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未来

「笑えないぞ、オール」


俺は足を止める。

雑踏が行き交う中、俺とオールは立ち止まり、互いを見つめる。


「そんなこと、起こるもんか」


「あらら、平和ボケしてるねノア。どうしてもう起こらないと思うのかな。教訓にして次に備えないといけないのにさ」


「あれは最悪の天災だった。話はそれで終わりだ」


オールはわずかにニコッと笑って歩き始めた。


「そうだね。ひとまずこの話は終わりだ」


今のところはね、と付け足す声が雑踏に混じって聞こえてきた気がした。


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