ミッドウェー海戦で南雲機動部隊の空母を6隻とする架空戦記の考察
●概要
史実の珊瑚海海戦が発生していない。
双方の機動部隊が空振りするなどで、双方に被害なしで終わったとする。
大型空母でいえば翔鶴、瑞鶴、レキシントン、ヨークタウンは艦載機も含めて無傷で健在である。
珊瑚海海戦が発生していないので日本軍のポートモレスビー攻略は史実どおり失敗しており、ニューギニアとソロモン方面の戦況は史実よりも芳しくない。
連合艦隊と軍令部は、日本本土空襲への予防と報復、太平洋の戦線を一気にハワイ方面に進める作戦として、ミッドウェー島攻略作戦を発令。
アメリカ軍は日本海軍の暗号をほぼ解読済みで、南雲機動部隊に最新鋭の翔鶴型を含む6隻の空母が含まれる事は判明している。
正規空母6隻からの空襲に備え、ミッドウェー島を史実以上に大幅に強化、太平洋にある空母も集められるだけ集める。
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●参加兵力
日本艦隊(南雲機動部隊)
・空母
赤城
加賀
蒼龍
飛龍
翔鶴
瑞鶴
空母艦載機:405機
アメリカ艦隊
・空母
レキシントン
サラトガ
ヨークタウン
エンタープライズ
ホーネット
空母艦載機:390機
・ミッドウェー島守備隊
戦闘機:150機
爆撃機、雷撃機:100機
飛行艇:60機
空母以外の兵力は史実とほぼ同一とするが、ミッドウェー島の航空部隊、対空部隊は日本海軍空母部隊の増強に対応して史実より大幅に強化される。
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●推移
南雲機動部隊は現地時間6月4日の早朝から、ミッドウェー島へ空襲開始するが、多数の迎撃機と対空砲火により効果は見込めず、反対に段階的にアメリカ海軍に位置を特定される。
アメリカ軍は5隻の空母から攻撃隊を発艦させ、赤城、加賀、蒼龍、翔鶴が大破、その日のうちに沈没。
南雲機動部隊(旗艦沈没の為、二航戦の山口少将が指揮)は残る2隻の空母を中心に索敵を強化し反撃。
レキシントンを撃沈しヨークタウンに損害を与えるも、アメリカ空母とミッドウェー島基地航空隊の波状攻撃により、6月5日の日没までに参加した6隻の主力正規空母は全て沈没。
日本軍は撤退、アメリカ軍はミッドウェー島の防衛に成功し、戦闘においても作戦全体においても日本軍の完敗、アメリカ軍の完勝。
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●結果
日本軍
・沈没
空母:赤城、加賀、蒼龍、飛龍、翔鶴、瑞鶴
戦艦:霧島
重巡:利根、三隈
駆逐艦:3〜4隻
・損傷
戦艦:榛名
重巡:筑摩
駆逐艦:3〜4隻
・航空機喪失:400機以上
アメリカ軍
・沈没
空母:レキシントン
駆逐艦:1〜2隻
・損傷
空母:ヨークタウン
駆逐艦:2〜3隻
・航空機喪失:250機(ミッドウェー島守備隊含む)
火葬戦記であればこの辺りが落としどころでしょうか。
もし、この設定そのままやこの設定から着想を得た設定で短編や長編の物語を書きたいと思う方がいらっしゃれば、ご自由にどうぞ。