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旅立ち...いや、逃げ出し

目が覚める。というか、激痛でたたき起こされる。


「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いぃぃぃぃ!」


意識が朦朧とする中俺の体を見るとさっき神とやらが言っていたとおりの見るも無残な姿になっていた。だが、それよりも異様なのが全身が炎に包まれていることだ。


(意味わかんねぇぇ!熱いし痛いしなんだこれっ!!)


すると、今更ながらリリカが俺を見つけたようで走りよってくる。

そして、はっと何かに気づいたように手を合わせて合掌しだした。


「俺は死んでるわけじゃねぇよっ!」


「えぇぇぇっ!死んでないんですか?それでっ!?」


そして、リリカに俺の体がどうなってるのか聞いてみると


「燃えてますね」


「んなの分かってんだよっ!詳しくテルミーッ!」


英語の成績は悪かったのだ。


「えぇとですね。全身がぼっきぼきに折れてるんですけどそこら辺を中心に炎が上がってますね。」


分からん。ん?ってことはこの炎が神からの第2の能力ってことじゃないのか?


「リリカっ!この炎が俺の第2の能力らしいんだが何か分かるか?」


「えっ?第2の能力?なんで突然?」


「さっき神に貰った」


「はぁ?」


「詳しくは後で説明するからよく調べてくれ」


「分かりましたけど...」


リリカは「神...神ってなんだ?」と何やら哲学的なことをブツブツ呟きながら俺にまとわりつく炎を見ている。

そして、俺もふと気づくと体の痛みが最初ほどではなくなっていることに気づいた。


「リリカ!これ、治癒系の能力みたいだぞ?痛みが無くなってきためちゃくちゃ熱いけど...」


「治癒系ですか...今までの勇者の中には1人も治癒系の能力を持っていた方はいませんでしたね。」


「そうか。」


やはり、これは俺オリジナルの能力なのかもしれない。神もお詫びと言っていたしな。

と、リリカが俯いている。何かあったんだろうか?


「役に立てなくてすみません」


「?」


「ドラゴンの時です。私はあなたの役に立とうと思って城を出たのにあなたを置いて逃げてしまいました」


確かに、あれは割とショックだったが


「しかも、その上ドラゴンも倒して貰いむしろこちらが助けてもらっています」


「いや、いいんだ。あのドラゴンは俺も偶然倒しただけだしな。今度あったら俺も一目散に逃げることにするよ」


「私...邪魔ですよね?」


「?」


「だって、何の役にもたたないし」


「そんなことはないよ。一緒に街を出てくれた時本当に嬉しかった。道中の魔物だってリリカがいなくちゃ絶対に倒せなかった。」


「でも...」


リリカは相当気にしているらしい


「大体、こんな可愛い子と一緒に旅ができて迷惑なわけないじゃないかっ!居なくなろうとしても絶対に逃さないぞっ!」


そんな、俺のおちゃらけた言葉でリリカは顔をあげる。そして、俺に抱きつこうとして、


「あっちぃぃぃ!」


「大丈夫かぁぁぁ!リリカァァァ!」


火傷したようだ。

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