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空へ堕ちよう、天使のくちづけとともに。  作者: 炊きたてごはん
2.インタステラハイスクール
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砂はゆっくり落ちる。

オールの一件から5日経ったが、セラはそれから家へ帰っては来なかった。


どうやら一度衣服だけ取り替えに来た痕跡があったが、俺は学校にいて会ってはいない。


俺は窓越しにアミルとグランが魔法を練習しているのを眺める。あいつらに付き合うのはやめてしまった。


土台話が合わなかった。無論、それは俺のせいでしかないが、どうにも虫の居どころは悪かった。


オールもまだ目を覚まさない。怪我の具合も多少は回復に向かい、いつ目を覚ましても珍しくはないと医者は言っているが、当のオールが目を覚まさなければ状況は何一つ変わらない気がしていた。

頭をかいた。


「俺は無力だな。ごめん、オール」


また見ているだけだ。

自分とは関係のないところで、自分と関係する人が苦しんでいる。それをただ見ているだけ。俺は何も変わっていない。

金属球を力強く握った。思い切り投げつけたい衝動に駆られた。

だが、それは教室の至る所から向けられる視線に気づいて、ふと我に帰った。


天使が襲われた。


その知らせはもれなく新聞記者の餌食となった。

次の日には、クラス中のみんなが知ることになり、クラスから向けられる不愉快な視線はここ数日絶えなかった。

アミルは少しの間だけ我慢だと言った。不幸なことだにオールも目覚めず、病院の外には無数の記者が構えているせいで、俺とアミルも病院には容易に近づくことが出来なくなった。

膠着して、面白味が無い日々が続けば記者もすぐ飽きますよ。

そう言ったアミルは今では楽しそうに魔法の練習をしている。俺なんだか見ていられなくなった。


予鈴がなる5分前。

俺は好奇な視線をなんとか避けながら、一人静かに午後の授業をサボることにした。


また、行き場を失った。

次はどこで時間を潰そう。オールが目覚めるまで、時間なんて無くなってもいいのに。


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