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空へ堕ちよう、天使のくちづけとともに。  作者: 炊きたてごはん
2.インタステラハイスクール
24/32

謎の本

「羽の、栞?」


アミルは唸って首を傾げた。


「また学校をサボったと思ったら、一体何を見つけてきたんですか?」


オールの羽を見つけた日の夜、俺はアミル、セラと一緒に卓を囲んで、昼間の件を報告した。

卓の上には、古びた本が合計六冊。あの後、俺を片っ端から調べると、オールの羽が挟まっていた本が他に六冊見つかったのだ。

栞が挟まった場所はそのままに、分厚い装丁の本を抱えて家まで持ち帰った。

本は古い物もあれば、まだそこまで年数が経っていない物もある。ただどれも野晒しにされていたのでボロボロになっている。


「確かにオールの羽。でもこの羽も最近のものじゃない」

「わかるのか?」

「私達も羽があるから感覚的に。羽は髪の毛と一緒。抜けるし生え治る。そこらに落ちててもおかしくはない」

けど、とセラは最後に付け加えて語尾を濁した。


「うーん、確かにそれなりに日は経ってる羽ですね。ベッドの下に落ちてたりするような。・・・や、寝翼をして落ちたわけではないんですけど!」


誰もそんなこと気にしていないのに、慌てて訂正するアミル。

俺は一冊掴んで、オールの羽が挟まっていたページを見てみた。

中身は風魔法を利用した発射台のことが記載されている。一体、これがなんだというのか。全く意味はわからない。


「でも、私達、最近あそこ行ったばかりですよね。こんな本ありましたっけ」

「いや、無かったはずだ。あったら気づくと思う。それにオールもあの日は特に何も変な動きもしてなかった。やっぱり襲われた日が怪しいな」

「でもなんででしょう。本を運んでたから襲われたんですかね」

「うーん、運んでる時ではないと思うな。本は綺麗に置かれていたし」

「犯人が置いた可能性・・・でも理由わからない」

3人とも、うーんと唸った後、黙りこくった。


「そう言えば、警察の方はどうだ?何か手掛かりは?」

言うと、セラは首を横に張った。

「全く進歩なし。自傷したと言う方がまだ納得いくくらい」

「自傷・・・オールがそんなことするとは考えられないな」

結局、現状は行き詰まっている状態だ。

オールもまだ目覚めないまま、俺たちは夜を更した。


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