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セフィロトの書〜賢者は賢者と知らない  作者: 華音 楓
幼少期編
67/103

第8話 賢者は入学準備をする③

 昼の休憩をはさみ二人はまた書斎へと移動していた。

 二人が付いたころにはまだセシリーが到着しておらず、二人は席についてくつろいでいた。

 レイアスは、食後ということもあり半分夢の中である。


 ほどなくしてセシリーが到着し、講義は再開となった。


「じゃあ、始めましょうか。」


「痛っ!!」

「レイアス…。さすがに起きようか?」

「ごめんなさい…。」


 ジョシュアはいまだ夢の中のレイアスにデコピンで起こし、ジト目をプレゼントしていた。

 レイアスはセシリーが来ていることに気が付いていなかったようで、二人に対し謝罪していた。


「気を取り直して、午後は算術を覚えてもらうわよ。」

「算術…」


 午後の講義内容を聞いて、二人とも少し沈んだ表情を浮かべていた。

 セシリーはそんなにやりたくないのかな?とおもい、ジョシュアに優しく声をかけた。


「ジョシュア君。もしどちらかが領主を継ぐとして、必ず必要になるわ。継がないにしても世に出たら必ず必要になる技能よ。頑張って。」

「「はい。」」


 セシリーの言葉に二人とも少しだけ顔を上げたが、どこか憂鬱そうな感じが伝わってきた。


「じゃあ、二人がどれくらいできるかこの問題を解いてちょうだい。時間は30分。」


 セシリーは二人に問題用紙を配ると、砂時計を準備した。


「よーい、はじめ!!」


 掛け声とともに砂時計をひっくり返したセシリーは二人の様子をうかがっていた。

 しかし、何か違和感を感じていた。普通ならば、難しい問題にぶつかったとき焦りの色がうかがえるものだが、二人からはそれが見えなかったのだ。

 訝しがりながらも二人の様子を見守り続けたのであった。


「はい、おわり~。お疲れ様。私採点中に少し休憩してていいわよ。」


 砂時計が落ち切ると、セシリーは二人から問題用紙を回収した。

 その手が一問ごとにとまる。また止まる。

 セシリーの顔色が悪くなっていく。

 そんなセシリーを見ていた二人は、間違っているのかと焦り始めていた。


 採点を終えたセシリーはどこか疲れた顔をしていた。

 ゆっくりと二人が待つ席へ移動してきたセシリーは二人へ問題用紙を返却した。


「ねぇ、二人とも…どうして満点なの?」


 セシリーの開口一番の質問だった。

 二人は顔を見合わせてジョシュアが話し出した。


「それはですね…レイアスに教えてもらってたからです。」

「えぇ?!レイアス君どこまで算術できるの?!」


 セシリーは心底驚いていた。ジョシュアが前もって勉強していたのならまだわかるが、レイアスから習っていたことに驚きを隠せなかった。


「ある程度は安産できますよ?加算・減算なら4桁。乗算・除算なら2桁までです。」

「そこまでできれば十分すぎるわね…。大体の冒険者はそれができなくて、ぼったくられるから。」


 レイアスが、何でもないように言ってのけると、セシリーは少しめまいを覚えた。なぜならば、王立学院高等部でも全問正解できるか不明な問題だったからである。

 セシリーは二人がすでに初等部の授業範囲を超えていることを確信した瞬間だった。


ここまでお読みいただきありがとうございます。


算術といってますが、ぶっちゃけ高度な算数です。

数学じゃありません。

毎度思いますね、高校までまじめに勉強してから転生したら、実は知識チートじゃね?って。

異世界ではそれほどまでに、基礎学力の平均が引くことがうかがえますね。


誤字・脱字等ございましたらご報告いただけると幸いです。


感想・評価・ブクマいただけると作者は頑張れます。


では、次回をお楽しみください。


※ほかにもちょい読みシリーズ他作品掲載中です。頑張って毎日掲載しています。

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