル一行の後方より…大量のモンスターが姿をあらわしたのだった。

ここまでお読みいただきありがとうございます。


ついにモンスター・パニックが発生しました。

ダンジョンは常に危険がいっぱいですね。


誤字・脱字等ございましたらご報告いただけると幸いです。


感想・評価・ブクマいただけると作者は頑張れます。


では、次回をお楽しみください。


※ほかにもちょい読みシリーズ他作品掲載中です。頑張って毎日掲載しています。

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